Remote App for Hyper-V (XP)

村嶋 修一 (Microsoft MVP for Virtual Machine)


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Hyper-V 環境の作成

本コラムの読者であれば、ドメイン コントローラ (AD DS) のセットアップや、ドメインへのメンバー参加は説明不要だと思いますので、この部分の説明は割愛し、Hyper-V の作成から解説します。

Hyper-V のインストール

Hyper-V を稼働させるサーバー (HV01) をドメインに参加させたら、役割の追加で Hyper-V をインストールします。
Hyper-V を搭載するサーバーでは、複数のネットワークアダプター (以下 NIC) 使い分けて、親パーティション (ホスト OS) 用の NIC と、子パーティション (ゲスト OS) 用の NIC は別の NIC を使うのがセオリーですので、2 つ以上の NIC を持っている事が推奨されます。1 NIC 構成で Hyper-V を稼働させる事も出来ますが、本コラムでは 3 NIC を持ったマシンを使用しています。

図 - 2
Hyper-V のインストール
図 - 3
ネットワークアダプターは後で設定するのでそのまま次へ

インストールが完了すると、再起動が求められるので、再起動をすると Hyper-V は既に稼働している状態になっています。

仮想ネットワークの設定

Hyper-V のインストールが完了したら、仮想ネットワーク マネージャーで子パーティションが使用する NIC を割り当てます。
NICの割り当て時に「管理オペレーティング システムにこのネットワークアダプターの共有を許可する」のチェックを外します。ここをチェックしたままだと、仮想 NIC を親パーティションで使用する設定になるので、DHCP 環境では意図しない IP アドレスを持ってしまい、思わぬネットワーク トラブルに見舞われることになります。
1 NIC 構成のマシンを使う場合はこのチェックを入れたままにしますが、複数 NIC 構成のマシンで、子パーティションに専用 NIC を割り当てる場合は必ずチェックを外します。

図 - 4
仮想ネットワークマネージャーの起動 [拡大図]
図 - 5
外部仮想ネットワークを追加
図 - 6
割り当てる物理 NIC を選択し外部仮想ネットワークを追加 (管理オペレーティングシステムに... のチェックは外す)

仮想ハードディスクと仮想マシンの配置場所の調整

Hyper-V をはじめとする仮想化機構は、その構造上ハードディスク I/O がボトルネックになりやすい傾向にあります。運用サーバーを考えた場合、OS ボリュームに仮想マシンが使用する仮想ディスクを配置していると、全体のパフォーマンスダウンを引き起こす可能性が高くなるので、OS ボリューム以外で仮想マシンを稼働させるのが得策です。
Hyper-V のデフォルトでは、仮想マシンの格納が OS ボリュームになっているので、必要に応じて仮想ハードディスクと仮想マシンの配置場所も変更しておくと良いでしょう。

図 - 7
Hyper-V の設定
図 - 8
仮想ハードディスクと仮想マシンのデフォルト格納場所を変更する


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