Linux 上で動作する初の Azure ホストサービス

このポストは、2 月 18 日に投稿された The first Azure hosted service that runs on Linux の翻訳です。

マイクロソフトは「Strata + Hadoop World」カンファレンスにおいて、Linux 上で動作する Azure HDInsight のプレビュー版を発表 (英語) しました。

Azure ギャラリーでは既に 6 種類の Linux ディストリビューションをサポートしており、Azure にデプロイされた 5 台のお客様の Virtual Machines のうち 1 台は Linux を実行しています。今回の Linux 向け Azure HDInsight プレビューの提供開始により、Ubuntu Linux Virtual Machines で動作する Azure ホスト サービスのデプロイ、ホスト、管理が可能になりました。これにより今後 HDInsight では、Ubuntu 上で動作し Canonical によってサポートされる Hadoop が Azure で提供され、マイクロソフトやお客様の他のコンピューティング サービスとサイドバイサイドで実行されます。

Canonical 社のクラウド アライアンス担当バイス プレジデントを務める John Zannos 氏は次のように述べています。「Azure HDInsight が Ubuntu 上で動作するようになったことで、膨大なデータ ストリームを価値ある実行可能なインテリジェンスに容易に変換する方法を企業のお客様に提供できるようになりました。Azure でエンタープライズ向けパブリック クラウド ソリューションの分野をリードするマイクロソフトと、Ubuntu でビッグ データ、スケールアウト、クラウド コンピューティングの分野をリードする弊社が手を組むことで、強力な統合クラウド ソリューションの基盤を確立することができました。このことは、ビッグ データという大きな課題に取り組む多くの企業のお客様の手助けとなるはずです。DevOps では Ubuntu での Hadoop 実行が既に好評を得ているため、Azure の Hadoop も同様に受け入れられるものと確信しています。」

Azure サービスの提供を開始して以来、Azure チームは強い情熱を持ってお客様のニーズに合ったソリューション、機能、製品を提供することをお約束してきました。今回の発表はこのお約束に完全に沿ったものとなりました。お客様はさまざまな開発/管理エコシステムにおいて、Azure のスケールアウト機能と使いやすい Azure サービスの提供を求めています。Ubuntu Linux 上で動作する Hadoop では、Azure でホストされているサービスの完全な機能、サポート、スケーラビリティが Linux エコシステムに提供されます。お客様はオンプレミスの Linux Hadoop 環境で使用しているスキルとツールをそのまま使用して、Azure に移行するか、あるいは簡単なハイブリッド環境を作成することができます。また、インフラストラクチャの管理も不要です。現行の HDInsight サービスと同様に、お客様には自動デプロイメント、SLA、包括的なサポートが提供されますが、今後は Azure 管理ポータルからデプロイする際に、Windows または Ubuntu Linux を選択できるようになります。

この管理された Linux サービスは、エンタープライズ クラスの品質、セキュリティ、コンプライアンスの点で他の Azure サービスと同じ厳格な基準を満たしており、現時点では 4 つのリージョン (米国の 2 か所、ヨーロッパとアジアの各 1 か所) で提供されています。サービスの提供範囲は今後数か月のうちにすべての Azure リージョンに拡大される予定です。

今回の発表により、オープン性を強化しているマイクロソフトの取り組みがさらに大きく前進し、Windows クライアント用 Docker.NET のオープン ソース化を始めとする進行中のオープン ソース化の取り組み (英語) がよりいっそう充実しました。Azure では Virtual Machines への Linux のデプロイをサポートしているほか、Docker などの多数のオープン ソース プロジェクトに貢献してきました。さらに今回は、Azure インフラストラクチャ上での完全に管理された Linux サービスの実行を可能にしました。今後も変わらずお客様のニーズにお応えすることをお約束します。また、この新しいサービスを多くの皆様にご利用いただきたいと考えています。

引き続き皆様からのフィードバックをお待ちしております。

次回の記事もどうぞお楽しみに。

Corey