Winsock カーネルの概要

Winsock カーネル (WSK) は、カーネル モードのネットワーク プログラミング インターフェイス (NPI) です。 WSK では、カーネル モード ソフトウェア モジュールは、ユーザー モード Winsock2 でサポートされている同じソケット プログラミング概念を使用して、ネットワーク I/O 操作を実行できます。 WSK NPI では、ソケット作成、バインド、接続確立、データ転送 (送受信) などの使い慣れたソケット オペレーションがサポートされています。 ただし、WSK NPI は、ユーザー モード Winsock2 と同じソケット プログラミング概念の大部分をサポートしている一方、パフォーマンスを向上させるために IRP やイベント コールバックを使用する非同期 I/O などの独自の特性を持つ、まったく新しく異なるインターフェイスです。

Windows Vista 以降のバージョンの Microsoft Windows を対象とするカーネル モード ネットワーク モジュールでは、WSK のパフォーマンスが向上し、プログラミングが容易になるため、TDI の代わりに WSK を使用することになります。 フィルター ドライバーは Windows Vista で Windows フィルターリング プラットフォームを実装することになり、TDI クライアントは WSK を実装することになります。

注: TDI は Windows Vista より後の Microsoft Windows バージョンでサポートされません。 代わりに、Windows フィルターリング プラットフォームWinsock カーネルを使用してください。