PowerShell で Azure Analysis Services を管理する

この記事では、Azure Analysis Services サーバーおよびデータベース管理タスクを実行するときに使用する PowerShell コマンドレットについて説明します。

サーバーの作成または削除、操作の中断または再開、サービスレベル(層)の変更などのサーバー リソース管理タスクでは、Azure Analysis Services コマンドレットを使用します。 ロール メンバーの追加や削除、処理、パーティション分割など、その他のデータベース管理タスクでは、SQL Server Analysis Services と同じ SqlServer モジュールに含まれるコマンドレットが使われます。

注意

Azure を操作するには、Azure Az PowerShell モジュールを使用することをお勧めします。 作業を開始するには、Azure PowerShell のインストールに関する記事を参照してください。 Az PowerShell モジュールに移行する方法については、「AzureRM から Az への Azure PowerShell の移行」を参照してください。

アクセス許可

ほとんどの PowerShell タスクでは、管理している Analysis Services サーバーに対する管理者権限が必要となります。 スケジュールされた PowerShell タスクは無人操作です。 スケジューラを実行するアカウントまたはサービス プリンシパルには、Analysis Services サーバーに対する管理者特権が必要です。

Azure PowerShell コマンドレットを使用したサーバー操作の場合、自分のアカウントまたはスケジューラを実行するアカウントが、Azure のロールベースのアクセス制御 (RBAC) でリソースの所有者ロールに属していることも必要になります。

リソースとサーバーの操作

モジュールのインストール - Az.AnalysisServices
ドキュメント - Az.AnalysisServices リファレンス

データベース操作

Azure Analysis Services のデータベース操作では、SQL Server Analysis Services と同じ SqlServer モジュールが使われます。 ただし、すべてのコマンドレットが、Azure Analysis Services でサポートされているわけではありません。

SqlServer モジュールには、タスク固有のデータベース管理コマンドレットと、Tabular Model Scripting Language (TMSL) クエリまたはスクリプトを受け入れる汎用 Invoke-ASCmd コマンドレットが用意されています。 以下の SqlServer モジュールのコマンドレットは、Azure Analysis Services でサポートされます。

モジュールのインストール - SqlServer
ドキュメント - SqlServer リファレンス

サポートされているコマンドレット

コマンドレット 説明
Add-RoleMember データベース ロールにメンバーを追加します。
Backup-ASDatabase Analysis Services データベースをバックアップします。
Remove-RoleMember データベース ロールからメンバーを削除します。
Invoke-ASCmd TMSL スクリプトを実行します。
Invoke-ProcessASDatabase データベースを処理します。
Invoke-ProcessPartition パーティションを処理します。
Invoke-ProcessTable テーブルを処理します。
Merge-Partition パーティションをマージします。
Restore-ASDatabase Analysis Services データベースを復元します。