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GetThreadSelectorEntry 関数 (winbase.h)

指定したセレクターとスレッドの記述子テーブル エントリを取得します。

構文

BOOL GetThreadSelectorEntry(
  [in]  HANDLE      hThread,
  [in]  DWORD       dwSelector,
  [out] LPLDT_ENTRY lpSelectorEntry
);

パラメーター

[in] hThread

指定したセレクターを含むスレッドへのハンドル。 ハンドルにはTHREAD_QUERY_INFORMATIONアクセス権が必要です。 詳細については、「 スレッド セキュリティとアクセス権」を参照してください。

[in] dwSelector

スレッドの記述子テーブルで検索するグローバルセレクターまたはローカルセレクター値。

[out] lpSelectorEntry

指定したセレクターに指定したスレッドの記述子テーブルにエントリがある場合に記述子テーブル エントリのコピーを受け取る LDT_ENTRY構造体への ポインター。 この情報を使用して、セグメント相対アドレスを線形仮想アドレスに変換できます。

戻り値

関数が成功すると、戻り値は 0 以外になります。 その場合、 lpSelectorEntry パラメーターが指す構造体は、指定された記述子テーブル エントリのコピーを受け取ります。

関数が失敗した場合は、0 を返します。 詳細なエラー情報を得るには、GetLastError を呼び出します。

解説

GetThreadSelectorEntry は、x86 ベースのシステムでのみ機能します。 x86 ベースではないシステムの場合、関数は FALSE を返します

デバッガーはこの関数を使用して、セグメント相対アドレスを線形仮想アドレスに変換します。 ReadProcessMemory 関数と WriteProcessMemory 関数は、線形仮想アドレスを使用します。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows XP (デスクトップ アプリのみ)
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー winbase.h (Windows.h を含む)
Library Kernel32.lib
[DLL] Kernel32.dll

関連項目

デバッグ関数

LDT_ENTRY

ReadProcessMemory

WriteProcessMemory