SQL Server 2000 MSDE から 上位バージョンへのアップグレードについて

 

 

高原 伸城
SQL Engine Support Engineer

皆さんこんにちは。 SQL Server/Windows Azure SQL Database サポートを担当しております 高原 です。

今回は、SQL Server 2000 を、上位バージョンへアップグレードする際の報告されている既知の問題について紹介したいと思います。

SQL Server 2000 の延長サポート終了日 (2013年4月9日) が迫っていることもあり、SQL Server 2000 から 上位バージョンへの移行/アップグレード を検討されている方がおられると思います。

例えば、SQL Server Desktop Edition (以下 MSDE) 2000 SP4 の場合、上位バージョンへのアップグレード パスとして、以下のパスが用意されています。

SQL Server 2000 MSDE SP4

SQL Server 2005 Express Edition SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services SQL Server 2005 Workgroup Edition SQL Server 2008 Express Edition SQL Server 2008 R2 Express Edition SQL Server 2008 R2 Express Edition with Tools SQL Server 2008 R2 Express Edition with Advanced Services SQL Server 2008 R2 Workgroup Edition

[参考]

バージョンとエディションのアップグレード

 

[報告されている既知の問題]

SQL Server 2000 SP4 及び MSDE 2000 SP4 から SQL Server 2005 の各エディションにアップグレードする場合、.Net Framework 3.5 SP1 がインストールされていると、”アップグレード アドバイザから –1 が返されました。 ” というメッセージボックスが表示され、アップグレード処理を進めることが出来ないという現象が発生します。

 

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[解決策]

BPAClient.dll” を以下のコピー元フォルダからコピー先フォルダにコピー後、”アップグレード アドバイザから –1 が返されました。” のメッセージボックスを “OK” で閉じ、再度 “次へ” を選択して、アップグレード処理を実施します。

コピー元:C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Setup Bootstrap\BPA\bin
コピー先:C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Setup Bootstrap\BPA

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“BPAClient.dll” をコピー後は、アップグレードの分析処理が開始され、次の画面に遷移することが出来るようになります。

 

[補足]

SQL Server 2000/MSDE 2000 は、Windows Vista 以降のOS 上で動作させることはサポートされておりませんのでご注意ください。

Support policy for SQL Server 2000 on newer Operating Systems

※ 本Blogの内容は、 2013年2月 現在の内容となっております。