AKS on Azure Stack HCI 内でログを表示して、データを収集、確認する

ログは、複数のソースからデータを収集、確認するための重要な手段であり、ご自身の環境の一般的な状態に関する分析情報を提供します。 これはユーザーのアプリケーションやサービスのトラブルシューティングに役立ちます。ユーザーは、問題が発生したときに考えられる障害点を特定するために、さまざまな AKS on Azure Stack HCI コンポーネントによって生成されたログの確認が必要になることがあるためです。 このトピックでは、問題のデバッグに役立つさまざまなログ データをご紹介します。また、これらのログを表示するための AKS on Azure Stack HCI および kubectl コマンドをいくつか取り上げて、詳しく説明します。

PowerShell コマンドを使用してログを表示する

すべてのポッドからログを取得するには、Get-AksHciLogs PowerShell コマンドを実行します。 このコマンドにより、AKS on Azure Stack HCI 作業ディレクトリ内に、akshcilogs.zip と呼ばれる出力 zip 形式のフォルダーが作成されます。

次の Get-AksHciLogs のパラメーターは、コマンドを使用してログを表示し、データを収集する方法を表します。

  • Get-AksHciLogs -AgentLogs: このパラメーターを追加すると、Microsoft オンプレミス クラウド (MOC) スタック クラウドエージェントおよびノード エージェント サービスからログを取得できます。 コマンドの出力は、AKS on Azure Stack HCI 作業ディレクトリの \akshcilogs フォルダー内にあります。

  • Get-AksHciLog -EventLogs: このパラメーターを使用すると、イベント ビューアーに記録されたイベント ログを取得できます。

  • Get-AksHciLogs -VirtualMachineLogs: このパラメーターを使用すると、AKS on Azure Stack HCI によって作成されたゲスト仮想マシンからログを取得できます。

  • Get-AksHciLogs -KvaLogs: このパラメーターを追加すると、AKS ホストからログを取得できます。

  • Get-AksHciLogs -DownloadSdkLogs このコマンドを使用すると、AKS on Azure Stack HCI が使用するバイナリおよびイメージをダウンロードしたときに生成されたダウンロード ログを取得できます。

  • Get-AksHciLogs -BillingRecords: このパラメーターを追加すると、課金記録を取得できます。 出力は、通常、ご自身の作業ディレクトリの \akshcilogs フォルダー内にあるテキスト ドキュメントです。これは次の出力のようになります。

    Get-AksHciLogs を -BillingRecords パラメーターを指定して実行した場合の出力を示す画像。

Microsoft オンプレミス クラウド

Microsoft オンプレミス クラウドは、Azure Stack HCI 上、またはクラウドで管理される Windows Server ベースの Software Defined Data Center (SDDC) 上の仮想マシンを有効にする管理スタックです。 Microsoft オンプレミス クラウドには、次のコンポーネントが含まれます。

  • クラスター内にデプロイされている可用性の高いクラウド エージェント サービスの 1 つのインスタンス。 このエージェントは、Azure Stack HCI クラスター内の任意の 1 つのノードで実行され、別のノードにフェールオーバーするように構成されています。
  • すべての Azure Stack HCI 物理ノード上で実行されているノード エージェント。

Get-MocConfig は便利なデバッグ ツールであり、クラウド構成、ノード構成、ノードの証明書の場所、Microsoft オンプレミス クラウドなどの情報を提供します。 Get-MocConfig を実行した場合の出力は、次の出力例のようになります。

Get Moc-Config を実行した場合の出力例を示す画像。

Kubernetes 仮想アプライアンス

Kubernetes 仮想アプライアンス (KVA) は、事前構成済みオペレーティング システム環境と 1 つのアプリケーションで構成される仮想マシンのイメージ ファイルです。 KVA の目的は、アプリケーションの配信と操作を簡略化することです。 そのため、必要なオペレーティング システム コンポーネントだけが含まれています。 Get-kvaConfig コマンドによって、構成の誤りに関する問題のデバッグに役立つ重要な詳細情報が提供されます。その出力例を次に示します。

Get-Kva-Config を実行した場合の出力例を示す画像。

Kubectl コマンド

Kubernetes ログには、クラスターとアプリケーションの正常性に関する有用な情報も含まれます。 重要なものとしては、次のコマンドがあります。

  • Kubectl get nodes により、すべてのノードが一覧表示され、その状態、ロール、作成後の経過期間、バージョンに関する情報が提供されます。
  • Kubectl get pods により、名前空間内のすべてのポッドと、その状態が一覧表示されます。
  • Kubectl get service により、名前空間内のすべてのサービスが一覧表示されます。
  • Kubectl get events により、さまざまな kubernetes オブジェクトに関連付けられたアクティビティのタイミングのシーケンスが提供されます。

次の手順

このトピックでは、複数のソースからログを表示し、ご自身の AKS on Azure Stack HCI 環境の一般的な状態に関する分析情報を提供する方法について学習しました。 さらに詳細な監視方法やトラブルシューティング方法については、Kubelet ログの表示に関する記事をご覧ください。