QUOTA_LIMITS構造体 (winnt.h)

QUOTA_LIMITS構造は、ユーザーが使用できるシステム リソースの量を表します。

構文

typedef struct _QUOTA_LIMITS {
  SIZE_T        PagedPoolLimit;
  SIZE_T        NonPagedPoolLimit;
  SIZE_T        MinimumWorkingSetSize;
  SIZE_T        MaximumWorkingSetSize;
  SIZE_T        PagefileLimit;
  LARGE_INTEGER TimeLimit;
} QUOTA_LIMITS, *PQUOTA_LIMITS;

メンバー

PagedPoolLimit

ユーザーに割り当てられるページ プール メモリの量を指定します。 ページ プールは、使用されていないときにディスクに書き込まれる可能性があるオブジェクト用のシステム メモリ (オペレーティング システムによって使用される物理メモリ) の一領域です。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを 0 に設定すると、既定値が使用されます。

NonPagedPoolLimit

ユーザーに割り当てられる非ページ プール メモリの量を指定します。 非ページ プールは、ディスクに書き込むことはできませんが、割り当てられている限り物理メモリに残る必要があるオブジェクトのシステム メモリの領域です。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを 0 に設定すると、既定値が使用されます。

MinimumWorkingSetSize

ユーザーに割り当てられる最小セット サイズを指定します。 プロセスの "ワーキング セット" は、物理 RAM メモリ内のプロセスに現在表示されているメモリ ページのセットです。 これらのページは、アプリケーションが実行されているときにメモリ内に存在し、ページ フォールトをトリガーせずにアプリケーションで使用できます。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを NULL に設定する必要があります。これにより、既定値が使用されます。

MaximumWorkingSetSize

ユーザーに割り当てる最大セット サイズを指定します。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを 0 に設定すると、既定値が使用されます。

PagefileLimit

ページング ファイルの最大サイズ (バイト単位) を指定します。これは、コンピューター上のコミットされた物理メモリをバックアップするディスク上の予約領域です。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを 0 に設定すると、既定値が使用されます。

TimeLimit

プロセスを実行できる最大時間を示します。

このメンバーに設定された値は、LSA によって強制されません。 このメンバーを NULL に設定する必要があります。これにより、既定値が使用されます。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows XP (デスクトップ アプリのみ)
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
Header winnt.h