FltSupportsFileContextsEx 関数 (fltkernel.h)

[アーティクル]
08/07/2023

FltSupportsFileContextsEx ルーチンは、ファイルシステムまたはフィルターマネージャーが特定のファイルのファイルコンテキストをサポートするかどうかを決定します。

構文

BOOLEAN FLTAPI FltSupportsFileContextsEx(
  [in]           PFILE_OBJECT  FileObject,
  [in, optional] PFLT_INSTANCE Instance
);

パラメーター

[in] FileObject

ファイルコンテキストのサポートが照会されているファイルを表すファイルオブジェクトへのポインター。このパラメーターは必須であり、 NULL にすることはできません。

[in, optional] Instance

呼び出し元の不透明なインスタンスポインター。このパラメーターは省略可能であり、 NULL にすることができます。このパラメーターの詳細については、このページの「解説」セクションを参照してください。

戻り値

ファイルシステムまたはフィルターマネージャーがファイルのファイルコンテキストをサポートしている場合、FltSupportsFileContextsEx はTRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

注釈

ミニフィルタードライバーは 、FltSupportsFileContextsEx ルーチンを呼び出して、基になるファイルシステムまたはフィルターマネージャーが、コンテキストを割り当てて設定を試みることなく 、FileObject で表されるファイルのファイルコンテキストをサポートしているかどうかを判断できます。ファイルでコンテキストの種類がサポートされていない場合、ミニフィルターはそのファイルにコンテキストをアタッチできません。

ファイルごとに 1 つのデータストリームのみをサポートするファイルシステム (FAT など) の場合、ファイルコンテキストはストリームコンテキストと同等です。このようなファイルシステムは通常、ストリームコンテキストをサポートしますが、ファイルコンテキストはサポートしていません。代わりに、フィルターマネージャーは、ストリームコンテキストに対するファイルシステムの既存のサポートを使用して、ファイルコンテキストのサポートを提供します。これらのファイルシステムにアタッチされているミニフィルターインスタンスの場合、 FltSupportsFileContexts は FALSE を返し、 FltSupportsFileContextsEx は TRUE を 返します (有効な NULL 以外の値が Instance パラメーターに渡された場合)。

Instance パラメーターに NULL 以外の値が指定されている場合、ファイルシステムまたはフィルターマネージャーがファイルのファイルコンテキストをサポートしている場合、FltSupportsFileContextsEx はTRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

Instance パラメーターが NULL の場合、FltSupportsFileContextsEx は、ファイルシステムがファイルのファイルコンテキストをサポートしている場合にのみ TRUE を返します。それ以外の場合は、フィルターマネージャーがファイルのファイルコンテキストをサポートしている場合でも、 FALSE を返します。

ファイルシステムでは、一部の種類のファイルではファイルコンテキストがサポートされる可能性がありますが、他の種類のファイルではサポートされないことに注意してください。たとえば、NTFS と FAT は、ページングファイルのファイルコンテキストをサポートしていません。

コンテキストの詳細については、「ミニフィルターコンテキストについて」を参照してください。

要件

要件	値
サポートされている最小のクライアント	このルーチンは、Windows Vista 以降で使用できます。
対象プラットフォーム	ユニバーサル
Header	fltkernel.h (Fltkernel.h を含む)
Library	FltMgr.lib
[DLL]	Fltmgr.sys
IRQL	<= APC_LEVEL