Python インタープリターのデバッグ シンボルのインストール

完全なデバッグ エクスペリエンスを提供するため、Visual Studio の混合モードの Python デバッガーでは、使用する Python インタープリター内の多数の内部データ構造を解析する必要があります。 これには、インタープリター自体のデバッグ シンボルが必要です。 たとえば、python27.dll の場合、対応するシンボル ファイルは python27.pdb です。python36.dll の場合、シンボル ファイルは python36.pdb です。 また、各バージョンのインタープリターは、多様なモジュールに合わせてシンボル ファイルを用意しています。

Visual Studio 2017 の "Python 3" および "Anaconda 3" インタープリターの場合、それぞれのシンボルが自動的にインストールされ、Visual Studio で自動的に検出されます。 Visual Studio 2015 以前の場合、または他のインタープリターを使用している場合は、シンボルを別にダウンロードし、Visual Studio の [デバッグ] > [シンボル] タブの [ツール] > [オプション] でシンボルの場所を設定する必要があります。 これらの手順については、以下のセクションで詳しく説明します。

Visual Studio でシンボルが必要なとき、通常は混合モードのデバッグ セッションを開始したときに、プロンプトが表示されることがあります。 この場合、ダイアログで 2 つの選択肢が示されます。

  • [シンボル設定ダイアログを開く] を選択すると、[オプション] ダイアログが開き、[デバッグ] > [シンボル] タブが表示されます。
  • [インタープリター用のシンボルをダウンロード] を選択すると、この現在のドキュメント ページが開きます。この場合は、[ツール] > [オプション] を選択し、[デバッグ] > [シンボル] タブに移動して続行します。

    混合モード デバッガーのシンボルのプロンプト

シンボルをダウンロードしています

  • Python 3.5 以前: Python インストーラーでデバッグ シンボルを取得します。 [カスタム インストール] を選択し、[次へ] を選択します。[詳細設定] 画面で、[Download debugging symbols] (デバッグ シンボルのダウンロード) と [Download debug binaries] (デバッグ バイナリのダウンロード) を選択します。

    デバッグ シンボルを含む Python 3.x インストーラー

    シンボル ファイル (.pdb) はルート インストール フォルダーに保存されます (個々のモジュールのシンボル ファイルも DLLs フォルダーにあります)。 そのため、シンボル ファイルは Visual Studio で自動的に検出されます。追加の手順は必要ありません。

  • Python 3.4.x 以前: シンボルは、以下のように公式のディストリビューションまたは Enthought Canopy から、ダウンロード可能な .zip ファイルとして入手できます。 ダウンロード後は、Python フォルダー内の Symbols などのローカル フォルダーにファイルを展開して続行します。

    重要

    Python のマイナー ビルド間や 32 ビット ビルドと 64 ビルド間でもシンボルは異なるため、バージョンを完全に一致させることをお勧めします。 使用するインタープリターを確認するには、ソリューション エクスプローラーでプロジェクトの [Python 環境] ノードを展開し、環境名をメモします。 次に [Python 環境] ウィンドウに切り替え、インストール場所をメモします。 次にコマンド ウィンドウでその場所を開き、python.exe を起動します。正確なバージョンと 32 ビットか 64 ビットかが表示されます。

  • ActiveState Python などのサードパーティの Python ディストリビューションを使用している場合は、そのディストリビューションの作成者に連絡して、シンボルの提供を依頼する必要があります。 WinPython には、標準の Python インタープリターが変更なしで組み込まれているため、対応するバージョン番号用の公式ディストリビューションのシンボルを使用できます。

Visual Studio にシンボルの場所を設定する

シンボルを別にダウンロードした場合は、以下の手順に従って、Visual Studio にシンボルを認識させます。 Python 3.5 以降のインストーラーでシンボルをインストールした場合、Visual Studio で自動的に検出されます。

  1. [ツール] > [オプション] メニューを選択し、[デバッグ] > [シンボル] を選択します。

  2. ツールバーの [追加] ボタン (下図の線で囲まれたボタン) を選択し、ダウンロードしたシンボルを展開したフォルダー (下図のように、c:\python34\Symbols など、python.pdb がある場所) を入力し、[OK] を選択します。

    混合モードのデバッグでのシンボルのオプション

  3. Visual Studio のデバッグ セッション中に、Python インタープリターのソース ファイルの場所を入力するように求められることもあります。 ソース ファイルを (python.org/downloads などから) ダウンロードした場合は、その場所を設定することもできます。

注意

ダイアログに表示されているシンボルのキャッシュ機能は、オンライン ソースから取得したシンボルのローカル キャッシュを作成するときに使用します。 Python インタープリターのシンボルの場合、既にローカルにダウンロードされているので、これらの機能は必要ありません。 いずれの場合も、詳細については、「Specify Symbols and Source Files in the Visual Studio Debugger」(Visual Studio デバッガーでシンボルとソース ファイルを指定する) を参照してください。

公式ディストリビューション

Python のバージョン ダウンロード
3.5 以降 Python インストーラーでシンボルをインストールします。
3.4.4 32 ビット - 64 ビット
3.4.3 32 ビット - 64 ビット
3.4.2 32 ビット - 64 ビット
3.4.1 32 ビット - 64 ビット
3.4.0 32 ビット - 64 ビット
3.3.5 32 ビット - 64 ビット
3.3.4 32 ビット - 64 ビット
3.3.3 32 ビット - 64 ビット
3.3.2 32 ビット - 64 ビット
3.3.1 32 ビット - 64 ビット
3.3.0 32 ビット - 64 ビット
2.7.11 32 ビット - 64 ビット
2.7.10 32 ビット - 64 ビット
2.7.9 32 ビット - 64 ビット
2.7.8 32 ビット - 64 ビット
2.7.7 32 ビット - 64 ビット
2.7.6 32 ビット - 64 ビット
2.7.5 32 ビット - 64 ビット
2.7.4 32 ビット - 64 ビット
2.7.3 32 ビット - 64 ビット
2.7.2 32 ビット - 64 ビット
2.7.1 32 ビット - 64 ビット

Enthought Canopy

Enthought Canopy は、バージョン 1.2 以降、バイナリのシンボルを提供します。 それらはディストリビューションと共に自動的にインストールされますが、それらが格納されたフォルダーをシンボル パスに追加する操作は手動で実行する必要があります。 Canopy の一般的なユーザーごとのインストールでは、シンボルは、64 ビット版では %UserProfile%\AppData\Local\Enthought\Canopy\User\Scriptsに、32 ビット版では %UserProfile%\AppData\Local\Enthought\Canopy32\User\Scripts に配置されます。

Enthought Canopy 1.1 以前と Enthought Python Distribution (EPD) はインタープリター シンボルの提供がないため、混合モードのデバッグには対応できません。