Windows Server AppFabric のアップグレード
Windows Server AppFabric セットアップ プログラムを使用すると、AppFabric のバージョンをアップグレードできます。以前のバージョンの AppFabric がインストールされたコンピューターでセットアップ プログラムを実行すると、AppFabric をアップグレードするかアンインストールするかを選択できます。個々の機能を追加または削除することはできません。
AppFabric アップグレード プログラムを使用すると、AppFabric のベータ 2 リフレッシュ バージョンから RTW バージョンにアップグレードできます。アップグレード可能な AppFabric ベータ 2 リフレッシュは、.NET Framework 4 RTM 以降を使用してインストールされていることが前提となります。
AppFabric アップグレード プログラムでは、ベータ 1 またはベータ 2 バージョンの AppFabric からアップグレードすることはできません。プログラムを使用して行えるアップグレードは、AppFabric ベータ 2 リフレッシュから RTW へのアップグレードのみです。AppFabric ベータ 1 またはベータ 2 からアップグレードするには、最初に AppFabric をアンインストールし、次に新しいバージョンをインストールする必要があります。詳細については、「機能の削除とアンインストール」および「Windows Server AppFabric のインストール」を参照してください。
AppFabric インストール ウィザードはいくつかの方法で開始できます。たとえば、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードした実行可能ファイルを使用したり、[スタート] メニューの [AppFabric のインストール] コマンドを使用したりできます。これらの方法でアップグレード プロセスを開始することもできます。AppFabric をアップグレードできるのは AppFabric セットアップ ウィザードだけです。AppFabric 構成ウィザードを使用して AppFabric の構成をアップグレードすることはできません。構成およびレジストリの既存の設定は変更されません。これには、.NET Framework 4 RTM の構成ファイルや、ルートおよびアプリケーションの Web.config ファイルが含まれます。
アップグレード プログラムでは、前提条件の確認を行い、アップグレードを続行するために必要なコンポーネントがすべてインストールされるまで待機します。任意の AppFabric Windows サービスが実行中の場合、アップグレードは [プラットフォーム検証] ページで停止し、イベント コレクション サービス、ワークフロー管理サービス、またはキャッシュ サービスが実行中であることが通知されます。アップグレードを続行するには、これらのサービスを停止する必要があります。サービスを停止すると、前提条件の確認が正常に完了し、アップグレード プロセスを再開できます。アップグレードでチェックされるのは、イベント コレクション サービス、ワークフロー管理サービス、またはキャッシュ サービスの既定のインスタンスが実行中であるかどうかということだけです。AppFabric のインストール後に作成された、イベント コレクション サービス、ワークフロー管理サービス、またはキャッシュ サービスの追加インスタンスはチェックされません。セットアップ プログラムによって認識されていない追加のサービス インスタンスがある場合、アップグレードは続行され、アップグレード完了時には再起動を求められることがあります。アップグレードの前に追加のサービス インスタンスが停止されなかった場合、それらのファイルが使用されている可能性があるためです。自動インストールの場合は、アップグレードの前にインストール スクリプトによってサービスが停止される必要があります。サービスが実行中であってもアップグレードは続行されます。アップグレード後はコンピューターを再起動する必要があります。
AppFabric をアップグレードした後、アップグレード プロセスの一部としてデータベース スキーマの更新が要求された場合は、データベース アップグレード スクリプトを実行する必要があります。データベースのアップグレードが必要な場合、この手順を実行するまでは、データベース バージョンの不一致により、システムが不整合の状態になります。AppFabric で使用されるデータベースのアップグレードは常に、手動によるプロセスです。
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2011-12-05