XACT の共有設定
タイトルはますます複雑になっています。そのため、数名のオーディオ デザイナーや作曲者が同じプロジェクトに従事しなければならないことがよくあります。この複雑さを管理するために、Microsoft Cross-Platform Audio Creation Tool (XACT) ではプロジェクト共有をサポートしています。プロジェクト共有は、それぞれのサウンド デザイナーが同じ XACT グローバル プロパティを作成またはアクセスすることを可能にします。
多人数のサウンド デザイナーが複数のプロジェクトで協力している場合、XACT が正常に動作するためにはすべてのプロジェクトにわたって複数の XACT オブジェクトを共有する必要があります。これらの共有オブジェクトには次のようなものがあります。
- グローバル変数
- ローカル変数
- カテゴリ
- DSP プリセット
- 圧縮プリセット
- RPC プリセット
ゲームの設計チームのメンバーであればこれらの共有プロパティを変更できるので、共有オブジェクトのプロパティを変更する場合は注意してください。
共有設定のインポートおよびエクスポート
XACT の [ファイル](File) メニューには、共有設定をサポートするための次の項目があります。
- [共有設定のインポート](Import Shared Settings) — プロジェクトのすべてのグローバル プロパティを含む出力ファイルを XACT ユーザーが指定できるようにします。ファイルは単純な .xap 形式で格納されます。
- [共有設定のエクスポート](Export Shared Settings) — 前もってエクスポートされたグローバル設定ファイルを XACT ユーザーがインポートして結合できるようにします。インポートするファイルに非グローバル プロパティまたはオブジェクトが含まれている場合、インポートは失敗し、選択されたファイルが XACT グローバル設定ファイルではないことをユーザーに通知するエラー メッセージが表示されます。
共有設定ファイルのパスおよびファイル名は、プロジェクト プロパティで指定します。
XACT オプションには、プロジェクトのロード時に共有設定を自動的にインポートしたり、プロジェクトの保存時に共有設定をエクスポートしたりするオプションがあります。
注 共有 (グローバル) データのみが共有 (グローバル) 設定ファイルにエクスポートされ、インポート時にはグローバル データのみが読み取られます。したがって、共有設定ファイルを同期化するとき、ウェーブ バンクまたはサウンド バンク情報などの非グローバル データは失われます。非グローバル データは、現在のプロジェクトからではなく、共有設定ファイルから失われます。
ファイル形式の詳細については、XACT プロジェクトのファイル形式 (.xap) リファレンスを参照してください。