DISM を使ったオフラインでのパッケージの追加または削除

展開イメージのサービスと管理 (DISM.exe) は、オフライン Windows イメージを更新するために使用されるコマンドライン ツールです。 DISM には、パッケージをオフラインでインストールまたは削除する方法が 2 つあります。 オフライン イメージに無人応答ファイルを適用する方法と、コマンド プロンプトから直接パッケージを追加または削除する方法です。

Windows イメージに複数のパッケージをインストールとき、そこに依存関係の要件がある場合、正しい順序でインストールするためには、応答ファイルを使用するのが一番確実です。 DISM を使用すれば、Unattend.xml 応答ファイルをイメージに適用できます。 DISM を使用して応答ファイルを適用すると、offlineServicing 構成パスの無人設定が Windows イメージに適用されます。

DISM をはじめとする必要なツールをすべて含んだ最新バージョンの Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) をインストールする必要があります。

DISM を使用してオフライン イメージにパッケージを追加するには

  1. 管理者特権でのコマンド プロンプトで、Windows ADK servicing フォルダーを探し、次のコマンドを入力して、変更するイメージの名前またはインデックス番号を取得します。

    Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:C:\test\images\install.wim
    

    イメージ ファイルを指定するほとんどの操作には、インデックスまたは名前の値が必要です。

  2. 次のコマンドを入力して、オフライン Windows イメージをマウントします。

    Dism /Mount-Image /ImageFile:C:\test\images\install.wim /Name:"Windows 7 HomeBasic" /MountDir:C:\test\offline
    
  3. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、特定のパッケージをイメージに追加します。 1 つのコマンド ラインで複数のパッケージを追加できます。 これらは、コマンド ラインに指定した順序でインストールされます。

    Dism /Image:C:\test\offline /Add-Package /PackagePath:C:\packages\package1.cab /PackagePath:C:\packages\package2.cab
    
  4. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して変更をコミットし、イメージのマウントを解除します。

    Dism /Unmount-Image /MountDir:C:\test\offline /Commit
    

DISM を使用してオフライン イメージからパッケージを削除するには

  1. 管理者特権でのコマンド プロンプトで、Windows ADK servicing フォルダーを探し、次のコマンドを入力して、変更するイメージの名前またはインデックス番号を取得します。

    Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:C:\test\images\install.wim
    

    イメージ ファイルを指定するほとんどの操作には、インデックスまたは名前の値が必要です。

  2. 次のコマンドを入力して、オフライン Windows イメージをマウントします。

    Dism /Mount-Image /ImageFile:C:\test\images\install.wim /Name:"Windows 7 HomeBasic" /MountDir:C:\test\offline
    
  3. (省略可) 次のコマンドを入力して、イメージ内のパッケージを一覧表示します。

    Dism /Image:C:\test\offline /Get-Packages
    

    >featurelist.txt を使用すると、FeatureList という名前のテキスト ファイルにコマンドの出力をリダイレクトできます。

  4. マウントしたイメージにあるパッケージの一覧を確認し、パッケージ ID をメモします。

  5. コマンド プロンプトで目的のパッケージ ID を指定してイメージから削除します。 1 つのコマンド ラインで複数のパッケージを削除できます。

    DISM /Image:C:\test\offline /Remove-Package /PackageName:Microsoft.Windows.Calc.Demo~6595b6144ccf1df~x86~en~1.0.0.0 /PackageName:Microsoft-Windows-MediaPlayer-Package~31bf3856ad364e35~x86~~6.1.6801.0
    

    /PackagePath オプションを使用して、パッケージの元のソースの場所、つまり .cab ファイルのパスを指定するか、または、/PackageName オプションを使用して、イメージに列挙されている名前でパッケージを指定することもできます。 詳しくは、DISM オペレーティング システム パッケージのサービス コマンドライン オプションに関するページをご覧ください。

  6. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して変更をコミットし、イメージのマウントを解除します。

    Dism /Unmount-Image /MountDir:C:\test\offline /Commit
    

DISM と応答ファイルを使用してパッケージをオフラインで追加または削除するには

  1. Windows SIM を開きます。

  2. 新しいパッケージを追加するには、メイン メニューの [挿入] をクリックし、[パッケージ] を選択します。 追加するパッケージを参照し、[開く] をクリックします。

  3. 既存のパッケージを削除するには、削除するパッケージを [応答ファイル] ペインで選択します。 [プロパティ] ペインで、[操作] プロパティを [削除] に変更します。

    パッケージは、offlineServicing 構成パスに追加する必要があります。

  4. 応答ファイルを確認して保存します。

  5. 管理者特権でのコマンド プロンプトで、Windows ADK servicing フォルダーを探し、次のコマンドを入力して、マウントするイメージの名前またはインデックス番号を取得します。

    Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:C:\test\images\install.wim
    
  6. 次のコマンドを入力して、オフライン Windows イメージをマウントします。

    Dism /Mount-Image /ImageFile:C:\test\images\install.wim /name:"Windows 7 HomeBasic" /MountDir:C:\test\offline
    

    イメージ ファイルを指定するほとんどの操作には、インデックスまたは名前の値が必要です。

  7. コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力して、無人応答ファイルをイメージに適用します。

    DISM /Image:C:\test\offline /Apply-Unattend:C:\test\answerfiles\myunattend.xml
    
  8. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して変更をコミットし、イメージのマウントを解除します。

    Dism /Unmount-Image /MountDir:C:\test\offline /Commit
    

Windows SIM の詳細については、「Windows セットアップ テクニカル リファレンス」を参照してください。

DISM - 展開イメージのサービスと管理 Windows 用テクニカル リファレンス

DISM オペレーティング システム パッケージ サービスのコマンドライン オプション

DISM 無人サービス コマンドライン オプション