ConnectionOptions オブジェクト

ConnectionOptions オブジェクトは CreateSession メソッドに渡され、リモート コンピューター上のローカル アカウントに関連付けられているユーザー名とパスワードを指定します。 パラメーターが指定されていない場合、スクリプトを実行しているアカウントの資格情報は既定値に設定されます。

メンバー

ConnectionOptions オブジェクトには、次の種類のメンバーがあります。

プロパティ

ConnectionOptions オブジェクトには、これらのプロパティがあります。

プロパティ アクセスの種類 説明
パスワード
書き込み専用
リモート コンピューター上のローカル アカウントまたはドメイン アカウントのパスワードを設定します。

読み取り/書き込み
リモート コンピューター上のローカル アカウントまたはドメイン アカウントのユーザー名を設定して取得します。

解説

ConnectionOptions オブジェクトは、IWSManConnectionOptions インターフェイスに対応します。

Windows リモート管理クライアント アプリケーションが偽装の下で実行されている場合、 Password プロパティを設定するとエラーが発生します。 クライアント アプリケーションは、ローカル コンピューターまたはリモート コンピューター上の WinRM に要求を送信するスクリプトまたはその他のプログラムです。 クライアント アプリケーションは、 ImpersonateClient などの関数を呼び出したため、偽装の下で実行されている可能性があります。 ACTIVE Server Page (ASP) またはサービスは、ASP プロセスがクライアントを偽装するアカウントで実行されている場合、ユーザー名とパスワードを要求できません。

認証に UserName と Password を使用する場合は、WSman.CreateSession 呼び出しで WSManFlagCredUserNamePassword フラグを設定する必要があります。

次の VBScript コード例は、 ConnectionOptions オブジェクトを作成し、リモート コンピューターでアカウントのプロパティを設定し、 Session オブジェクトの作成に使用する方法を示しています。

Set objWsman = CreateObject( "Wsman.Automation" )
'Create ConnectionOptions object.
Set objConnectionOptions = objWsman.CreateConnectionOptions
objConnectionOptions.UserName = "johns "
objConnectionOptions.Password = "Dtf#4542?98"
iFlags = objWsman.SessionFlagUseBasic Or _
  objWsman.SessionFlagCredUserNamePassword
Set objSession = objWsman.CreateSession _
  ("https://172.30.168.2", iFlags, objConnectionOptions)
strResource = objSession.Get("winrm/config")

必要条件

要件
サポートされている最小のクライアント
Windows Vista
サポートされている最小のサーバー
Windows Server 2008
Header
WSManDisp.h
IDL
WSManDisp.idl
ライブラリ
WSManDisp.tlb
[DLL]
WSMAuto.dll

関連項目

リモート接続の認証

WinRM スクリプト API

Windows リモート管理について

Windows リモート管理の使用

Windows リモート管理でのスクリプト作成

ローカル コンピューターからデータを取得する

リモート コンピューターからデータを取得する