デバイスを開発用に有効にする

開発者モードを有効にし、アプリのサイドローディングを行い、その他の開発者向け機能にアクセスする

デバイスを開発用に有効にする

コンピューターをゲーム、Web 閲覧、メール、Office アプリなどの日々の通常の用途に使用している場合は、開発者モードを有効にする必要はなく、また有効にしないことをお勧めします。 その場合は、このページの情報の残りの部分は、関連のない情報ですので、 元の作業にお戻りください。

コンピューターで初めて Visual Studio を使用してソフトウェアを作成する場合は、開発用 PC とコードのテスト用デバイスの両方で、開発者モードを有効にする必要があります。 開発者モードが有効になっていない状態で UWP プロジェクトを開くと、[開発者向け] 設定ページが開くか、Visual Studio に次のダイアログ ボックスが表示されます。

Visual Studio で表示される、開発者モードを有効にするためのダイアログ

このダイアログが表示された場合は、[開発者向け設定] をクリックして **[開発者向け] ** 設定ページを開きます。

注意

[開発者向け] ページにいつでも移動し、開発者モードの有効/無効を切り替えることができます。その場合には、タスク バーの Cortana 検索ボックスに「開発者向け」と入力するだけです。

開発者向け設定にアクセスする

開発者モードを有効にするには、またはその他の設定にアクセスするには:

  1. [開発者向け] 設定ダイアログ ボックスで、必要なアクセスのレベルを選択します。
  2. 選択した設定の免責事項を読み、[はい] をクリックして変更を受け入れます。

注意

組織所有のデバイスの場合は、組織によっていくつかのオプションが無効になっていることもあります。

デスクトップ デバイス ファミリの設定ページを以下に示します。

[設定] に移動し、[更新とセキュリティ] を選び、[開発者向け] を選んでオプションを表示する

モバイル デバイス ファミリの設定ページを以下に示します。

電話の [設定] から [更新とセキュリティ] を選ぶ

選ぶ必要がある設定: アプリのサイドローディングか開発者モードか

デバイスでは、開発者モードを有効にすることも、サイドローディングのみを有効にすることもできます。

  • 既定の設定は、[Windows ストア アプリ] です。 アプリの開発中でない場合や、組織から配布された特殊な内部アプリを使っている場合は、この設定を有効にしておきます。
  • サイドローディングでは、Windows ストアの認証を受けていないアプリをインストールし、実行やテストを行うことができます。 たとえば、社内のみで使うアプリなどがあります。
  • 開発者モードを使用すると、アプリをサイドロードし、Visual Studio からデバッグ モードでアプリを実行することもできます。

既定では、Windows ストアからのみユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリをインストールできます。 開発者向け機能を使用するように設定を変更すると、デバイスのセキュリティ レベルが変わる場合があります。 未検証のソースからはアプリをインストールしないでください。

アプリのサイドローディング

アプリのサイドローディング設定は、通常、Windows ストアを使わずにカスタム アプリを管理対象デバイスにインストールする必要がある会社や学校によって使用されます。 この場合、設定ページのイメージで以前に示したように、Windows ストア アプリ設定を無効にするポリシーを組織が適用していることはよくあります。 また、組織は、必要な証明書と、アプリをサイドローディングするインストール場所を提供します。 詳しくは、TechNet の記事「Windows 10 でのアプリのサイド ローディング」と「Microsoft Intune でのアプリ展開の開始」をご覧ください。

デバイス ファミリ固有の情報

  • デスクトップ デバイス ファミリの場合: パッケージと共に作成される Windows PowerShell スクリプトを実行して、アプリの実行に必要なアプリ パッケージ (.appx) と証明書をインストールできます ("Add-AppDevPackage.ps1")。 詳しくは、「UWP アプリのパッケージ化」をご覧ください。

  • モバイル デバイス ファミリの場合: 必要な証明書が既にインストールされている場合は、電子メールまたは SD カードで受け取ったファイルをタップして、.appx をインストールできます。

信頼できる証明書がないデバイスにアプリをインストールすることはできないため、アプリのサイドローディングは開発者モードよりも安全です。

注意

アプリをサイドローディングする場合は、信頼できるソースからのみアプリをインストールしてください。 サイドローディングしたアプリ (Windows ストアの認証を受けていないアプリ) をインストールする場合は、そのアプリをサイドローディングする際に必要なすべての権利をお客様が保持していること、およびそのアプリのインストールや実行の結果生じるすべての問題についてお客様が一切の責任を負うことに同意したものと見なされます。 このプライバシーに関する声明の「Windows」>「Windows ストア」セクションをご覧ください。

開発者モード

開発者モードは、開発者用ライセンスに対する Windows 8.1 の要件に置き換わるものです。 サイドローディングだけでなく、開発者モードの設定でデバッグおよび追加の展開オプションを有効にできます。 デバイスを展開先にできるようにする SSH サービスの開始も含まれます。 このサービスを停止するためには、開発者モードを無効にしなければなりません。

デバイス ファミリ固有の情報

  • デスクトップ デバイス ファミリの場合:

    開発者モードを有効にして、Visual Studio でアプリを開発およびデバッグします。 既に説明したように、開発者モードが有効になっていない場合は、Visual Studio で有効にするように求められます。

    Fall Creators Update より前の PC では、これにより Linux 用 Windows サブシステムを有効にできます。 詳しくは、「Bash on Ubuntu on Windows について」をご覧ください。 Fall Creators Update 以降は、Linux 用 Windows サブシステムに開発者モードの必要はありません。

  • モバイル デバイス ファミリの場合:

    開発者モードを有効にして、Visual Studio からアプリを展開し、デバイスでそのアプリをデバッグします。

    電子メールまたは SD カードで受け取ったファイルをタップして、.appx をインストールできます。 未検証のソースからはアプリをインストールしないでください。

追加の開発者モード機能

各デバイス ファミリには、開発者向けの追加機能が用意されている場合があります。 これらの機能は、デバイスで開発者モードが有効になっている場合にのみ使用でき、OS バージョンによって異なる可能性があります。

開発者モードを有効にすると、次のようなオプション パッケージがインストールされます。

  • Windows Device Portal。 Device Portal が有効になり、ファイアウォール規則が構成されるのは、[デバイス ポータルを有効にする] オプションがオンの場合のみです。
  • アプリのリモート インストールを可能にする SSH サービスのファイアウォール規則がインストールされ、有効になり、構成されます。

次の画像は、Windows 10 が搭載されたモバイル デバイス ファミリの開発者向け機能を示しています。

モバイル デバイスの開発者モード オプション

Device Portal

Device Portal について詳しくは、「Windows Device Portal の概要」をご覧ください。

デバイス固有のセットアップ手順については、以下をご覧ください。

開発者モードの有効化または Device Portal について問題が発生した場合には、「既知の問題」フォーラムで問題の回避策を見つけるか、または「開発者モード パッケージのインストール エラー」で、開発者モード パッケージをブロック解除するための WSUS サポート技術情報の追加の情報をご覧ください。

SSH

デバイスで開発者モードを有効にすると、SSH サービスが有効になります。 デバイスが UWP アプリケーションの展開ターゲットの場合にこれを使用します。 サービスの名前は、「SSH Server Broker」と「SSH Server Proxy」です。

注意

これは Microsoft の OpenSSH の実装ではありません。それは GitHub にあります。

SSH サービスを利用するには、デバイスの検出を有効にして PIN のペアリングを許可できます。 別の SSH サービスを実行する予定の場合、別のポートにセットアップするか、開発者モードの SSH サービスを無効にできます。 これらの SSH サービスを無効にするには、開発者モードを無効にするだけです。

デバイスの検出

デバイスの検出を有効にすると、ネットワーク上の他のデバイスから mDNS を介してそのデバイスが表示できるようになります。 またこの機能では、対象デバイスをペアリングするための SSH PIN も取得できます。

PIN のペアリング

デバイスを展開ターゲットにする予定の場合にのみ、デバイスの検出を有効にする必要があります。 たとえば、Device Portal を使用してアプリを電話に展開してテストする場合、その電話でデバイスの検出を有効にする必要がありますが、開発用 PC では不要です。

エラー報告 (モバイルのみ)

電話に保存されるクラッシュ ダンプの数を指定するには、この値を設定します。

電話でクラッシュ ダンプを収集することで、クラッシュの発生直後に重要なクラッシュ情報にすばやくアクセスできます。 開発者が署名したアプリに対してのみ、ダンプが収集されます。 ダンプは、電話の記憶域の Documents\Debug フォルダーにあります。 ダンプ ファイルについて詳しくは、ダンプ ファイルの使用に関するページをご覧ください。

エクスプローラー、リモート デスクトップ、PowerShell の最適化 (デスクトップのみ)

デスクトップ デバイス ファミリの場合、[開発者向け] 設定ページには、開発タスク用 PC を最適化するために使用できる設定へのショートカットが備わっています。 それぞれの設定で、チェック ボックスを選択して [適用] をクリックするか、[設定の表示] リンクをクリックして対象オプションの設定ページを開くことができます。

ヒント
Windows 10 PC から Windows 10 モバイル デバイスへのアプリの展開に使用できるツールはいくつかあります。 デバイスは両方ともワイヤード (有線) またはワイヤレスでネットワークの同じサブネットに接続されているか、または 2 台のデバイスが USB で接続されている必要があります。 どちらの方法を使用しても、アプリ パッケージ (.appx) のみがインストールされます。証明書はインストールされません。

  • Windows 10 アプリケーション展開 (WinAppDeployCmd) ツールを使います。 詳しくは、WinAppDeployCmd ツールに関するページをご覧ください。
  • Windows 10 バージョン 1511 以降では、デバイス ポータルを使用して、ブラウザーから、Windows 10 バージョン 1511 以降を実行しているモバイル デバイスに展開できます。 Device Portal の アプリ ページを使用して、アプリ パッケージ (.appx) をアップロードしてデバイスにインストールします。

開発者モード パッケージのインストール エラー

ネットワークや管理上の問題により、開発者モードが正しくインストールされないことがあります。 開発者モード パッケージは、この PC へのリモート展開に必要 (ブラウザーから Device Portal を使うか、またはデバイスの検出を使って SSH を有効化する) ですが、ローカル展開には必要ではありません。 これらの問題が発生した場合でも、Visual Studio を使用してローカルでアプリを展開できます。また、このデバイスから他のデバイスへ展開できます。

これらの問題に対する回避策を検索するには、既知の問題フォーラムをご覧ください。

パッケージ検索エラー

"Developer Mode package couldn’t be located in Windows Update. Error Code 0x80004005 Learn more"

このエラーは、ネットワーク接続に問題がある場合、エンタープライズ設定になっている場合、またはパッケージが見つからない場合に発生することがあります。

この問題を解決するには:

  1. お使いのコンピューターがインターネットに接続されていることを確認します。
  2. ドメインに参加しているコンピューターの場合は、ネットワーク管理者に問い合わせます。 開発者モード パッケージは、すべてのオンデマンド機能と同様に、既定では WSUS でブロックされています。 2.1. 現在または以前のリリースで開発者モード パッケージのブロックを解除するためには、WSUS で次のサポート技術情報を許可する必要があります: 4016509, 3180030, 3197985。
  3. [設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] で Windows の更新プログラムをチェックします。
  4. [設定] > [システム] > [アプリと機能] > [オプション機能を管理する] に、Windows 開発者モード パッケージが存在することを確認します。 ない場合は、Windows はコンピューターの適切なパッケージを検出できません。

上記の手順のいずれかを実行後、修正を確認するために、開発者モードを無効にし、もう一度有効にします。

パッケージ インストール エラー

"Developer Mode package failed to install. Error code 0x80004005 Learn more"

このエラーは、Windows のビルドと開発者モード パッケージの間に互換性の問題がある場合に発生します。

この問題を解決するには:

  1. [設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] で Windows の更新プログラムをチェックします。
  2. すべての更新プログラムを確実に適用するために、コンピューターを再起動します。

グループ ポリシーまたはレジストリ キーを使用してデバイスを有効にする

ほとんどの開発者のためには、設定アプリを使用して、デバイスでデバッグを有効にします。 自動化テストなど特定のシナリオでは、他の方法を使用して、Windows 10 デスクトップ デバイスで開発を有効にできます。

Windows 10 Home をお持ちでない場合は、gpedit.msc を使って、グループ ポリシーを設定してデバイスを有効にできます。 Windows 10 Home をお持ちの場合は、regedit または PowerShell コマンドを使ってレジストリ キーを直接設定し、デバイスを有効にしてください。

gpedit を使ってデバイスを有効にする

  1. Gpedit.msc を実行します。
  2. [ローカル コンピューター ポリシー] > [コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [Windows コンポーネント] > [アプリ パッケージの展開] の順に移動します。
  3. サイドローディングを有効にするには、ポリシーを編集して次を有効にします。

    • 信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する

    • または -

    開発者モードを有効にするには、ポリシーを編集して次の両方を有効にします。

    • 信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する
    • Windows ストア アプリの開発と統合開発環境 (IDE) からのインストールを許可する
  4. コンピューターを再起動します。

regedit を使ってデバイスを有効にする

  1. regedit を実行します。
  2. サイドローディングを有効にするには、この DWORD の値を 1 に設定します。

    • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppModelUnlock\AllowAllTrustedApps

    • または -

    開発者モードを有効にするには、この DWORD の値を 1 に設定します。

    • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppModelUnlock\AllowDevelopmentWithoutDevLicense

PowerShell を使ってデバイスを有効にする

  1. 管理者特権で PowerShell を実行します。
  2. サイドローディングを有効にするには、このコマンドを実行します。

    • PS C:\WINDOWS\system32> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppModelUnlock" /t REG_DWORD /f /v "AllowAllTrustedApps" /d "1"

    • または -

    開発者モードを有効にするには、このコマンドを実行します。

    • PS C:\WINDOWS\system32> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppModelUnlock" /t REG_DWORD /f /v "AllowDevelopmentWithoutDevLicense" /d "1"

Windows 8.1 から Windows 10 にデバイスをアップグレードする

Windows 8.1 デバイスでアプリを作成またはサイドローディングするときに、開発者用ライセンスをインストールする必要があります。 Windows 8.1 から Windows 10 にデバイスをアップグレードする場合は、この情報が維持されます。 アップグレードした Windows 10 デバイスからこの情報を削除するには、次のコマンドを実行します。 Windows 8.1 から Windows 10 バージョン 1511 以降に直接アップグレードする場合、この手順は必要ありません。

開発者用ライセンスを登録解除するには

  1. 管理者特権で PowerShell を実行します。
  2. unregister-windowsdeveloperlicense コマンドを実行します。

その後、このトピックで説明されているように、開発用のデバイスを有効にする必要があります。これにより、このデバイスで開発を継続できます。 有効にしない場合、アプリをデバッグしたり、パッケージを作成しようとしたりすると、エラーが発生する可能性があります。 このエラーの例を次に示します。

エラー: DEP0700: アプリケーションの登録に失敗しました。

関連項目