MAPI プロパティのコピー

適用対象: Outlook 2013 | Outlook 2016

クライアントとサービス プロバイダーは、次の IMAPIProp メソッドと API 関数を使用して、オブジェクトのプロパティを 1 つ以上コピーできます。

  • IMAPIProp::CopyTo メソッドは、オブジェクトのすべてのプロパティを別のオブジェクトにコピーします。必要に応じて、選択したプロパティは除外します。 CopyTo は、任意の種類のオブジェクトをコピーまたは移動するために使用されます。

  • IMAPIProp::CopyProps メソッドは、オブジェクトの選択したプロパティをコピーします。 CopyProps は、主にメッセージで使用されます。 クライアントがメッセージまたは応答の転送されたコピーを作成すると、 CopyProps は 元のメッセージから適切なプロパティのコピーを処理します。

  • PropCopyMore 関数は、ある場所から別の場所に 1 つのプロパティ値をコピーします。 PropCopyMore は注意して使用してください。 一度に 1 つの値をコピーするときに、多数の小さなメモリ ブロックを割り当て、メモリをフラグメント化することができます。

  • ScCopyProps 関数は、プロパティ値を一括でコピーします。 ScCopyProps は 、不整合なメモリ ブロックから構築されたプロパティ値をコピーできます。 新しいプロパティ配列を返します。

  • ScCopyProps によって返されるプロパティ配列をディスクに格納する場合は、ScRelocProps 関数を使用してポインターを調整します。 ScRelocProps は 2 回呼び出す必要があります。を使用して、データ操作を書き込む前にアドレスを調整し、読み取り操作中にもう一度調整します。 ScRelocProps 関数は、プロパティ値配列が最初に 1 つの割り当てで割り当てられたことを前提としています。

前のリストで説明した API 関数は、あるオブジェクトから別のオブジェクトにコピーするのではなく、メモリ内のプロパティをコピーします。 これらの関数は現在サポートされていますが、今後のリリースではサポートされない可能性があります。

関連項目

MAPI のプロパティの概要