デバッグ用に古い .NET Framework バージョンを指定する (C#、Visual Basic、F#)

Visual Studio デバッガーでは、Microsoft .NET Framework の現在のバージョンだけでなく、古いバージョンのデバッグもサポートされています。 Visual Studio からアプリケーションを起動すると、デバッグするアプリケーション用の適切なバージョンの .NET Framework がデバッガーによって常に識別されます。 ただし、アプリケーションが既に実行されていて、[アタッチ先] を使用することでデバッグを開始した場合、デバッガーで .NET Framework の古いバージョンが常に識別できるとは限りません。 この場合、次のようなエラー メッセージが出力されます。

The debugger has made an incorrect assumption about the .NET Framework version your application is going to use.

このエラーはめったに発生しませんが、発生した場合は、レジストリ キーを設定して、どのバージョンを使用するかをデバッガーに指示できます。

デバッグで .NET Framework のバージョンを指定するには

  1. コンピューターにインストールされている .NET Framework のバージョンを確認するには、Windows\Microsoft.NET\Framework ディレクトリを探します。 バージョン番号は次のようになります。

    V1.1.4322

    正しいバージョン番号を確認し、メモしておきます。

  2. レジストリ エディター (regedit) を起動します。

  3. レジストリ エディターで、[HKEY_LOCAL_MACHINE] フォルダーを開きます。

  4. 移動先: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\VisualStudio\10.0\AD7Metrics\Engine\{449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B}

    このキーが存在しない場合、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\VisualStudio\10.0\AD7Metrics\Engine を右クリックし、[新しいキー] をクリックします。 新しいキーに {449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} という名前を付けます。

  5. {449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} に移動し、[名前] 列を確認して、CLRVersionForDebugging キーを探します。

    1. このキーが存在しない場合、{449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} を右クリックし、[新規] - [文字列値] をクリックします。 次に、新しい文字列値を右クリックし、[名前の変更] をクリックし、「CLRVersionForDebugging」と入力します。
  6. [CLRVersionForDebugging] をダブルクリックします。

  7. [文字列の編集] ボックスの [値] ボックスに、.NET Framework のバージョン番号を入力します。 たとえば、「V1.1.4322」などです。

  8. [OK] をクリックします。

  9. レジストリ エディターを閉じます。

    それでもデバッグの開始時にエラー メッセージが表示される場合は、レジストリに正しいバージョン番号が入力されていることを確認します。 また、Visual Studio でサポートされている .NET Framework のバージョンを使用していることを確認します。 デバッガーは、現在のバージョンおよび以前のバージョンの .NET Framework と互換性がありますが、将来のバージョンとの上位互換性はない可能性があります。