PowerPoint での Power BI を使ったストーリーテリングについて

PowerPoint の Power BI アドインを使用すると、ライブの対話型 Power BI データで PowerPoint のデータ ストーリーテリングを強化できます。 プレゼンテーションに表示されるデータが常に最新のものになるだけでなく、プレゼンテーション中にコンテキストを切り替えることなく、視聴者からの質問やフィードバックに応じてデータをフィルター処理したりドリルダウンしたりすることができます。

PowerPoint での Power BI アドインのスクリーンショット。

このアドインは、現在、PowerPoint スライドに個々のレポート ページと個々の視覚エフェクトを追加することをサポートしています。

  • レポート ページ全体を追加すると、アドインに左側のページ ナビゲーション ウィンドウは表示されませんが、レポート ページ自体にページ ナビゲーション視覚エフェクトがある場合は、Power BI サービスの場合と同様に正常に機能します。
  • 個々の視覚エフェクトを追加すると、スライドで 1 つのチャート、グラフ、またはテーブルに焦点を当てる場合に便利です。

PowerPoint または Power BI から PowerPoint プレゼンテーションにレポート ページまたは視覚エフェクトを追加できます。 Power BI を出発点として使用するには、Power BI のストーリーテリング機能を組織内で有効にする必要があります。

ライブ Power BI データをプレゼンテーションに追加する方法については、「PowerPoint にライブ Power BI レポート ページを追加する」を参照してください。

要件

Power BI アドイン for PowerPoint を使用するには、Office アドイン ストアにアクセスできるか、アドインが管理者によって管理されるアドインとして利用可能になっている必要があります。

PowerPoint でライブ Power BI データを表示できるようにするには、アクティブな Power BI アカウントと Fabric 無料ライセンス、および該当データへのアクセス権が必要です。 Power BI レポートが Premium 容量または Fabric F64 以上の容量内に存在しない場合は、Power BI Pro ライセンスが必要です。

PowerPoint 用の Power BI アドインには、Office バージョン 2312 (ビルド 17126) 以降が必要です。

セキュリティ

Power BI アドインを使用して PowerPoint に追加された Power BI データは、Power BI に残っています。 Power BI からデータはエクスポートされません。 そのため、行レベル セキュリティ (RLS) を含め、Power BI のすべてのアクセス許可とデータ セキュリティがデータに適用され、データがセキュリティで保護された状態が維持されます。

Power BI 管理者向けの情報

Power BI 管理者の場合、アドインの詳細については、Power BI 管理者向けの情報を参照してください。

考慮事項と制限事項

  • PowerPoint で Power BI を実行するには、Power BI ストーリーテリング アドインに WebView2 が必要です。 WebView2 は最新の Windows バージョンでは標準になっていますが、アドインを使おうとするとエラーが発生する場合は、手動でのインストールが必要な場合があります。 詳細については、PowerPoint の Power BI アドインのトラブルシューティングに関する記事を参照してください。
  • 現在のところ、このアドインでは Power BI レポート ページと視覚エフェクトのみがサポートされています。 ダッシュボードや改ページ対応レポートなど、その他の種類の項目はサポートされていません。
  • 企業間 (B2B) シナリオはサポートされていません。
  • アドイン サイド ペインのオプションである [削除][再読み込み] は PowerPoint デスクトップ アプリケーションでのみ利用できます。 これは PowerPoint for the web ではアドイン サイド メニューをサポートしていないためです。
  • Office アドイン ストアには国/地域内クラウドからアクセスできないため、国/地域内クラウドでは、アドインは管理者によって管理されるアドインとしてのみサポートされています。 管理者は、アドインの取得と展開の方法について、ソブリン クラウドでのアドインの展開に関する記事を参照してください。