XACT 試聴モニター
リソースの使用法、オーディオ出力レベル、およびエンジンの動作状況を追跡するために、 Microsoft Cross-Platform Audio Creation Tool (XACT) には試聴モニターと呼ばれるオプションのインターフェイスがあります。試聴モニターは、オーディオ データを試聴しながらリアル タイムで情報を報告できるように設計されています。この情報は、後で確認できるようにテキスト ファイルで保存されます。
ここで説明するトピックは、次のとおりです。
- 試聴モニターの起動
- インターフェイスの詳細
- 試聴情報の追跡
- 試聴情報の保存
- 確認されている不具合
試聴モニターの起動
試聴モニターを起動するには、XACT メイン メニューの [表示](View) で [試聴モニター](Audition Monitor) を選択します。[試聴モニター](Audition Monitor) ウィンドウが表示されます。
図形 1. [試聴モニター](Audition Monitor) ウィンドウには、試聴データが表示されます。
モニターは、実行状態または停止状態になります。実行状態では、モニターは試聴データをXACT エンジンからアクティブに取得しています。停止状態では、通常どおり試聴を継続できますが、モニターはデータを収集しません。モニターは、デフォルトで実行状態になっています。
インターフェイスの詳細
試聴モニター インターフェイスは、メイン メニューおよび試聴情報を含むいくつかのペインで構成されています。これらのインターフェイス コンポーネントについては、以下のセクションで説明します。
- メイン メニュー
- ボイス カウント(Voice Count)
- オブジェクト カウント(Object Count)
- メモリーの使用
- レベル メーター
- イベント ログ(Event Log)
メイン メニュー
メイン メニューでは以下のオプションを利用できます。
ファイル(File)
開始(Start) — 試聴モニターを開始し、モニターを実行状態にします。実行状態になると、モニターは試聴データを収集します。
停止(Stop) — 試聴モニターを停止します。停止状態になると、試聴は継続できますが、試聴モニターは試聴データを収集しません。
ログの保存(Save Log As) — 試聴モニターによって収集された情報をテキスト ファイルに保存します。
終了(Exit) — [試聴モニター](Audition Monitor) ウィンドウを終了します。
編集
コピー(Copy) — 選択した行をクリップボードにコピーします。
すべて選択(Select All) — 現在アクティブなペイン ([ボイス カウント](Voice Count)、[オブジェクト カウント](Object Count)、[メモリーの使用](Memory Usage)、または [イベント ログ](Event Log)) のすべての行を選択します。
ログのクリア(Clear Log) — イベント ログからデータを消去します。
最大値のクリア(Clear Max Values) — 最大値 ([ボイス カウント](Voice Count)、[オブジェクト カウント](Object Count)、および [メモリーの使用](Memory Usage)) を消去します 。
[クリップ LED のクリア](Clear Clip LEDs) — LED のクリップの状態をリセットします。
すべてクリア(Clear All) — [ボイス カウント](Voice Count)、[オブジェクト カウント](Object Count)、[メモリーの使用](Memory Usage)、[イベント ログ](Event Log) を消去し、LED のクリップの状態をリセットします。
表示
常に手前に表示(Always On Top) — [試聴モニター](Audition Monitor) ウィンドウが XACT メイン ウィンドウの後ろに隠れないようにします。
イベント フィルター(Event Filter) — [イベント フィルター](Event Filter) ウィンドウを開きます。このウィンドウでは、試聴中にどのイベントをキャプチャーするかを選択できます。また、[イベント ログ](Event Log) ペインに表示するイベント テキストの色も選択できます。
変数ウィンドウ(Variable Window) — XACT 変数ウィンドウを表示します (詳細については XACT 変数 を参照)。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
ボイス カウント(Voice Count)
このペインには、再生コンテンツのボイス カウントの現在値および最大値が表示されます。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
オブジェクト カウント(Object Count)
このペインには、アクティブなオブジェクト数の現在値および最大値が表示されます。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
メモリーの使用
このペインには、使用されるメモリーの現在値および最大値が表示されます。試聴コンテンツに必要な追加メモリー オーバーヘッドは含まれません。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
レベル メーター
レベル メーターには、再生コンテンツの現在のピーク レベルまたは RMS レベルが表示されます。ピークと RMS とを切り替えるには、[ピーク](Peak) または [RMS](RMS) ボタンをそれぞれ押します。
注 XACT 視聴モニターのピーク LED メーターには、一時的に動作しなくなるという既知の問題があります。この問題を無視し、動作しないメーターを他のコンテンツでクリアできます。コンテンツが再生中である場合に限り、ピーク LED メーターは最終的にクリアされます。または、レベル メーターを右クリックして、[クリップ LED のクリア](Clear Clip LEDs) を選択します。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
イベント ログ(Event Log)
このペインには記録対象のイベントがすべて示されます。ログに記録するイベントの選択、およびテキストの色の選択を行うには、[View](表示) メニューの [イベントフィルター](Event Filter) を選択します。
「インターフェイスの詳細」に戻ります。
試聴情報の追跡
試聴情報を追跡するには
XACT の [表示](View) メニューの [試聴モニター](Audition Monitor) を選択します。
試聴モニターが実行状態であることを確認します。モニターが実行状態の場合、「実行中(Running)」という文字がタイトル バーに表示されます。表示されない場合は、[試聴モニター(Audition Monitor)] ウィンドウで [ファイル](File) メニューの [開始](Start) を選択します。
XACT で通常どおりにメディアを試聴します。
試聴情報の保存
試聴情報の追跡が完了したときに、データを保存できます。試聴情報を保存するには
- [試聴モニター(Audition Monitor)] ウィンドウで [ファイル](File) メニューの [ログの保存](Save Log As) を選択します。試聴情報のファイル名を入力するように求められます。
確認されている不具合
キューがタイトルで視聴されていると、XACT のキュー アイコンが変わりません。