ピア ネットワークとは

ピア ツー ピア ネットワークは、複数のネットワーク デバイスがリソースを共有し、相互に直接通信できるようにするサーバーレス ネットワーク テクノロジです。 このテクノロジは、ピアツーピア インフラストラクチャ用の Advanced Networking Pack を実行する Windows XP Service Pack 1 (SP1) 以降のクライアントで使用できます。

ピア ツー ピア インフラストラクチャは、ネットワーク上のコンピューターの集合的な機能を使用する分散ネットワーク アプリケーションの開発に役立つ一連のネットワーク API です。 たとえば、ピア ツー ピア アプリケーションは、コラボレーション通信やコンテンツ配布テクノロジなどです。

ピアツーピア インフラストラクチャは、インフラストラクチャが開発されているため、アプリケーションの開発に集中できるように、強固なネットワーク インフラストラクチャを提供します。

ピア ツー ピア インフラストラクチャには、次の主要なコンポーネントが含まれています。

スケーラブルで安全なピア名解決

ピア名前解決プロトコル (PNRP) 名前空間プロバイダー API は、名前から IP への解決プロトコルです。 参加しているすべてのピアを含む IPv6 スコープまたはコンテキストは、クラウドと呼 ばれます。 PNRP を使用すると、ピアはクラウド内で相互にやり取りできます。

効率的なマルチポイント通信

ピア ツー ピア インフラストラクチャには、効率的なマルチポイント通信を提供する Graphing API が含まれています。 PNRP と同様に、ピアツーピア グラフを使用すると、一連のノードが相互にやり取りし、 レコードの形式で相互にデータを渡すことができます。 ピアが生成または更新する各レコードは、グラフ内のすべてのノードに送信されます。

分散データ管理

分散データ管理では、各レコードの有効期限が指定されるまで、ピアツーピア グラフに送信されたすべてのレコードが自動的に格納されます。 ピア ツー ピア ネットワークを使用すると、ピアツーピア グラフ内の各ノードに、レコード データベースの同様のビューが確実に表示されます。 ピアツーピア グラフにセキュリティ モデルが関連付けられている場合、グラフには次の情報が含まれます。

  • グラフに接続できるユーザーと接続できないユーザー
  • 外部で定義された条件に基づいてレコードをセキュリティで保護および検証できるユーザー

ピア ID をセキュリティで保護する

ピア ツー ピア インフラストラクチャには、ピア ツー ピア ID を作成、管理、操作できるピアツーピア Identity Manager API が用意されています。 ピア ID は、PNRP でセキュリティで保護されたエンドポイントの名前を定義するために使用され、ピアツーピア グループやサービスなど、ピアツーピア ネットワークに参加するすべてのリソースを表すことができます。

ピア ツー ピア グループをセキュリティで保護する

ピアツーピア グループ化 API は、ピアツーピア グラフ、Identity Manager、PNRP API を組み合わせて、ピアツーピア ネットワーク アプリケーション開発のためのまとまりのある便利なソリューションを形成します。 ピアツーピア グループ化 API では、ピアツーピア Identity Manager API と自己署名証明書スキームを使用して、グラフ作成インフラストラクチャ内のセキュリティを確保します。 各グループは PNRP を使用して解決および登録できます。これにより、登録済みのピアツーピア グループ内のランダム ピアの名前解決が可能になります。 グループは、ピアと同様に PNRP のエンドポイントにすることができます。

ピア ツー ピア インフラストラクチャの API の概要については、「ピア インフラストラクチャとは」トピックを参照してください。