Matrix::Reset メソッド (gdiplusmatrix.h)

Matrix::Reset メソッドは、この行列を ID 行列の要素で更新します。

構文

Status Reset();

戻り値

種類: 状態

メソッドが成功した場合は、 Status 列挙体の要素である Ok を返します。

メソッドが失敗した場合は、 Status 列挙体の他の要素のいずれかを返します。

注釈

ID 行列の対角線メイン上の要素は 1 です。 ID マトリックスの他のすべての要素は 0 です。

例

次の例では、 水平 スケーリングを 5、垂直方向のスケーリングを 3 で表す Matrix オブジェクトを作成します。 このコードでは 、Matrix::Reset メソッドを呼び出して、そのマトリックスの要素を ID マトリックスの要素に置き換えます。 次に、 Matrix::Translate メソッドを呼び出して、それ自体の積 (ID) と翻訳行列を使用してマトリックスを更新します。 その結果、マトリックスは、スケーリングではなく、変換のみを表します。 このコードでは、マトリックスを使用して Graphics オブジェクトのワールド変換を設定し、そのワールド変換に従って変換される四角形を描画します。

VOID Example_Reset(HDC hdc)
{
   Graphics graphics(hdc);
   Pen pen(Color(255, 0, 0, 255));

   Matrix matrix(5.0f, 0.0f, 0.0f, 3.0f, 0.0f, 0.0f);
   matrix.Reset();
   matrix.Translate(50.0f, 40.0f);

   graphics.SetTransform(&matrix);
   graphics.DrawRectangle(&pen, 0, 0, 100, 100);  
}

要件

要件	値
サポートされている最小のクライアント	Windows XP、Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー	Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム	Windows
ヘッダー	gdiplusmatrix.h (Gdiplus.h を含む)
Library	Gdiplus.lib
[DLL]	Gdiplus.dll

こちらもご覧ください

グローバル変換とローカル変換

マトリックス

変換の行列表現

Matrix::IsIdentity

変換