SQL Data Services (SDS) のT-SQLサポート

今日もお疲れさまです。

SQL Data Services (SDS) のT-SQLサポートについてSDS team blogに言及されています。

ご存じの方も多いと思いますが、SDSはもともとACE(Authority, Container, Entity)データモデルが採用され、SOAP/RESTインタフェースが提供される予定でした。(ご存じなければここをご確認ください。)その後、多くのユーザーからのフィードバックを受け、リレーショナルデータモデルが扱えるように方向性が変更されました。これによりTDS + TSQLによるデータアクセスが可能になる予定です。つまり、オンプレミスと同様のSQL Serverがクラウドにあるイメージです。とはいっても異なる点もあります。

·ハードウェアリソースは自社で用意する必要はなくマイクロソフトのデータセンターを活用

現存する数十万台規模のデータセンターを利用できます。ただし、日本にはデータセンターがない(他社も概ねそうですが)ためLatencyなどは考慮する必要があるでしょう。

·マルチテナントシステムが前提

みんなで有効利用しよう、というモノなので。

·SDS はパッケージでなくサービスとして活用

インスツールやアップデート、パッチ適用など必要なく、即座に利用できるところは魅力的です。

尚、T-SQLについてはSDS専用で特別に機能追加する予定は今のところないようです。また、SQL Server上で利用できるT-SQLが全て利用できるわけではありません。

ではSDS v1でサポートされる機能を見ていきましょう。

DDL

SDSでは下記の機能をサポートします。(ただし一部利用できないオプションもあります)

· FUNCTION

· INDEX

· PROCEDURE

· ROLE

· SCHEMA

· STATISTICS

· SYNONIM

· TABLE

· TRIGGER

· VIEW

上記オブジェクトのCREATE、ALTERステートメントは一部がサポートされます。例えば、CREATE TABLEステートメントのfilegroup オプションはサポートされません。

DML

DMLについては下記がサポートされます。

·SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE functionality

·DML triggers

·JOINs

·Transactions

·built-in functions (aggregates, math, date and time, ranking, etc.)

現状、分散クエリやSpatialデータ型の操作などはサポートされないようです。V2でサポートされるのでしょうか。

Manageability

管理はもっとも制限が多いエリアです。まぁ、クラウドなので。

利用可能

·SET SHOWPLAN や SET STATISTICSによるクエリチューニング

·create、drop indexによるIndexチューニング

·UPDATE STATISTICSによる統計管理

·Information schema views、system catalog views (e.g., sys.databases)

·可用性はサービスの一部として自動提供

·SSMS や VS toolsの活用

利用不可

·Backupコマンドは利用できません。BCP もしくは SSIS を代わりに利用してください。.

·Server options (sp_configure)

·SQL Profiler

·SQL traceflag

以上、簡単ですがSDSをご紹介しました。

SDSは今年中にUSでリリース予定です。日本でも早くリリースされて、利用するのが楽しみです。