アプリケーションの制御

アプリケーションおよびアプリケーションがホストされているシステムを管理するには、アプリケーションを停止および開始する簡単な方法が必要です。これは、システムを更新することにより、オンデマンド アプリケーションや常時稼働アプリケーションをメンテナンスする必要がある場合に特に該当します。このセクションのトピックでは、AppFabric 用の IIS マネージャーの拡張機能、または AppFabric 用の Windows PowerShell コマンドレットを使用してアプリケーションを停止または開始する方法について説明します。

アプリケーションを完全に停止した後に再開する処理は自動開始機能のために複雑になっているため、アプリケーションの停止および開始は容易ではない場合があります。アプリケーションを元の状態で再開できるようにするために、アプリケーションを無効にする場合は、有効なプロトコルの一覧および自動開始の状態 (有効または無効) の両方を保存する必要があります。AppFabric では、applicationHost.config ファイル内の previouslyEnabledProtocols 属性に有効なプロトコルの一覧が保存されます。applicationHost.config 内の ServiceAutoStartEnabled 属性は、自動開始の状態を示します。

アプリケーションを正常に停止または開始できるかどうかは、メッセージ フローの状態 (プロトコルが有効か、無効か、または失われているか) に影響されます。次の表は、アプリケーション プロトコルの状態および ServiceAutoStartEnabled の値に基づいて、アプリケーションの停止アクションおよび開始アクションを実行できるか (有効か) または実行できないか (無効か) を示します。

アプリケーション プロトコルの状態 ServiceAutoStartEnabled アプリケーションの開始 アプリケーションの停止

無効または N/A

False または Null

有効

無効

N/A

True

無効

有効

無効

True

有効

有効

有効

False または Null & mode==""

無効

有効

有効

False または Null & mode!==""

有効

有効

有効または N/A

True

無効

有効

ServiceAutoStartMode 属性は、アプリケーションを停止した後の自動開始の状態を決定します。serviceAutoStartMode が "All" または "Custom" に設定されている場合、AppFabric はアプリケーション開始時に、アプリケーションの自動開始を有効にします。それ以外に設定されている場合は無効のままです。

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  2012-03-05