Windows 10 のプロビジョニング パッケージ

適用対象

  • Windows 10
  • Windows 10 Mobile

Windows プロビジョニングによって、IT管理者はイメージングすることなく簡単にエンドユーザー デバイスを設定できます。 Windows プロビジョニングを使えば、IT管理者はほんの数分でデバイスの管理登録に必要な構成と設定を簡単に指定し、その設定をターゲット デバイスへ適用することができます。 これは、数十台から数百台のコンピューターを配置している中小規模の企業に最適です。

プロビジョニング パッケージ (.ppkg) は、構成設定のコレクションのコンテナーです。 Windows 10 では、新しいイメージをインストールすることなく、すばやく効率的にデバイスを構成できるプロビジョニング パッケージを作成できます。

プロビジョニング パッケージは非常に単純です。短い指示書を読むだけで、技術者以外の従業員や学生でも、このパッケージを使ってデバイスを構成できます。 これにより、組織内の複数のデバイスを構成するのに必要な時間を大幅に削減できる可能性があります。

Windows 10 用の Windows アセスメント & デプロイメント キット (ADK) に、プロビジョニング パッケージを構成するためのツールである Windows 構成デザイナーが含まれています。 Windows 構成デザイナーは、Microsoft ストアのアプリとしても入手できます。

Windows 10 バージョン 1703 での新機能

  • プロビジョニング パッケージの作成ツールの名前が、従来の "Windows イメージングおよび構成デザイナー (ICD)" から、"Windows 構成デザイナー" に変更されました。 イメージを作成するためのコンポーネントは Windows 構成デザイナーから削除されました。Windows 構成デザイナーは実行時設定のみへのアクセスを提供します。
  • Windows 構成デザイナーは、Windows ADK からでもインストールできます。 Microsoft ストアからインストールすることもできます。
  • Windows 構成デザイナーには、特定のシナリオのプロビジョニング パッケージを容易に作成できる、より多くのウィザードが追加されました。 ウィザードについて詳しくは、「構成可能なもの」をご覧ください。
  • デスクトップ デバイスのプロビジョニング ウィザード (従来は簡単なプロビジョニングと呼ばれていました) では、Azure Active Directory (Azure AD) ドメインへの参加や、プロビジョニング中に Windows デスクトップ デバイスから Microsoft 以外のソフトウェアを削除することもできるようになりました。
  • プロビジョニング パッケージがデバイスに適用されると、状態の画面では、プロビジョニングの成功または失敗の状態を表示します。
  • Windows 10 に含まれる PowerShell コマンドレットを使うと、スクリプトによってプロビジョニングを簡素化できます。 これらのコマンドレットを使用すると、プロビジョニング パッケージを追加したり、プロビジョニング パッケージを削除したり、プロビジョニング エラーを調査するためのログ ファイルを生成したりできます。
  • 学校のデバイスのプロビジョニング ウィザードは Windows 構成デザイナーから削除されました。 代わりに、Microsoft ストアの学校の PC のアプリのセットアップを使用できます。

プロビジョニング パッケージの利点

プロビジョニング パッケージでは、以下の作業を行うことができます。

  • 新しいイメージをインストールするプロセスを経由せずに、新しいデバイスをすばやく構成します。

  • 1 つのプロビジョニング パッケージを使って複数のデバイスを構成することで時間を節約します。

  • モバイル デバイス管理 (MDM) インフラストラクチャのない組織で、従業員が所有するデバイスをすばやく構成します。

  • ネットワーク接続性のないデバイスを設定します。

プロビジョニング パッケージでは、次のことが可能です。

  • SD カードや USB フラッシュ ドライブなどのリムーバブル メディアを使用してインストールします。

  • メールに添付します。

  • ネットワーク共有からダウンロードします。

  • NFC タグやバーコードで配置します。

構成可能なもの

構成デザイナーのウィザード

次の表では、プロビジョニング パッケージを作成するために、Windows 構成デザイナーでウィザードを使用して構成できる設定について説明します。

手順説明デスクトップ
ウィザード
モバイル
ウィザード
キオスク
ウィザード
デバイスをセットアップするデバイス名を割り当てる、
Windows をアップグレードするためにプロダクト キーを入力する、
共有使用を構成する、
プレインストールされているソフトウェアを削除する
〇〇
(デバイス名とアップグレード キーのみ)
〇
ネットワークを設定するWi-Fi ネットワークに接続する〇〇〇
アカウント管理デバイスを Active Directory に登録する、
デバイスを Azure Active Directory に登録する、
ローカル Administrator アカウントを作成する
〇×〇
Azure AD への一括登録デバイスを Azure Active Directory に登録する
Windows 構成デザイナー ウィザードを使って Azure AD の登録を一括で構成する前に、組織での Azure AD 参加の設定を行います。
×〇×
アプリケーションを追加するプロビジョニング パッケージを使ってアプリケーションをインストールする〇×〇
証明書を追加する証明書ファイルをプロビジョニング パッケージに含める〇×〇
キオスク アカウントとアプリを構成するキオスク モード アプリを実行するローカル アカウントを作成する、
キオスク モードで実行するアプリを指定する
××〇
キオスクの一般的な設定を構成するタブレット モードを設定する、
ようこそ画面とシャットダウン画面を構成する、
タイムアウトの設定をオフにする
××〇
注意

Windows 構成デザイナー ウィザードを使ってプロジェクトを開始した後で、高度なエディターに切り替えて、プロビジョニング パッケージに追加の設定を構成することができます。

構成デザイナーの高度なエディター

次の表では、プロビジョニング パッケージを作成するために、Windows 構成デザイナーの高度なエディターを使って構成できる設定の例を示します。

カスタマイズ オプション
Active Directory への参加とデバイス名前の割り当ての一括処理 ハードウェア固有のシリアル番号やランダムな文字を使用して、Active Directory ドメインにデバイスを参加させ、デバイス名を割り当てます。
アプリケーション Windows アプリ、基幹業務アプリケーション
MDM への一括登録 サード パーティの MDM サービスへの自動登録*
証明書 ルート証明機関 (CA)、クライアント証明書
接続性プロファイル Wi-fi、プロキシ設定、メール
企業ポリシー セキュリティの制限 (パスワード、デバイスのロック、カメラなど)、暗号化、更新の設定
データ アセット ドキュメント、音楽、ビデオ、写真
[スタート] メニューのカスタマイズ [スタート] メニューのレイアウト、アプリケーションのピン留め
その他 ホーム画面とロック画面の壁紙、コンピューター名、ドメイン参加、DNS 設定など

\ * System Center Configuration Manager や、構成マネージャー/Intune ハイブリッドに自動登録するためのプロビジョニング パッケージの使用は、サポートされていません。 構成マネージャー コンソールを使用して、デバイスを登録してください。

プロビジョニング パッケージでカスタマイズできる設定について詳しくは、「Windows プロビジョニングの設定に関するリファレンス」をご覧ください。

Windows 10 バージョン1607 でのプロビジョニングの変更点

注意

このセクションは、Current Branch for Business で Windows 10 バージョン 1607 を使用しているお客様のために保持されています。 この情報の一部は、Windows 10 バージョン 1703 には適用されません。

Windows 10 バージョン 1607 の Windows ICD を使用すると、一般的なプロビジョニングのシナリオを簡素化できます。

構成デザイナーのオプション

Windows 10 バージョン 1607 の Windows ICD は、IT 管理者用の次のシナリオをサポートしています。

  • 簡単なプロビジョニング - IT 管理者は Windows ICD で目的の構成を定義し、その構成をターゲット デバイスに適用できます。 [簡単なプロビジョニング] ウィザードを使用すると、IT 管理者はステップバイステップの方法で一般的な構成の設定を行えるため、全体的なプロセスが迅速かつ簡単になります。

    簡単なプロビジョニングを利用して Windows 10 コンピューターを構成する方法について説明します。

  • 高度なプロビジョニング (従来の (Win32) アプリ、ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリ、および証明書の展開) - IT 管理者は Windows ICD を使用して、詳細設定エディターでプロビジョニング パッケージを開き、エンド ユーザーのデバイスに展開するためのアプリを含めることができます。

  • 管理へのモバイル デバイスの登録 - IT 管理者は既製品である Windows 10 Mobile デバイスを購入し、そのデバイスをモバイル デバイス管理 (MDM) に登録してから、組織のエンド ユーザーに提供することができます。 IT 管理者は Windows ICD を使用して、管理のエンドポイントを指定し、構成をターゲット デバイスに適用できます。構成を適用する場合は、ターゲット デバイスを Windows PC に接続して適用したり (テザリングによる展開)、SD カードを利用して適用したりすることができます。 サポートされている管理のエンドポイントは次のとおりです。

    • System Center Configuration Manager および Microsoft Intune ハイブリッド (証明書ベースの登録)
    • AirWatch (パスワード文字列ベースの登録)
    • Mobile Iron (パスワード文字列ベースの登録)
    • その他の MDM (証明書ベースの登録)
注意

Windows 10 バージョン 1607 の Windows ICD には、学校の PC 向けにプロビジョニング パッケージを作成するためのウィザードも用意されています。 詳しくは、「Set up students' PCs to join domain」をご覧ください。

詳細情報

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