SharePoint Server のファーム間で構成設定をコピーする

適用対象:yes-img-13 2013yes-img-162016 yes-img-192019 yes-img-seSubscription Edition no-img-sopSharePoint in Microsoft 365

Microsoft PowerShell を使用して、SharePoint Server ファーム間で構成設定をコピーできます。

開始する前に

ファーム間で構成をコピーするにはさまざまな方法があります。 コピーする構成設定およびコピーする必要のある頻度に基づいて、使用する方法を決定します。

  • コンテンツ データベースが接続されていないファームをバックアップして復元します。 この方法では、ファームの設定および Web アプリケーションの設定に加えて、選択したサービス アプリケーションの設定をコピーできます。

  • 構成だけをバックアップして復元します。 この方法では、SharePoint Foundation のコア設定だけをコピーできます。

    注:

    この方法には、Web アプリケーションまたはサービス アプリケーションの設定は含まれません。 復元先のファームで Web アプリケーションの設定が必要な場合は、他のいずれかの方法を使用します。

  • 文書化した構成を基にして、展開スクリプトを作成します。 この方法は、最初に多くの作業が必要な場合がありますが、標準化したものの保守には簡単に使用できます。

コンテンツ データベースのないファームをバックアップおよび復元して、SharePoint Server の構成設定をコピーする

ファームのバックアップを使用して構成設定をコピーする場合は、最初にコンテンツ データベースをファームから切断することをお勧めします。 この方法を稼働中の運用ファームに使用することはお勧めしません。

注:

コンテンツ データベースなしでファームのバックアップを作成すると、サービス アプリケーションがバックアップされます。

PowerShell を使用してコンテンツ データベースのないファームをバックアップおよび復元するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。
  • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

  • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

  • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint Server コマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  1. SharePoint 管理シェルを起動します。

  2. PowerShell のコマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、現在の Web アプリケーションの URL とコンテンツ データベースのマッピングのドキュメントを作成します。

    Get-SPWebApplication | %{$_.Name;$_.Url;%{$_.ContentDatabases|%{$_.Name};Write-Host ""}}
    
  3. 次の例のようにして、すべてのコンテンツ データベースをマウント解除します。

    Get-SPContentDatabase | Dismount-SPContentDatabase
    

    または、次の例のようにして、特定のコンテンツ データベースをマウント解除します。

    Get-SPContentDatabase WSS_Content | Dismount-SPContentDatabase
    
  4. ファームをバックアップします。

    Backup-SPFarm -Directory \\servername\share -BackupMethod Full
    
    

    注:

    バックアップの進行状況を表示するには、 \servername\share\spbr#####\spbackup.log ファイルを参照してください。

  5. バックアップが完了した後で、コンテンツ データベースを再マウントします。

    Mount-SPContentDatabase -Name <WSS_Content> -WebApplication <http://servername>
    

    プレースホルダーは、手順 1. で作成したドキュメントの各マッピングに置き換えます。

    詳細は次のとおりです。

    • <WSS_Content> は、<データベースの名前と ID> です。

    • <http://servername> は、<Web アプリケーションの URL> です。

詳細については、「Mount-SPContentDatabase」を参照してください。

注:

コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。 Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。

構成設定のみをバックアップして復元する

ファーム バックアップの一環として、構成設定のみをバックアップすることを選択できます。 構成のみのバックアップでは、構成データベースから多数の構成設定を抽出してバックアップします。 組み込みのツールを使用して、データベースがその時点でファームに接続しているかどうかを問わず、任意の構成データベースの構成をバックアップできます。 構成をバックアップする方法の詳細については、「 SharePoint Server でファーム構成をバックアップする」を参照してください。構成バックアップは、同じサーバー ファームまたは他のサーバー ファームに復元できます。 ファームに存在し、構成バックアップの内部で値が設定されているすべての設定は、構成の復元時にその構成によって上書きされます。 ファームに存在する設定が構成バックアップに含まれていない場合、その設定は上書きされません。 ファームの構成を復元する方法の詳細については、「SharePoint Server でファームの構成を復元する」を参照してください。

関連項目

概念

SharePoint Server のバックアップと回復の概要