Dynamics CRM 2013/Fall '13 業務プロセスフローの紹介 その 2

みなさん、こんにちは。

今回も前回に引き続き業務プロセスフローの紹介を行います。

複数の業務プロセスフロー

Microsoft Dynamics CRM 2013 および、Microsoft Dynamics CRM
Online Fall '13 ではエンティティごとに複数の業務プロセスフロー
をサポートします。同じエンティティに対する操作でも、役割に
よって運用が異なる場合に便利な機能です。

複数業務プロセスフローの作成

2 つ目以降の業務プロセスフローについても、1 つ目と同じ手順
で作成が可能です。業務プロセスフローの作成については前回
記事を参照してください。

業務プロセスフローの選択および切り替え

以下の 2 つの業務プロセスフローを取引先企業用に作成しました。

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早速切り替えの手順を見てみましょう。

1. 取引先企業レコードを開きます。現在は営業担当者向けの業務
プロセスフローが開いています。

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2. コマンドバーよりプロセスの切り替えを選択します。

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3. 切り替えたいプロセスを選択します。ここではサポート担当者
向け取引先企業プロセスを選択して、選択をクリックしました。

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4. 業務プロセスが切り替わります。

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業務プロセス切り替え時の注意点

現在利用している業務プロセスと段階の情報は、各レコードで 1 つ
だけ保持しています。つまり、営業担当者向け取引先企業プロセス
を利用していて住所確認の段階に進んでいる状態において、他の
業務プロセスフローに切り替えると、その情報は失われます。

セキュリティロールのアサイン

複数の業務プロセスフローがある場合、セキュリティロールにより
ユーザーが利用できる業務プロセスフローを制限できます。

1. セキュリティロールをアサインしたい業務プロセスフローを
プロセス一覧より開きます。

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2. エディターが開くので、右上にあるセキュリティロールの有効化
をクリックします。

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3. 必要に応じてこの業務プロセスフローを表示させたいセキュリティ
ロールを選択して、OK をクリックします。

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段階をレポートで活用

業務プロセスフローの段階は、そのレコードの進行状況と考える
ことができます。段階の情報はレポートでも利用できるため、
各段階ごとの情報をレポート表示することも可能です。

1. 任意のモジュールでレポートを選択します。

2. 新規ボタンをクリックします。
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3. レポートウィザードをクリックします。

4. 次へをクリックします。

5. 任意の名前を付け、プライマリレコードの種類で取引先企業を
選択します。次へをクリックします。

6. 任意のフィルター条件を指定して、次へをクリックします。

7. 列の追加より取引先企業名を追加します。

8. さらにプロセスの段階を追加します。

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9. ステージカテゴリを利用している場合は、ステージカテゴリ
も追加できます。

10. レポートウィザードを完了し、レポートを実行します。

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次回は複数のエンティティをまたがる業務プロセスフローの
作成方法と利用方法を紹介します。

- 中村 憲一郎