MUI アプリケーションの開発

このトピックでは、アプリケーションに MUI 機能を追加する際に留意すべきメインプログラミングに関する考慮事項をまとめます。

MUI アプリケーションの要件

MUI 機能は、ソフトウェアの国際化と呼ばれるプロセスを使用して作成された、完全にグローバル化されたアプリケーションのローカライズにのみ適用されます。 Microsoft Go Global Developer Center には、ワールド対応アプリケーションの設計、ビルド、デプロイに役立つさまざまな関連ドキュメントが用意されています。 これらのドキュメントは、さまざまな人間の言語の特性がソフトウェアの設計にどのように影響するかを検討するのに役立ちます。 ポータルには、Dr. International 列の完全なアーカイブも用意されています。

MUI アプリケーションは、任意の言語またはロケール設定で実行でき、ユーザーはアプリケーションにサポートが含まれる任意の言語を要求できます。 そのため、アプリケーションは、可能な限り幅広い言語をサポートするために、ユーザー インターフェイス テキストをエンコードする必要があります。 覚えておくべき最も重要なことは、 Unicode を使用してすべてのテキスト処理を処理することです。 Unicode を使用したグローバリゼーションの詳細については、「Microsoft Go Global Developer Center」を参照してください。

サポートされているプログラミング環境

この SDK で説明されているように、グローバル化された Win32 フォーム アプリケーションまたはコンソール アプリケーションに MUI 機能を追加できます。 また、MUI と互換性のある.NET Frameworkを使用してマネージド アプリケーションを作成することもできます。 詳細については、「 .NET 開発」を参照してください。

ユーザー インターフェイスの言語設定

MUI アプリケーションを計画するときは、まずユーザー インターフェイスの言語とユーザーに表示する方法を決定する必要があります。 アプリケーションは、次のいずれかの方法で言語をサポートできます。

  • システム言語の設定に従います。 ユーザーが優先する UI 言語とシステム優先 UI 言語が組み合わさって、ユーザーが使用できる言語を表しているとします。 言語の選択には、リソース ローダーのフォールバック メカニズムを使用します。
  • アプリケーション固有の言語設定を行います。 特定の言語をサポートし、ユーザーに選択メカニズムを提示します。

リソースの作成

このセクションでは、アプリケーションのユーザー インターフェイス言語リソースを作成する可能性について説明します。 詳細については、「 リソースの準備」を参照してください。

注意

Windows Vista より前のオペレーティング システムでは、通常、実行可能ファイルに含まれるリソース セクションでサポートされる言語を使用して、静的で個別にパッケージ化された単一言語のローカライズされたアプリケーションを作成します。 この種の実装は、大部分が廃止されているため、Windows Vista 以降でサポートされている、このセクションで説明する他のリソース作成手法のいずれかを選択することをお勧めします。 その後、 LoadMUILibrary を使用して、Windows Vista より前のオペレーティング システムでアプリケーションを実行できます。

 

リソース DLL での単一言語の使用 (MUI リソース テクノロジ)

標準のサテライト DLL リソースの実装は、多くの Microsoft アプリケーションで使用されています。 この場合、MUI アプリケーションにはコア実行可能ファイルが使用され、サポートされている言語ごとに 1 つのリソース DLL が作成されます。 サテライト DLL の使用は、任意の Windows オペレーティング システムで実行されるアプリケーションに適用されます。 MUI リソース管理で説明されているように、MUI リソース テクノロジでは、標準のサテライト DLL 実装のバリエーションがサポートされています。

リソース DLL での複数言語の使用

MUI アプリケーション用に 1 つのコア実行可能ファイルを作成し、サポートされている言語に関連付けられているリソース用に 1 つのリソース DLL を作成することを選択できます。 同じリソース識別子のコピーは、サポートされているすべての言語の異なる言語タグの下の基本言語リソース ファイル (.rc 拡張子) で定義されます。

Application-Specific リソース メカニズムの使用

カスタマイズされたリソース メカニズムを使用するように MUI アプリケーションを計画できます。 この場合、アプリケーションはリソースの読み込みを特殊な方法で処理します。

リソースのローカライズ

MUI アプリケーションのユーザー インターフェイス言語をサポートするには、言語リソースがローカライズされている必要があります。 MUI では、次の表に示すように、2 種類のローカライズがサポートされています。

ローカライズの種類 説明
ビルド前のローカライズ アプリケーションと言語固有のリソースをビルドする前にローカライズを要求します。 サポートされているユーザー インターフェイス言語の基本言語リソース ファイルは、サポートされている言語ごとにコピーおよび名前が変更され、必要に応じてローカライザーにコピーが提供されます。
ビルド後のローカライズ アプリケーションの実行可能ファイルとリソース DLL をビルドした後、ローカライズを要求します。 この場合、リソース DLL のコピーが各ローカライザーに提供されます。

 

多言語ユーザー インターフェイスについて