タグベースのメソッド

Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server では、キャッシュされたオブジェクトのタグによる整理と取得をサポートしています。タグを使用すると、キャッシュされたオブジェクトのそれぞれを説明する文字列を 1 つ以上追加できます。このようなタグを付けると、タグの一致に基づいてオブジェクトのグループを取得できるようになり、コードが簡素化されます。

ヒント

タグを使用できるのは、リージョンに格納されたオブジェクトについてのみです。リージョンの詳細については、「AppFabric キャッシュの論理アーキテクチャ図 (AppFabric 1.1 キャッシュ)」を参照してください。

タグの操作に利用できるメソッドを、下記の表に示します。

メソッド 説明

GetObjectsByTag

タグを含むオブジェクトに簡単にアクセスできます (完全一致、交差、結合)。リージョン名が必須パラメーターです。

GetObjectsByAnyTag

このメソッドのパラメーターとして指定されたタグのいずれかと一致するタグを含むオブジェクトの一覧を返します。

GetObjectsByAllTags

このメソッドのパラメーターとして指定されたタグのすべてに一致するタグを含むオブジェクトの一覧を返します。

GetObjectsInRegion

リージョン内のすべてのオブジェクトの一覧を返します。このメソッドは、リージョンで使用されるタグを把握し切れていない場合に便利です。

GetCacheItem

DataCacheItem オブジェクトを返します。DataCacheItem オブジェクトには、キャッシュされたオブジェクトとそれに関連する情報に加えて、関連するタグも含まれています。

Add

オブジェクトをキャッシュに追加するときに、キャッシュ内のそのアイテムにタグを関連付けることができます。

Put

オブジェクトをキャッシュに設定するときに、キャッシュされたオブジェクトに関連付けられたタグを置き換えることができます。

Remove

キャッシュされたオブジェクトと、それに関連するすべてのタグを削除します。

ヒント

キャッシュされたオブジェクトに関連付けられたタグを個別に更新または削除することはサポートされていません。変更するには、すべてのタグを置き換える必要があります。

関連項目

概念

キャッシュ通知のメソッド
クラスの概要
基本的なキャッシュ メソッド
同時実行メソッド
構成メソッド
基本的なキャッシュ メソッドの使用
AppFabric キャッシュの概念 (AppFabric 1.1 キャッシュ)

  2012-03-05