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IUnsecuredApartment インターフェイス (wbemcli.h)

IUnsecuredApartment インターフェイスは、クライアント プロセスから非同期呼び出しを行うプロセスを簡略化するために使用されます。 クライアントが非同期呼び出しを行っている場合、クライアントとサーバーの役割は逆になります。 この場合、クライアントは オブジェクト (IWbemObjectSink インターフェイス) を実装し、サーバーはそのオブジェクトのメソッドを呼び出します。 このため、サーバーの COM セキュリティ規則により、クライアントが非同期呼び出しを行うのが困難になります。 主な問題は、クライアントがクライアントのオブジェクト (IWbemObjectSink) で Windows Management がメソッドを呼び出せるようにすることを COM に通知する必要があることです。

継承

IUnsecuredApartment インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承されます。 IUnsecuredApartment には、次の種類のメンバーもあります。

メソッド

IUnsecuredApartment インターフェイスには、これらのメソッドがあります。

 
IUnsecuredApartment::CreateObjectStub

CreateObjectStub メソッドは、Windows Management からの非同期呼び出しの受信を支援するオブジェクト フォワーダー シンクを作成します。

注釈

IUnsecuredApartment を使用すると、WMI はコールバックを処理する別のプロセスを作成できます。 このインターフェイスを使用すると、「 非同期呼び出しでのセキュリティの設定」で説明されているように、セキュリティ リスクが発生します。 非同期呼び出しではなく、準同期アクセスまたはアクセス チェックの実行をお勧めします。 IUnsecuredApartment の使用方法の詳細と例については、「個別のプロセスでのシンクのセキュリティの低下」を参照してください。 より安全なアプローチを実現するには、 IWbemUnsecuredApartment::CreateSinkStub を使用します。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows Vista
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2008
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー wbemcli.h (Wbemidl.h を含む)

こちらもご覧ください

メソッドの呼び出し

IWbemObjectSink

IWbemUnsecuredApartment

別のプロセスにあるシンクのセキュリティの引き下げ

アクセス チェックの実行

非同期呼び出しでのセキュリティの設定