CCRTHeap クラス

このクラスは、CRT ヒープ関数を使用して IAtlMemMgr を実装します。

構文

class CCRTHeap : public IAtlMemMgr

メンバー

パブリック メソッド

名前 説明
CCRTHeap::Allocate メモリ ブロックを割り当てるには、このメソッドを呼び出します。
CCRTHeap::Free このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリ ブロックを解放します。
CCRTHeap::GetSize このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリ ブロックのサイズを取得します。
CCRTHeap::Reallocate このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリの再割り当てを行います。

解説

CCRTHeap は、mallocfreerealloc_msize などの CRT ヒープ関数を使用して、メモリ割り当て関数を実装します。

IAtlMemMgr の例を参照してください。

継承階層

IAtlMemMgr

CCRTHeap

必要条件

ヘッダー: atlmem.h

CCRTHeap::Allocate

メモリ ブロックを割り当てるには、このメソッドを呼び出します。

virtual __declspec(allocator) void* Allocate(size_t nBytes) throw();

パラメーター

nBytes
新しいメモリ ブロック内の要求されたバイト数。

戻り値

新しく割り当てられたメモリ ブロックの先頭へのポインターを返します。

解説

このメソッドによって割り当てられたメモリを解放するには、CCRTHeap::Free または CCRTHeap::Reallocate を呼び出します。

malloc を使用して実装されます。

CCRTHeap::Free

このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリ ブロックを解放します。

virtual void Free(void* p) throw();

パラメーター

P
このメモリ マネージャーによって以前に割り当てられたメモリへのポインター。 NULL は有効な値であり、何も行いません。

解説

free を使用して実装されます。

CCRTHeap::GetSize

このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリ ブロックのサイズを取得します。

virtual size_t GetSize(void* p) throw();

パラメーター

P
このメモリ マネージャーによって以前に割り当てられたメモリへのポインター。

戻り値

割り当てられたメモリのサイズ (バイト単位) が返されます。

解説

_msize を使用して実装されます。

CCRTHeap::Reallocate

このメソッドを呼び出し、このメモリ マネージャーによって割り当てられたメモリの再割り当てを行います。

virtual __declspec(allocator) void* Reallocate(void* p, size_t nBytes) throw();

パラメーター

P
このメモリ マネージャーによって以前に割り当てられたメモリへのポインター。

nBytes
新しいメモリ ブロック内の要求されたバイト数。

戻り値

新しく割り当てられたメモリ ブロックの先頭へのポインターを返します。

解説

このメソッドによって割り当てられたメモリを解放するには、CCRTHeap::Free を呼び出します。 realloc を使用して実装されます。

関連項目

クラスの概要
CComHeap クラス
CWin32Heap クラス
CLocalHeap クラス
CGlobalHeap クラス
IAtlMemMgr クラス