Office 2010 をカスタマイズする

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2011-11-21

この記事では、Microsoft Office 2010 をインストールする場合に関する情報と具体的な方法について説明します。ネットワーク インストール ポイントを作成した後、Office 2010 をインストールする前に、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して、ユーザーのインストールを構成するセットアップ カスタマイズ ファイルを作成できます。OCT を使用して、インストールの実行方法を変更したり、ユーザーのコンピューター上で Office アプリケーションを構成したりできます。

Office 2010 では、2 種類のアーキテクチャ別の Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用できます。1 つは 32 ビット版 Office 2010、もう 1 つは 64 ビット版 Office 2010 です。64 ビット版の OCT は、Office 2010 の 64 ビット版クライアント エディションをサポートし、32 ビット版の OCT と同じユーザー インターフェイス、機能、および構成可能な設定を備えています。同じコマンドを使用して、32 ビット版と 64 ビット版の OCT を実行します。たとえば、32 ビット版 OCT を実行するには、次の例に示すように、x86 (32 ビット) フォルダーから setup.exe /admin コマンド ラインを実行します。\\server\share\Office14\x86\setup.exe /admin。64 ビット版 OCT を実行するには、x64 (64 ビット) フォルダーから setup.exe /admin コマンド ラインを実行します。64 ビット版 Office 2010 の詳細については、「64 ビット版の Office 2010」を参照してください。

注意

Office 2010 では、64 ビット版と 32 ビット版の Office の並行インストールは、アプリケーション単体のインストールを含めてサポートされていません。たとえば、32 ビット版の 2007 Office system と 64 ビット版の Office 2010 や、64 ビット版の Microsoft SharePoint Workspace 2010 と 32 ビット版の Microsoft Excel 2010 の並行インストールはサポートされていません。Office 2010 のカスタマイズ ツールを使用して、64 ビット版と 32 ビット版の Office の並行インストールやカスタマイズを構成することはできません。たとえば、64 ビット版の Microsoft Office Professional 2010 と 32 ビット版の Microsoft Visio 2010 の単一イメージの独自の並行インストールを作成することはできません。64 ビット版の Office の詳細については、「64 ビット版の Office 2010」を参照してください。

Office をカスタマイズする

OCT を使用して Office をカスタマイズするには

  1. ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して Office カスタマイズ ツールを起動します。\\server\share\setup.exe /admin

  2. [製品の選択] ダイアログ ボックスで、カスタマイズする製品を 1 つ選択し、[OK] をクリックします。

  3. 左側のウィンドウでカスタマイズの項目を選択し、右側のウィンドウで使用可能なオプションをカスタマイズします。たとえば、セットアップを Quiet モードで実行するように構成するには、左側のウィンドウで [使用許諾契約とユーザー インターフェイス] をクリックし、右側のウィンドウの [表示レベル] で [なし] をクリックします。

  4. カスタマイズが終了したら、[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。

  5. ファイルに一意の名前を指定して、ネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダーに保存します。

  6. [保存] をクリックします。

ネットワーク インストール ポイントから Setup.exe を実行すると、セットアップは Updates フォルダーで、インストールする製品のセットアップ カスタマイズ ファイルを検索します。次に、セットアップはインストールにカスタマイズを適用します。

インストールの特定の項目をカスタマイズする方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

OCT の詳細については、「Office 2010 の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。

以下のカスタマイズは、Config.xml ファイルでのみ実行できます。

  • ネットワーク インストール ポイントへのパスを指定する

  • インストールする製品を選択する

  • ログ記録、セットアップ カスタマイズ ファイルやソフトウェア更新プログラムの場所など、セットアップ オプションをカスタマイズする

  • ユーザー名、会社名など、インストール オプションを設定する

  • Office をインストールせずにローカル インストール ソース (LIS) をユーザーのコンピューターにコピーする

  • インストールする言語を追加または削除する

Config.xml ファイルを使用する方法の詳細については、「Office 2010 の Config.xml ファイル」を参照してください。