データ同期からのコンポーネントの除外

[アーティクル]
06/10/2015

Visual Studio Team Foundation Server (TFS) と Microsoft Project Server 間のデータ同期に含めるように構成したコンポーネントを削除できます。同期を完全にシャットダウンするには、マップされている各チームプロジェクトコレクションをマップ解除し、TFS に登録されている Project Web Access または Project Web App (PWA) の各インスタンスを登録解除する必要があります。

同期に参加しないように削除できるコンポーネント:

すべてのコンポーネント
エンタープライズプロジェクト計画
チームプロジェクトコレクション
PWA のインスタンス
作業項目の種類
作業項目のフィールド

サーバーまたはコレクションを移動する場合、同期をシャットダウンする必要はありませんが、いくつかの管理タスクを実行する必要があります。詳細については、「配置構成の変更」を参照してください。

Team Foundation の作業項目と同期された Project Server からタスクを削除する場合は、タスクと作業項目の間の関連付けを削除します。作業項目はそのまま Team Foundation のデータベース内に残ります。このような作業項目を削除するには、witadmin destroywi コマンドを使用する必要があります。詳細については、「タスクの削除と同期に含めない作業項目の削除」を参照してください。

要件

このコマンドを使用するには、[Project Server の統合の管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。また、Team Foundation Server のサービスアカウントに、データ同期に参加する PWA のインスタンスと対話するために必要なアクセス許可が付与されている必要があります。 PWA のインスタンスを登録する、または登録を解除するには、インスタンスの管理者グループに属している必要があります。詳細については、「TFS と Project Server を統合するためのアクセス許可の割り当て」を参照してください。

注意

管理者のアクセス許可を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーで TfsAdmin コマンドラインツールを実行するには、昇格した特権でコマンドプロンプトウィンドウを開く必要があります。昇格した特権でコマンドプロンプトウィンドウを開くには、[スタート] を選択し、[コマンドプロンプト] のショートカットメニューを開いて、[管理者として実行] を選択します。詳細については、Microsoft Web サイトの次のページを参照してください: ユーザーアカウント制御.

統合の削除と同期のシャットダウン

以下の図は、同期エンジンをシャットダウンし、Team Foundation Server と Project Server の統合を削除するための体系的な手順を示しています。図のように手順を実行できます。または、TfsAdmin ProjectServer /UnMapPWAFromCollection コマンドオプションを使用して手順 3 を実行するときに /force スイッチを使用できす。

PS と TFS 間のマッピングを削除するワークフロー

注意

マップされたプロジェクトコレクションだけでなく、そのプロジェクトコレクションにマップされている PWA のインスタンスもすべて削除すると、同期されている作業項目のマッピングがすべて削除されることになります。ただし、PWA のインスタンスは Team Foundation Server に登録されたまま残ります。

/force スイッチでは、マップされたコンポ―ネントやリンクされたコンポーネントが自動的に削除されます。このスイッチを使用すると、同期から除外する各コレクションおよび PWA インスタンスに対して 1 つのコマンドを実行するだけで済みます。 /force スイッチを使用して同期エンジンをシャットダウンするには、次の手順を実行します。

各コレクションのマッピングを、このトピックで後述する「チームプロジェクトコレクションの同期からの除外」の説明に従って削除します。
各 PWA インスタンスを、このトピックで後述する「PWA のインスタンスの同期からの除外」の説明に従って削除します。

同期エンジンは、Team Foundation バックグラウンドジョブエージェントが管理するジョブサービスのもとで実行されます。同期エンジンは、PWA のインスタンスにマップされているコレクションごとに登録されます。 Project Server と Team Foundation Server の統合を削除する場合は、同期をシャットダウンし、次のアクションを発生させます。

プロジェクトのタスクとチームプロジェクトの作業項目の関連付けを削除します。
エンタープライズプロジェクト計画とチームプロジェクトの関連付けを削除します。このとき、チームプロジェクトにマップされている計画が他にない場合は、マップ解除されたチームプロジェクトのすべての作業項目の種類のフォームから [Project Server] タブを削除します。
コレクションと PWA のインスタンスの関連付けを削除します。
PWA のインスタンスと Team Foundation Server の関連付けを削除します。

エンタープライズプロジェクト計画の同期からの除外

チームプロジェクトの計画をマップ解除することで、計画を同期から除外します。計画をマップ解除する前に、まずマップされたチームプロジェクトの作業項目にリンクされているすべてのタスクを削除する必要があります。あるいは、/force フラグを使用して、これらのリンクを削除することもできます。

チームプロジェクトからエンタープライズプロジェクト計画をマップ解除するには

Visual Studio 2013 またはチームエクスプローラー 2013 がインストールされているコマンドプロンプトウィンドウを開き、次を入力します:
```
cd %programfiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE
```
32 ビット版の Windows で、%programfiles(x86)% を %programfiles% に置き換えます。
次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
```
TfsAdmin ProjectServer /UnmapPlanFromTeamProject /collection:tpcUrl /enterpriseProject:EnterpriseProjectName /teamProject:TeamProjectName /force
```
tpcUrl をチームプロジェクトコレクションの URL に置き換え、EnterpriseProjectName をエンタープライズプロジェクト計画に置き換え、TeamProjectName をチームプロジェクトの名前に置き換えます。
次のメッセージが表示されるまで待ちます。

エンタープライズプロジェクト EnterpriseProjectName をチームプロジェクト TeamProjectName からマップ解除しています。

エンタープライズプロジェクト EnterpriseProjectName がチームプロジェクト TeamProjectName から正常にマップ解除されました。

チームプロジェクトコレクションの同期からの除外

PWA のインスタンスのコレクションをマップ解除することで、コレクションを同期から除外します。コレクションをマップ解除する前に、まずコレクションのチームプロジェクトにマップされているすべてのプロジェクト計画をマップ解除する必要があります。あるいは、/force フラグを使用して、すべてのチームプロジェクトをマップ解除することもできます。

コレクションとすべてのチームプロジェクトを PWA のインスタンスからマップ解除するには

コマンドプロンプトウィンドウを開き、次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
```
TfsAdmin ProjectServer /UnMapPWAFromCollection /pwa:pwaUrl /collection:tpcUrl /force
```
pwaUrl を PWA のインスタンスの URL に置き換え、tpcUrl をコレクションの URL に置き換えます。
次のメッセージが表示されるまで待ちます。

チームプロジェクトコレクション tpcUrl を PWA pwaUrl からマップ解除しています。

チームプロジェクトコレクション tpcUrl が PWA pwaUrl から正常にマップ解除されました。

PWA のインスタンスの同期からの除外

統合を削除する最後の手順として、Team Foundation Server に登録されている PWA の各インスタンスを登録解除する必要があります。 Team Foundation とデータを同期する必要があるエンタープライズプロジェクトを含まなくなった、PWA のすべてのインスタンスを登録解除します。

PWA のインスタンスを登録解除するには

コマンドプロンプトウィンドウを開き、次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
```
TfsAdmin ProjectServer /UnregisterPWA /pwa:pwaUrl /tfs:tfsUrl
```
pwaUrl を PWA のインスタンスの URL に置き換え、tfsUrl をアプリケーション層サーバーの URL に置き換えます。

次のようなメッセージが表示されるまで待機します。

PWA pwaUrl を登録解除しています。

PWA pwaUrl が正常に登録解除されました。
Team Foundation との同期から除外するエンタープライズプロジェクト計画をサポートする PWA の各インスタンスに対して、手順 2 を繰り返します。

作業項目の種類の同期からの除外

TfsAdmin ProjectServer /UnmapWorkItemTypes コマンドを使用することで、チームプロジェクトのデータ同期から 1 つまたは複数の種類の作業項目を除外できます。削除する種類の作業項目が現在同期されている場合、/force スイッチを指定して、プロジェクトの対応するタスクと作業項目を結合するリンクを削除できます。

詳細については、「同期する作業項目の種類の指定」を参照してください。

フィールドの同期からの除外

チームプロジェクトコレクションのデータ同期から 1 つまたは複数のフィールドを除外できます。フィールドのマッピングを削除することで、フィールドを同期から除外します。同期に必要なフィールドは削除しないでください。詳細については、「TFS と Project Server の間のフィールドマッピングのカスタマイズ」および「TFS と Project Server の統合におけるフィールドマッピングの管理」を参照してください。