Visual Studio のアクセシビリティのヒントとテクニック

Visual Studio には、スクリーン リーダーやその他の支援テクノロジと互換性を持つユーザー補助機能が組み込まれています。 キーボード ショートカットを使用して IDE を操作する場合でも、ハイコントラストのテーマを使用して視認性を挙げる場合でも、その方法に関するヒントやテクニックがいくつかこのページで見つかります。

また、注釈を使用してコードに関する有用な情報を表示する方法と、エラー、ブレークポイント、または警告のイベントに対してオーディオ キューを設定する方法についても説明します。

Note

このトピックは、Windows 上の Visual Studio に適用されます。 Visual Studio for Mac については、Visual Studio for Mac のユーザー補助機能に関するページを参照してください。

スクリーン リーダー

Visual Studio では、スクリーン リーダーが IDE でサポートされています。 次のスクリーン リーダーがテスト済みです。

IDE 設定を保存する

ウィンドウのレイアウト、キーボード マップ スキーム、およびその他の設定を保存することにより、IDE エクスペリエンスをカスタマイズできます。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。

ハイ コントラスト表示のための IDE の変更

一部の人たちには、見えにくい色があります。 コードを書くときにコントラストを強くしたいが一般的な "ハイ コントラスト" テーマは使用したくない場合は、"青 (エクストラ コントラスト)" テーマをお勧めします。

青のテーマと青 (エクストラ コントラスト) テーマの比較

ヒント

微妙な色のコントラスト比の調整と、Visual Studio を誰もが利用しやすくするために追加した新しい Cascadia Code フォントの詳細については、「Visual Studio 2022 の UI のアップグレード」のブログ投稿をご覧ください。

注釈を使用してコードに関する有用な情報を表示する

Visual Studio エディターには多くのテキスト "表示要素" が含まれています。これにより、ねじ回し、電球のアイコン、エラーおよび警告の "波線"、ブックマークなど、コード行の特定のポイントで、特性や機能について知ることができます。 "行注釈の表示" コマンド セットを使用すると、これらの表示要素の検出およびこれらの表示要素間の移動が簡単になります。

行注釈の表示コマンド セットを使用する

キーボード ショートカットを使用してツールバーにアクセスする

Visual Studio IDE には、多くのツール ウィンドウと同様に機能するツールバーがあります。 次のキーボード ショートカットを使用してアクセスできます。

機能 説明 キーボード ショートカット
IDE ツール バー 標準ツール バーの最初のボタンを選択します。 AltCtrl+Tab
ツール ウィンドウのツール バー ツール ウィンドウのツール バーにフォーカスを移動します。

注: この操作はほとんどのツール ウィンドウで可能です。ただし、フォーカスがツール ウィンドウ内になければなりません。 また、Shift キーを押してから、Alt キーを押す必要があります。 チーム エクスプローラーなど、一部のツール ウィンドウでは、Shift キーをしばらく押したままにしてから、Alt キーを押す必要があります。
Shift+Alt
ツールバー 次のツールバーの最初の項目に移動します (特定のツールバーにフォーカスが置かれている場合)。 Ctrl+Tab

Git キーボード ショートカット

Visual Studio のステータス バーには、さまざまな Git 機能にすばやくアクセスするためのポップアップ コントロールが表示されます。 次のキーボード ショートカットを使用してアクセスできます。

機能 説明 キーボード ショートカット
ブランチ ピッカー アクティブな Git リポジトリでブランチを表示、管理、チェックアウトします。 Ctrl+Alt+F3
リポジトリ ピッカー Visual Studio に知られている Git リポジトリを表示、管理、および開きます。 Ctrl+Alt+F4

その他の便利なキーボード ショートカット

他にもいくつか次のような便利なキーボード ショートカットがあります。

機能 説明 キーボード ショートカット
IDE ハイ コントラストのオンとオフを切り替えます。

注: 標準的な Windows キーボード ショートカット
左 Alt+左 Shift+PrtScn
ダイアログ ボックス ダイアログ ボックスのチェック ボックス オプションをオンまたはオフにします。

注: 標準的な Windows キーボード ショートカット
Space キー
コンテキスト メニュー (右クリックして) コンテキスト メニューを開きます。

注: 標準的な Windows キーボード ショートカット
Shift+F10
メニュー アクセラレータ キーを使用して、メニュー項目にすばやくアクセスします。 Alt キーを押してからメニュー内の下線付きの文字を選択して、コマンドをアクティブにします。 たとえば、Visual Studio の [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスを表示するには、ALT+F+O+P キーを押します。

注: 標準的な Windows キーボード ショートカット
ALT + [文字]
検索ボックス Visual Studio の検索機能を使用します。 Ctrl+Q
[ツールボックス] ウィンドウ [ツールボックス] のタブ間を移動します。 Ctrl+上矢印

and

Ctrl+下矢印
[ツールボックス] ウィンドウ [ツールボックス] からフォームまたはデザイナーにコントロールを追加します。 Enter
[オプション] ダイアログ ボックス: 環境 > キーボード [ショートカット キー] オプションに入力されたキーの組み合わせを削除します。 バックスペース
[通知] ツール ウィンドウ 2 つのキーボード ショートカットキーを組み合わせ (順番に実行し)、[通知] ツール ウィンドウを開きます。 次に、方向キーを使用して通知を表示し、それを選択します。 Ctrl+\Ctrl+N

完全な一覧については、「Visual Studio のキーボード ショートカット」を参照してください。

Note

使用している設定またはエディションによっては、ヘルプの記載と異なるダイアログ ボックスやメニュー コマンドが表示される場合があります。

キーボード ショートカットを使用して通知にアクセスする

IDE に通知が表示されたら、次のように、キーボード ショートカットを使用して [通知] ウィンドウにアクセスできます。

  1. IDE 内の任意の場所から、2 つのキーボード ショートカット: Ctrl +\ と そして Ctrl+N を順番に押します。

    [通知] ウィンドウが開きます。

    Visual Studio IDE の [通知] ツール ウィンドウ

  2. Tab キーと矢印キーのいずれかを使用して通知を選択します。

Visual Studio プログラム イベントにオーディオ キューを割り当てる

バージョン 17.3 から始まり、バージョン 17.4 以降でも継続して、Visual Studio 内で直接プログラム イベントのオーディオ キューを追加できます。 具体的には、エラー、ブレークポイント、または警告を含む行にエディターのキャレットが到達すると、Visual Studio によってオーディオ キューが再生されるように設定を切り替えることができます。 Diff ビューでファイルを表示する場合も、追加または削除された行にキャレットが到達したときに、Visual Studio でオーディオ キューを再生できます。

オーディオ キュー機能を追加するには、[ツール]>[オプション]>[テキスト エディター]>[全般] の順に移動し、[オーディオ キューを有効にする] 設定を選択します。

ヒント

Visual Studio 内でオーディオ キューを追加する方法について詳しくは、ブログ記事「Visual Studio の新機能にご注目ください!」を参照してください。

Visual Studio 2022 バージョン 17.2 以前では、Windows のサウンド コントロール パネルを使って、Visual Studio プログラム イベントにオーディオ キューを割り当てることができます。 具体的には、次のプログラム イベントにオーディオ キューを割り当てることができます。

  • ブレークポイントのヒット
  • ビルドが取り消されました
  • ビルドに失敗しました
  • ビルドが成功しました

Windows 11 または Windows 10 を使用してプログラム イベントにオーディオ キューを追加する方法を次に示します。

Windows 11

  1. Windows 11 を実行しているコンピューターで [スタート] ボタンを選択し、 [検索] ボックスに「システムが出す音の変更」と入力します。

    Windows 11 の検索ボックスのスクリーンショット。

  2. 検索結果から、 [システムが出す音の変更] のコントロール パネル オプションを選択します。 (または、検索結果の右側のパネルにある [開く] アイコンを選択します。)

    Windows 11 の [システムが出す音の変更] 検索結果のスクリーンショット。

  3. [サウンド] ダイアログ ボックスで、[サウンド] タブをクリックします。

  4. [プログラム イベント] で、[Microsoft Visual Studio] にスクロールし、選択したイベントに適用するサウンドを選択します。

    Windows 11 の [サウンド] ダイアログ ボックスの [サウンド] タブのスクリーンショット。

  5. [OK] をクリックします。

Windows 10

  1. Windows 10 を実行しているコンピューター上の検索ボックスに「システムが出す音の変更」と入力します。

    Windows 10 の検索ボックス

    (あるいは、Cortana が有効になっている場合は、「コルタナさん」と言ってから、「システムが出す音の変更」と言います。)

  2. [システムが出す音の変更] をダブルクリックします。

    Windows 10 の検索結果

  3. [サウンド] ダイアログ ボックスで、[サウンド] タブをクリックします。

  4. [プログラム イベント] で、[Microsoft Visual Studio] にスクロールし、選択したイベントに適用するサウンドを選択します。

    Windows 10 のサウンド ダイアログ ボックスの [サウンド] タブ

  5. OK をクリックします。