Azure Import/Export サービスのインポート ジョブの作成

REST API を使用して Microsoft Azure Import/Export サービスのインポート ジョブを作成するには、次の手順を実行します。

  • Azure Import/Export ツールを使ってドライブを準備する。

  • ドライブの発送先となる場所を取得する。

  • インポート ジョブを作成する。

  • サポートされている運送サービスを経由して、Microsoft にドライブを送付する。

  • インポート ジョブの発送詳細を更新する。

    Import/Export サービスの概要と、Azure portalを使用してインポート ジョブとエクスポート ジョブを作成および管理する方法を示すチュートリアルについては、「Microsoft Azure Import/Export サービスを使用して Blob Storage にデータを転送する」を参照してください。

Azure Import/Export ツールを使用してドライブを準備する

インポート ジョブのドライブを準備する手順は、ジョブの作成にポータルを使用する場合でも、REST API を使用する場合でも同じです。

次に示すのは、ドライブ準備作業の概要です。 詳しい手順については、「Azure Import-Export ツールの参照」をご覧ください。 Azure Import/Export ツールは、こちらからダウンロードできます。

ドライブの準備には次の手順が含まれます。

  • インポートするデータを特定する。

  • Windows Azure Storage 内のインポート先 BLOB を特定する。

  • Azure Import/Export ツールを使用して、1 台または複数のハード ドライブにデータをコピーする。

    Azure Import/Export ツールでは、ドライブの準備中に各ドライブのマニフェスト ファイルも生成されます。 マニフェスト ファイルには次の情報が含まれています。

  • アップロードするすべてのファイルの列挙体と、それらのファイルから BLOB へのマッピング。

  • 各ファイルのセグメントのチェックサム。

  • 各 BLOB に関連付けるメタデータとプロパティについての情報。

  • アップロードされる BLOB の名前がコンテナー内の既存の BLOB と同じであった場合に実行されるアクションの一覧。 可能なオプションは次のとおりです: a) 当該のファイルで BLOB を上書きする、b) 既存の BLOB を維持し、ファイルのアップロードをスキップする、c) 名前にサフィックスを追加して、他のファイルとの競合を回避する。

送付先を取得する

インポート ジョブを作成する前に、List Locations 操作を呼び出して、送付先の名前と住所を取得する必要があります。 List Locations は、送付先と住所の一覧とを返します。 返された一覧から送付先を選択し、その住所宛てにハードドライブを発送します。 Get Location 操作を使用して、特定の送付先の住所を取得することもできます。

次の手順に従って、送付先を取得します。

  • ストレージ アカウントの場所名を特定します。 この値は、Azure portalのストレージ アカウントのダッシュボード[場所] フィールドにあるか、サービス管理 API 操作の [ストレージ アカウントのプロパティの取得] を使用してクエリを実行します。

  • Get Location 操作を呼び出して、このストレージ アカウントを処理できる場所を取得します。

  • 場所の AlternateLocations プロパティにその場所自体が含まれていれば、その場所を使用できます。 そうでない場合は、別の場所を使用して Get Location 操作をもう一度呼び出します。 保守作業のために、元の場所が一時的に閉鎖されている場合もあります。

インポート ジョブを作成する

インポート ジョブを作成するには、Put Job 操作を呼び出します。 次の情報を指定する必要があります。

  • ジョブの名前。

  • ストレージ アカウント名。

  • 発送先名 (前の手順で取得します)。

  • ジョブ タイプ (インポート)。

  • インポート ジョブの完了後にドライブが返送される際の返送先住所。

  • ジョブに含まれるドライブの一覧。 各ドライブについて、ドライブの準備中に取得した次の情報を含める必要があります。

    • ドライブ ID

    • BitLocker キー

    • ハード ドライブ上のマニフェスト ファイルの相対パス

    • Base16 でエンコードされたマニフェスト ファイルの MD5 ハッシュ

ドライブを発送する

前の手順で取得した住所にドライブを発送し、パッケージの追跡番号を Import/Export サービスに通知する必要があります。

注意

ドライブは、サポートされている配送サービスを通じて発送する必要があります。そうすることで、パッケージの追跡番号が提供されます。

インポート ジョブの発送情報を更新する

追跡番号を入手したら、Update Job Properties 操作を呼び出して、ジョブの配送業者名、追跡番号、および返送時の配送業者アカウント番号を更新します。 オプションで、ドライブ数、および発送日を指定することもできます。

個人情報の削除

注意

この記事は、デバイスまたはサービスから個人データを削除する手順について説明しており、GDPR の下で義務を果たすために使用できます。 GDPR に関する一般情報については、Microsoft Trust Center の GDPR に関するセクションおよび Service Trust Portal の GDPR に関するセクションをご覧ください。

個人情報は、インポート/エクスポート操作中の (ポータルと API を介した) インポート/エクスポート サービスに関連しています。 これらのプロセスでは、以下のようなデータが使用されます。

  • 連絡先の名前
  • 電話番号
  • Email
  • 番地
  • City
  • 郵便番号
  • State
  • 国/地方/地域
  • ドライブ ID
  • 運送業者のアカウント番号
  • 配送追跡番号

インポート/エクスポート ジョブの作成時に、ユーザーは連絡先情報と配送先住所を入力します。 個人情報は、ジョブと、場合によってはポータル設定という最大 2 か所に保存されます。 エクスポート プロセスの [差出人住所の詳細] セクションで [Save carrier and return address as default](既定では、運送業者と差出人住所が保存されます) というラベルのチェックボックスをオンにすると、個人情報はポータル設定にのみ保存されます。

個人の連絡先情報は、以下の方法で削除することができます。

  • ジョブと共に保存されているデータは、ジョブが削除されると削除されます。 ユーザーは手動でジョブを削除できます。また、完了したジョブは 90 日後に自動的に削除されます。 REST API または Azure Portal を使用して手動でジョブを削除できます。 Azure Portal でジョブを削除するには、インポート/エクスポート ジョブに移動し、コマンド バーから [削除] をクリックします。 REST API を介してインポート/エクスポート ジョブを削除する方法については、インポート/エクスポート ジョブの削除に関する記事を参照してください。

  • ポータル設定に保存されている連絡先情報は、ポータル設定を削除して削除することができます。 ポータル設定を削除するには、次の手順を実行します。

    • Azure portal にサインインします。
    • [設定] アイコン [Azure の設定] アイコンをクリックします
    • [すべての設定をエクスポートする] をクリックします (現在の設定が .json ファイルに保存されます)。
    • [すべての設定とプライベート ダッシュボードを削除] をクリックして、保存した連絡先情報を含むすべての設定を削除します。

詳細については、セキュリティ センターに掲載されている Microsoft のプライバシー ポリシーを確認してください。

次のステップ