Lync Server 2013 のメディア バイパス モード

 

トピックの最終更新日: 2012-10-05

メディア バイパスには、グローバル レベルの構成と個々の PSTN トランクごとの構成が必要です。 メディア バイパスをグローバルで有効にする場合は、[常にバイパスする] と [サイトおよび地域情報の使用] の 2 つの選択肢があります。

名前が示すように、 Always Bypass は、すべての PSTN 通話に対してバイパスが試行されることを意味します。 Always Bypass は、通話受付管理を有効にする必要がない展開や、メディア バイパスを試行するタイミングに関する詳細な構成情報を指定する必要がない展開に使用されます。 さらに、クライアントと PSTN ゲートウェイの間に完全な接続がある場合は 、Always Bypass が使用されます。 この構成では、すべてのサブネットが 1 つだけのバイパス ID にマップされ、システムによって計算されます。

[サイトとリージョン情報の使用] では、サイトとリージョンの構成に関連付けられたバイパス ID を使用して、バイパスの決定を行います。 この構成により、ほとんどの一般的なトポロジに対してバイパスを構成する柔軟性が提供されます。これは、コール アドミッション制御 (CAC) との対話をサポートするだけでなく、バイパスの発生時期をきめ細かく制御できるためです。 システムは、次のようにバイパス ID を自動的に割り当てることで、タスクを容易にしようとします。

  • システムは、各地域に一意のバイパス ID を自動で 1 つ割り当てます。

  • 帯域幅制限のない WAN リンクを経由して地域に接続されるサイトはすべて、地域と同じバイパス ID を継承します。

  • 帯域幅の制限のある WAN リンク経由で地域に関連付けられるサイトには、地域とは別のバイパス ID が割り当てられます。

  • 各サイトに関連付けられるサブネットは、そのサイトのバイパス ID を継承します。