Windows HPC Server 2008 R2 SP2 リリース~ HPC による Windows Azure の利用が容易に

Microsoft Developer Forum 2011 でもご紹介していた、HPC (High Perfformance Computing)。ローカルのマシンノードに加えて Windows Azure のインスタンスを利用できる Windows HPC Server 2008 R2 の SP2 がリリースされました。

今回のリリースでは Windows Azure API との統合によって Windows Azure をリソースとして利用するための機能が強化されており、アプリケーションやデータのノードを Windows Azure に割り当てることが可能になっています。

また、MPI ((Message Passing Interface : 並列・分散プロセス間のメッセージング標準規格) スタックの改善により、Windows Azure 上のアプリケーションが仮想ネットワークを通じてオンプレミスのサーバーにアクセスできることにより、Windows Azure Connect による自動設定が可能になります。Windows Azure VM ロールもサポートされます。

Windows Azure Team Blog > HPC Pack 2008 R2 Service Pack 2 (SP2) Released
Microsoft Download Center > HPC Pack 2008 R2 Service Pack 2 - 日本語
Microsoft Technet Library > Windows HPC Server 2008 R2

なお、Hadoop と同様に分散・データ並列処理を効率的に行うプログラムモデル・フレームワークである Dryad が、LINQ to HPC (β2) として近日中にリリース予定になっています。WIndows HPC Server 2008 R2 SP2 で稼働する データ集約型アプリケーションをVisual Studio 上で LINQ で開発することが可能になります。

Microsoft Research > The Dryad Project