ISecurityCallContext::IsSecurityEnabled メソッド (comsvcs.h)

オブジェクトに対してセキュリティが有効かどうかを判断します。

構文

HRESULT IsSecurityEnabled(
  [out] VARIANT_BOOL *pfIsEnabled
);

パラメーター

[out] pfIsEnabled

アプリケーション でロールベースのセキュリティを使用し、オブジェクトに対してロール チェックが現在有効になっている場合は TRUE。それ以外の場合は FALSE

戻り値

このメソッドは、E_INVALIDARG、E_OUTOFMEMORY、E_UNEXPECTED、E_FAIL、S_OKの標準戻り値を返すことができます。

解説

COM+ アプリケーションでは、ロールベースのセキュリティまたはプロセス アクセス許可という 2 種類のセキュリティのいずれかを使用できます。 アプリケーションによってロールベースのセキュリティが使用されているが、現在、アプリケーションレベルまたはコンポーネント レベルで無効になっている場合、 pfIsEnabledFALSE です。 同様に、COM+ アプリケーションでロールベースのセキュリティではなくプロセス アクセス許可が使用されている場合、 pfIsEnabledFALSE になります

このメソッドを使用すると、IsCallerInRole を使用してロール メンバーシップをチェックする前に、ロールベースのセキュリティが有効になっているかどうかを確認できます。 これを行う理由は、ロールベースのセキュリティが有効になっていない場合、 IsCallerInRoleTRUE であるためです。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー comsvcs.h

関連項目

ISecurityCallContext

プログラムコンポーネントのセキュリティ

ロール ベースのセキュリティ