【Management】System Center Essentials 管理コンソールからWindows Vista へのリモートアシスタンスで接続するとエラー

今週は、富山と新潟に出張に出てきました。出張は嫌いではないのですが、なぜか体重が増えるのが難点です。日曜から高松に移動し、しかも旧友に会う約束もあり....チャレンジングではありますが生ビール3杯/日以下を目標とします。

さて、リモートアシスタンスという機能があることはご存知のとおりです。ターミナルサービス機能で接続し、シャドウセッション機能を使用してネットワークの向こう側のユーザーとコンソールを共有するという優れものです。

System Center Essentials や Operations Manager を使用すると、管理コンソールから直接リモートアシスタンス機能を使用してリモートのサーバーやクライアントに接続することができます。この機能を使用して、クライアントのメンテナンスや、簡単な操作説明なんかが行えます。

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が、次の条件で実行すると、以下に示すエラーが発生します。

  • Windows Vista 上に管理コンソールをインストールしている
  • Windows Server 2008 上に管理コンソールをインストールしている

アプリケーション: C:\Windows\pchealth\helpctr\binaries\helpctr.exeパラメータ: -FormStartHelp -urlhcp://CN=Microsoft%20Crporation,L=Redmond,S=Washington,C=US/Remote%20Assitance/Escalation/Unsolicited/SCEUnsolicitedRCUIhtm-ExtraArgumentNOVICECOMPUTER=<ホスト名>&NOVICEUSERID=

エラーメッセージ: 指定されたファイルが見つかりません。

これは、helpctr.exe という Windows XP や Windows Server 2003 で使用されていたプログラムが Windows Vista や Windows Server 2008 には含まれていないからです。

Winodws Vista や Windows Server 2008 では、新たに、msra.exe というリモートアシスタンスプログラムが実装されています。ためしに、2008 か Vista のコマンドプロンプトから msra.exe を実行してみてください。以下のような画面が表示されます。

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ここで、発行された招待状か相手のIPアドレスを指定してリモートアシスタントサーバー(RAServer.exe)に接続します。

それはそれとして、Essentials 経由で接続するにはどうしたらよいのか?ということですが、msra.exe をタスクとして登録しておく必要があります。

本来は管理パックにきちんと組み込まれている必要があるのですが、現時点では....

では、タスクとして登録してみましょう。

Essentials の管理コンソールを開き、「作成」画面に移動したら、[作成]-[管理パックオブジェクト]-[タスク] をクリックし、画面右側のアクションペインから [新しいタスクの作成] をクリックします。

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タスクの種類として、[コンソール タスク]-[コマンド ライン] を選択し、[次へ] をクリックします。

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 タスクの名前と、このタスクを有効にするコンピュータグループを入力します。グループは「Windowsコンピュータ」でよいでしょう。こうすることで、すべてのWindows コンピュータがターゲットになります。

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次に実行するコマンドを指定します。msra.exe のオプションとして /offerra で接続先のコンピュータ名を指定することができます。Essentials では、画面に示すように変数で指定することができます。

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以上で設定は完了です。

タスクを作成後、管理コンソールの「コンピュータ」画面に移動すると、以下のように作成したタスクがアクションペインに追加されていることがわかります。

今後は、ここをクリックすればリモートアシスタンスを起動することができます。