テスト環境に SharePoint Server 2010 を展開する

テスト環境に SharePoint Server 2010 を展開する

今週初めに、私はテスト マシンを準備し、「テスト環境に Project Server 2010 を展開する」のとてもわかりやすい手順に従って、新しい SharePoint Server 2010 テスト環境をインストールしました。この一連の記事は Project Server の利用者を対象にしていますが、SharePoint Server 2010 (Project Server 2010 の必須コンポーネントです) をテスト展開するときにも十分に役立ちます。このブログ投稿では、これらの手順を使って Project Server 2010 なしに SharePoint Server 2010 を展開する場合に、どの部分の手順を変更すればよいかについて説明します。

以下の各リンク先の手順を、私が示した変更部分と共に実行することによって、次のサーバーを含む仮想テスト環境ができあがります。

  • 仮想ドメイン用のドメイン コントローラー (Litware-DC)
  • Microsoft SQL Server 2008 を実行するサーバー (Litware-SQL)
  • Microsoft SharePoint Server 2010 を実行するサーバー (Litware-SP2010)

注意点は次のとおりです。

以下の手順では、ソフトウェアの CD または DVD、あるいはソフトウェアの ISO ファイルが用意されていることが前提となります。使用するコンピューターには、8GB の RAM と 60GB 以上のディスク容量が必要です。最初に、コンピューターで Hyper-V を使って Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 を実行する必要があります。64 ビットの Windows Server 2008 仮想マシンを実行できる他の仮想化ソリューションを使用してもかまいません。

1. 「Project Server 2010 テスト環境を作成するための Hyper-V クイック スタート」を読み、記事にある手順を実行します。また、ビデオを見る (英語) こともできます (ぜひご覧になることをお勧めします)。具体的な手順は次のとおりです。

a. Hyper-V を有効にします。

b. 仮想マシンどうしが通信できるように、内部仮想ネットワークを構成します。

c. 仮想マシンで企業ネットワークやインターネットと通信できるように、外部仮想ネットワークを構成します (SharePoint Server 2010 で必須コンポーネントをダウンロードできるようにします)。

d. 3 つの仮想マシンを作成します。記事では、それぞれに Litware-DC (ドメイン コントローラー)、Litware-SQL (SQL Server 2008)、Litware-Proj (SharePoint Server 2010 と Project Server 2010) という名前を付けています。名前は自由に決めてかまいません。最後の仮想マシンには、Litware-SP2010 などの名前を付けるとよいでしょう。

e. 仮想マシンにオペレーティング システムを読み込みます。

2. 1 つ目の仮想マシン (Litware-DC、または手順 1. で指定した名前) で、「Project Server 2010 テスト環境用ドメイン コントローラーのセットアップ」の手順を実行します。ビデオを見る (英語) こともできます (ぜひご覧ください)。具体的な手順は次のとおりです。

a. 静的 IP アドレスを構成します。

b. Litware-DC をドメイン コントローラーとして構成します。この操作でフォレスト ルート ドメインの litware.local も作成されます。

3. 残りの 2 つの仮想マシン (Litware-SQLLitware-SP2010、または手順 1. で指定した名前) で、「Project Server 2010 テスト環境内にある仮想ドメインへの仮想マシンの追加」の手順を実行します。ビデオを見る (英語) こともできます。具体的な手順は次のとおりです。

a. 静的 IP アドレスを構成します。

b. litware.local ドメインに接続します。

4. 「Project Server 2010 テスト環境用アカウントのセットアップ」の手順を実行します。Project Server 2010 を展開しない場合は、最後の 2 つのアカウント (Litware\WFProxy と Litware\ProjDataAccess) をセットアップする必要はありません。具体的な手順は次のとおりです。

a. SQL Server 管理者、ファーム管理者、およびサービス アプリケーション アカウントの Active Directory サービス アカウントを作成します。

b. Active Directory グループを作成します (Project Server 2010 を展開する場合のみ)。

5. 「Project Server 2010 テスト環境用 SQL Server のセットアップ」の手順を実行します。ビデオを見る (英語) こともできます。具体的な手順は次のとおりです。

a. ローカル管理者を構成します。

b. SQL Server 2008 をインストールします。

c. SQL Server 2008 SP1 をインストールします。

d. SQL Server 2008 SP1 CU2 をインストールします。

e. ファーム管理者アカウントのログインを作成します。

6. 「Project Server 2010 テスト環境での SharePoint Server 2010 のインストール」の手順を実行します。ビデオを見る (英語) こともできます。具体的な手順は次のとおりです。

a. ローカル管理者を追加します。

b. SharePoint Server 2010 の必須コンポーネントをインストールします。

c. SharePoint Server 2010 をインストールします。

これで SharePoint Server 2010 のテスト展開は終わりです。要件、展開のシナリオ、および追加の構成に関する詳細については、TechNet の以下の記事を参照してください。

  • 展開の準備 (SharePoint Server 2010)」。ハードウェアとソフトウェアの要件、必要な管理アカウントとサービス アカウント、および SQL Server のセキュリティを強化する方法について説明しています。
  • 展開のシナリオ (SharePoint Server 2010)」。単一サーバーと複数サーバーを展開する方法、仮想環境に展開する方法、および Windows PowerShell を使用して SharePoint をインストールする方法について説明しています。
  • 初期構成 (SharePoint Server 2010)」。言語パックを展開する方法、ファームの設定を構成する方法、サービスを構成する方法、およびホスト環境で SharePoint を展開する方法について説明しています。

 -- Andrea Bichsel、ライター

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Deploy SharePoint Server 2010 to a test environment」をご覧ください。