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WM_RENDERALLFORMATS メッセージ

クリップボード所有者が 1 つ以上のクリップボード形式のレンダリングを遅延させた場合は、破棄される前にクリップボード所有者に送信されます。 クリップボードの内容を他のアプリケーションで引き続き使用できるようにするには、クリップボードの所有者は、生成できるすべての形式でデータをレンダリングし、 SetClipboardData 関数を呼び出してクリップボードにデータを配置する必要があります。

ウィンドウは、WindowProc 関数を介してこのメッセージを受け取ります。

#define WM_RENDERALLFORMATS             0x0306

パラメーター

wParam

このパラメーターは使われていないので、0 にする必要があります。

lParam

このパラメーターは使われていないので、0 にする必要があります。

戻り値

アプリケーションでこのメッセージを処理する場合は、0 を返す必要があります。

解説

WM_RENDERALLFORMATS メッセージに応答する場合、アプリケーションは OpenClipboard 関数を呼び出し、SetClipboardData を呼び出す前に GetClipboardOwner 関数を呼び出して、まだクリップボード所有者であることをチェックする必要があります。

WM_RENDERALLFORMATS メッセージを受け取った後、クリップボードを開く前に別のアプリケーションがクリップボードを開いて所有権を取得し、アプリケーションのデータを上書きしてはならないため、アプリケーションはクリップボードを開いた後もクリップボードの所有者であることをチェックする必要があります。

ほとんどの場合、アプリケーションは SetClipboardData を呼び出す前に EmptyClipboard 関数を呼び出さないでください。これにより、アプリケーションが既にレンダリングしたクリップボード形式が消去されるためです。

アプリケーションが戻ると、システムは、使用可能なクリップボード形式の一覧から、制限されていない形式をすべて削除します。 遅延レンダリングの詳細については、「 遅延レンダリング」を参照してください。

必要条件

要件
サポートされている最小のクライアント
Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー
Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
ヘッダー
Winuser.h (Windows.h を含む)

関連項目

参照

EmptyClipboard

OpenClipboard

SetClipboardData

WM_RENDERFORMAT

概念

クリップボード