Windows Server 2008 オペレーティング システムに単純なファームを展開する

この記事の内容 :

  • 展開の概要

  • サーバー インフラストラクチャを展開および構成する

  • セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを構成する

  • 追加の構成タスクを実行する

  • サイト コレクションと SharePoint サイトを作成する

  • トレース ログを構成する

Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1) では、Windows Server 2008 に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールできるようになりました。Windows Server 2003 オペレーティング システムと同様、セットアップ プログラムおよび SharePoint 製品とテクノロジの構成ウィザードをダウンロードして実行する必要があります。Service Pack がない場合、Windows Server 2008 に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールすることはできません。

重要

Windows SharePoint Services 3.0 を正しく実行するには、Web サーバー ロール、Microsoft .NET Framework バージョン 3.0、Active Directory Domain Services の各コンポーネントが必要です。それらをアンインストールしないでください。アンインストールすると、Windows SharePoint Services 3.0 を実行できなくなります。

展開の概要

重要

この記事では、Windows Server 2008 のサーバー ファーム環境に Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をクリーン インストールする方法について説明します。Windows Server 2003 から Windows Server 2008 へのオペレーティング システムのアップグレードについては説明しません。オペレーティング システムのアップグレードの詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 SP1 を使用するための、Windows Server 2008 へのアップグレード」を参照してください。

注意

この記事では、Windows Server 2008 へのスタンドアロン インストールとして単一のコンピュータに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする方法については説明しません。詳細については、「Windows Server 2008 にスタンドアロン サーバーをインストールする (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

多数のサイトをホストする場合、最大限のパフォーマンスを必要とする場合、または多階層のトポロジの拡張性を必要とする場合は、サーバー ファーム環境で Windows SharePoint Services 3.0 を展開できます。サーバー ファームは、Windows SharePoint Services 3.0 の実行専用の 1 台以上のサーバーから構成されます。

注意

スタンドアロン インストールからファーム インストールに直接アップグレードすることはできません。

Windows SharePoint Services 3.0 のサーバー ファームの展開はスタンドアロンの展開よりも複雑なので、展開について計画することをお勧めします。展開を計画すると、展開を開始する前に必要な情報を収集し、重要な内容を決定する際に役立ちます。計画については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクノロジの計画とアーキテクチャ」を参照してください。

DBA 環境に Windows SharePoint Services 3.0 を展開する

多くの IT 環境で、データベースの作成と管理はデータベース管理者 (DBA) が対応します。セキュリティおよびその他のポリシーにより、DBA が Windows SharePoint Services 3.0 によって必要となるデータベースを作成することが要求される場合があります。DBA がこのようなデータベースを作成する手順の詳細を含む、DBA が作成したデータベースを使用する展開の詳細については、「DBA が作成するデータベースを使用して展開する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

推奨トポロジ

サーバー ファーム環境にはさまざまなトポロジを含めることができ、多数のサーバーを含めることも、2 台のサーバーを含めることもできます。

一般的にサーバー ファームは、最新の Service Pack を適用した Microsoft SQL Server 2005 または Microsoft SQL Server 2000 のどちらかを実行するデータベース サーバーと、インターネット インフォメーション サービス (IIS) および Windows SharePoint Services 3.0 を実行する 1 台以上のサーバーから構成されます。この構成では、フロントエンド サーバーは Web サーバーとして構成されます。Web サーバー ロールは、Web コンテンツや、検索などのサービスを提供します。

大規模なサーバー ファームは、通常、複数のクラスタ化データベース サーバー、IIS と Windows SharePoint Services 3.0 を実行する数台の負荷分散されたフロントエンド Web サーバー、および検索サービスを提供する複数のサーバーから構成されます。

展開を開始する前に

このセクションでは、展開を開始する前に実行する必要のある操作に関する情報を提供します。

  • サーバー ファーム環境で Windows SharePoint Services 3.0 を展開するには、いくつかの異なるアカウントの資格情報を提供する必要があります。これらのアカウントについては、「管理アカウントおよびサービス アカウントを計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  • 負荷分散されたすべてのフロントエンド Web サーバーの同じドライブに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする必要があります。

  • ファーム内の Windows SharePoint Services 3.0 のインスタンスはすべて、同じ言語であることが必要です。たとえば、同じファームには、Windows SharePoint Services 3.0 の英語版と日本語版の両方をインストールできません。

    注意

    ドメイン コントローラに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする前に、既知の問題のドキュメントや ReadMe ファイルを読むことをお勧めします。ドメイン コントローラに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする場合は、この記事では説明されていない追加の構成手順が必要になります。

展開プロセスの概要

展開プロセスは、2 つの段階から構成されます。サーバー インフラストラクチャを展開して構成する段階と、SharePoint サイト コレクションおよびサイトを展開して構成する段階です。

フェーズ 1 : サーバー インフラストラクチャを展開して構成する

サーバー インフラストラクチャの展開と構成は、以下の手順から構成されます。

  • データベース サーバーを準備する

  • データベースを事前にインストールする (オプション)

  • サーバーがハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たすことを確認する

  • ファームに含めるすべてのサーバーでのセットアップを実行する (SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの実行を含む)

  • Windows SharePoint Services 検索サービスを開始する

フェーズ 2 : SharePoint サイト コレクションおよびサイトを展開して構成する

SharePoint サイト コレクションおよびサイトの展開と構成は、以下の手順で構成されます。

  • サイト コレクションを作成する

  • SharePoint サイトを作成する

サーバー インフラストラクチャを展開して構成する

データベース サーバーを準備する

データベース サーバー コンピュータは、Microsoft SQL Server 2005 または最新の Service Pack が適用された Microsoft SQL Server 2000 を実行している必要があります。

Windows SharePoint Services 3.0 セットアップ プログラムは、Windows SharePoint Services 3.0 のインストールおよび構成時に必要なデータベースを自動的に作成します。また、IT 環境やポリシーで必要な場合は、必要なデータベースをプレインストールすることができます。

前提条件の詳細については、「ハードウェア要件およびソフトウェア要件を決定する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

SQL Server 2005 を使用している場合は、外部からのアクセスの設定も変更する必要があります。

SQL Server 2005 で外部からのアクセス設定を構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントします。次に、[構成ツール] をポイントし、[SQL Server セキュリティ構成] をクリックします。

  2. [SQL Server セキュリティ構成] ダイアログ ボックスで、[サービスと接続のセキュリティ構成] をクリックします。

  3. ツリー ビューで SQL Server のインスタンスのノードを展開し、[Database Engine] ノードを展開してから、[リモート接続] をクリックします。

  4. [ローカルおよびリモート接続] を選択し、[TCP/IP および名前付きパイプを使用する] を選択して、[OK] をクリックします。

SQL Server およびデータベースの照合順序

SQL Server の照合順序は、大文字と小文字を区別しないように構成する必要があります。SQL Server データベースの照合順序では、大文字と小文字を区別しない、アクセントを区別する、カタカナとひらがなを区別する、および文字幅を区別するように構成する必要があります。これは、Windows オペレーティング システムと一致したファイル名の一意性を確保するためです。照合順序の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server 照合順序の選択」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121667&clcid=0x411) または「セットアップでの照合順序の設定」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121669&clcid=0x411) を参照してください。

必要なアカウント

次の表では、SQL Server の構成と Windows SharePoint Services 3.0 のインストールに使用されるアカウントについて説明します。必要なアカウントの詳細 (これらのアカウントに必要な特定のロール メンバシップおよび権限など) については、「管理アカウントおよびサービス アカウントを計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

アカウント 目的 要件

SQL Server サービス アカウント

このアカウントは、以下の SQL Server サービスのサービス アカウントとして使用されます。

  • MSSQLSERVER

  • SQLSERVERAGENT

既定のインスタンスを使用していない場合、これらのサービスは以下のように表示されます。

  • MSSQL$*InstanceName*

  • SQLAgent$*InstanceName*

SQL Server のセットアップ時にこのアカウントが要求されます。次の 2 つのオプションがあります。

  • 組み込みシステム アカウント (ローカル システム、ネットワーク サービス、またはローカル サービス) のいずれかを、構成可能な SQL Server サービスのログオンに割り当てます。 これらのアカウントとセキュリティの考慮事項の詳細については、SQL Server のドキュメントのトピック「Windows サービス アカウントの設定」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121664&clcid=0x411) を参照してください。

  • ドメイン ユーザー アカウントをサービスのログオンに割り当てます。ただし、このオプションを使用する場合は、Kerberos 認証をサポートするために、SQL Server で使用されるサービス プリンシパル名 (SPN) を Active Directory で構成するのに必要な追加の手順を実行する必要があります。

セットアップ ユーザー アカウント

セットアップ ユーザー アカウントを使用して、次のように実行します。

  • 各サーバーでのセットアップ

  • SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード

  • PSConfig コマンド ライン ツール

  • Stsadm コマンド ライン ツール

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • セットアップが実行される各サーバーの Administrators グループのメンバ

  • SQL Server が動作しているコンピュータでの SQL Server ログイン

  • 以下の SQL Server セキュリティ ロールのメンバ

    • securityadmin 固定サーバー ロール

    • dbcreator 固定サーバー ロール

データベースに対して読み取りおよび書き込みを行う Stsadm コマンド ライン ツールのコマンドを実行する場合、このアカウントはデータベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

サーバー ファーム アカウント/データベース アクセス アカウント

サーバー ファーム アカウントは以下の目的で使用されます。

  • SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID として機能する

  • Windows SharePoint Services タイマ サービスを実行する。

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • サーバー ファームが Web アプリケーションを備えた子ファームであり、より大きいファームの共有サービスを使用する場合、このアカウントは、より大きいファームの構成データベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

このアカウントには、サーバー ファームに参加する Web サーバーおよびアプリケーション サーバー上の追加の権限が自動的に与えられます。

このアカウントは、SQL Server を実行しているコンピュータの SQL Server ログインとして自動的に追加され、以下の SQL Server セキュリティ ロールに追加されます。

  • dbcreator 固定サーバー ロール

  • securityadmin 固定サーバー ロール

  • サーバー ファーム内のすべてのデータベースの db_owner 固定データベース ロール

サーバーがハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たすことを確認する

Windows SharePoint Services 3.0 をインストールして構成する前に、サーバーが推奨ハードウェアとソフトウェアを備えていることを確認します。サーバー ファームを展開するには、Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして機能するサーバー コンピュータが少なくとも 1 台、データベース サーバーとして機能するサーバー コンピュータが 1 台必要です。これらの要件の詳細については、「ハードウェア要件およびソフトウェア要件を決定する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

重要

Windows Server 2008 環境における Windows SharePoint Services 3.0 のファーム展開には、Active Directory ドメイン サービスが必要です。

Microsoft .NET Framework Version 3.0 をインストールする

Windows Server 2008 に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする前に、Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 をインストールする必要があります。Web サーバー ロールまたは Windows Process Activation Service をインストールする必要はありません。これらは、Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 をインストールするときに、Windows Internal Database と共に自動的にインストールされます。Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 をインストールするには、次の手順を実行します。

Microsoft .NET Framework Version 3.0 をインストールする

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[サーバー マネージャ] をクリックします。

  2. [サーバー マネージャ] で、[アクション] メニューの [機能の追加] をクリックします。

  3. [機能] リストで、[.NET Framework 3.0 の機能] チェックボックスをオンにして [次へ] をクリックします。

  4. ウィザードの手順に従って、Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 をインストールします。

ファーム内のすべてのサーバーでセットアップを実行する

すべてのファーム サーバーでセットアップを実行し、次に SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。負荷分散された Web サーバーを追加するなど、いつでもファームにサーバーを追加し、冗長性を追加することができます。

注意

ファームを構成する前に、ファームに含める予定のすべてのサーバーでセットアップを実行することをお勧めします。

最初のサーバーに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするときに、ファームを構築します。追加するすべてのサーバーは、このファームに参加する必要があります。

最初のサーバーのセットアップには、サーバーでの Windows SharePoint Services 3.0 コンポーネントのインストールとファームの構成という 2 つの手順があります。セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 を構成できます。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードでは、構成データベースのインストールと構成、Windows SharePoint Services 3.0 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など、複数の構成タスクが自動化されます。

最初のサーバーでセットアップを実行する

Windows SharePoint Services 3.0 サービスを構成してサイトを作成する前に、すべてのファーム サーバーで Windows SharePoint Services 3.0 をインストールして構成することをお勧めします。ファーム サーバーに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする前に、少なくとも 1 台のバックエンド データベース サーバー上で SQL Server データベース ソフトウェアを実行している必要があります。

注意

セットアップでは、セットアップを実行する最初のサーバーにサーバーの全体管理 Web サイトがインストールされます。このため、サーバーの全体管理 Web サイトを実行する予定のサーバーを、最初に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするサーバーにすることをお勧めします。

最初のサーバーでセットアップを実行する

  1. Microsoft Web サイト から Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をダウンロードし、Web サーバー コンピュータ上で SharePoint.exe を実行します。

  2. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

  3. [インストールの種類を選択してください] ページで、[詳細設定] をクリックします。 [基本] オプションが、スタンドアロン インストール用です。

  4. [サーバーの種類] タブで、[Web フロント エンド] をクリックします。[スタンドアロン] オプションが、スタンドアロン インストール用です。

  5. オプションで、ユーザー設定の場所に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするには、[データの場所] タブを選択し、場所の名前を入力するか、[参照] をクリックして目的の場所を参照します。

  6. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択し、希望するオプションを選択します。 このプログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。 プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  7. 目的のオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  8. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。 [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

  9. [閉じる] をクリックし、構成ウィザードを開始します。 このウィザードを完了する手順については、次のセクションで説明します。

注意

Windows SharePoint Services 3.0 のセットアップが完了するまで、Windows Server 2008 サーバー マネージャでサーバー ロールを追加しないでください。サーバー ロールを追加すると、セットアップ プロセスは失敗し、Windows SharePoint Services 3.0 をアンインストールしてから再度インストールする必要が生じます。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 を構成できます。構成ウィザードでは、構成データベースのインストールと構成、Windows SharePoint Services 3.0 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など、複数の構成タスクが自動化されます。以下の手順を使用して、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

  1. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  2. 構成中に一部のサービスの再起動が必要になる場合があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  3. [サーバー ファームへの接続] ページで、[いいえ、新しいサーバー ファームを作成します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  4. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

  5. [データベース名] ボックスに構成データベースの名前を入力するか、既定のデータベース名を使用します。既定の名前は、"SharePoint_Config" です。

  6. [ユーザー名] ボックスに、サーバー ファーム アカウントのユーザー名を入力します (必ず "DOMAIN\username" の形式でユーザー名を入力してください)。

    重要

    このアカウントはサーバー ファーム アカウントであり、SharePoint 構成データベースにアクセスするために使用されます。また、SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID としても機能し、Windows SharePoint Services Timer サービスが実行されるアカウントです。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードにより、このアカウントが SQL Server のログイン、dbcreator、および securityadmin 固定サーバー ロールに追加されます。サービス アカウントとして指定するユーザー アカウントはドメイン ユーザー アカウントである必要がありますが、Web サーバーまたはバックエンド データベース サーバー上の特定のセキュリティ グループのメンバである必要はありません。最低限の特権を与えるという原則に従って、Web サーバーまたはバックエンド サーバーの Administrators グループのメンバではないユーザー アカウントを指定することをお勧めします。

  7. [パスワード] ボックスに、ユーザーのパスワードを入力してから、[次へ] をクリックします。

  8. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで、SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションに特定のポートを使用させる場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにし、ポート番号を入力します。SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションに任意のポート番号を使用させる場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオフにします。

  9. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ダイアログ ボックスで、次のどちらかを行います。

    • NTLM 認証を使用する場合 (既定) は、[次へ] をクリックします。

    • Kerberos 認証を使用する場合は、[ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

      注意

      ほとんどの場合、既定の設定 (NTLM) を使用する必要があります。使用環境で Kerberos 認証がサポートされている場合のみ、[ネゴシエート (Kerberos)] を使用します。[ネゴシエート (Kerberos)] オプションを使用するには、ドメイン ユーザー アカウントのサービス プリンシパル名 (SPN) を構成する必要があります。これを行うには、Domain Admins グループのメンバである必要があります。詳細については、「Kerberos 認証を使用するように Windows SharePoint Services の仮想サーバーを構成する方法および Kerberos 認証から NTLM 認証に戻す方法」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=76570&clcid=0x411) を参照してください。

  10. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  11. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページが開きます。

    注意

    ユーザー名およびパスワードの入力を求めるメッセージが表示された場合は、Internet Explorer で信頼済みサイトの一覧に SharePoint サーバーの全体管理サイトを追加して、ユーザー認証の設定を構成する必要がある可能性があります。これらの設定を構成する方法については、次の手順で説明します。

    注意

    プロキシ サーバーのエラー メッセージが表示されたら、ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成する必要がある可能性があります。この設定を構成する方法については、後で説明します。

信頼済みサイトの一覧に SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを追加する

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューで [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [セキュリティ] タブで、[Web コンテンツのゾーンを選択してセキュリティのレベルを設定する] ボックスの [信頼済みサイト] をクリックし、[サイト] をクリックします。

  3. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする] チェック ボックスをオフにします。

  4. [次のサイトをゾーンに追加する] ボックスに、SharePoint サーバー全体の管理 Web サイトの URL を入力して、[追加] をクリックします。

  5. [閉じる] をクリックして、[信頼済みサイト] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. [OK] をクリックして、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成する

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューで [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [接続] タブの [ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] 領域で、[LAN の設定] をクリックします。

  3. [自動構成] セクションで、[設定を自動的に検出する] チェック ボックスをオフにします。

  4. [プロキシ サーバー] セクションで、[LAN にプロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにします。

  5. [アドレス] ボックスにプロキシ サーバーのアドレスを入力します。

  6. [ポート] ボックスにプロキシ サーバーのポート番号を入力します。

  7. [ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない] チェック ボックスをオンにします。

  8. [OK] をクリックして、[ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. [OK] をクリックして、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

ファームにサーバーを追加する

Windows SharePoint Services 3.0 サービスを構成してサイトを作成する前に、すべてのファーム サーバーで Windows SharePoint Services 3.0 をインストールして構成することをお勧めします。ファーム サーバーに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする前に、少なくとも 1 台のバックエンド データベース サーバー上で SQL Server を実行している必要があります。

注意

Windows SharePoint Services 3.0 をアンインストールしてから同じコンピュータに後で Windows SharePoint Services 3.0 をインストールすると、構成データベースの作成時にセットアップ プログラムで障害が発生し、インストール処理全体が失敗する可能性があります。このエラーを防ぐには、コンピュータ上のすべての既存の Windows SharePoint Services 3.0 データベースを削除するか、新しい構成データベースを作成します。新しい構成データベースを作成するには、パス %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\bin から次のコマンドを実行します。

psconfig -cmd configdb -create -database <*固有のデータベース名*>

追加のサーバーでセットアップを実行する

  1. Microsoft Web サイトから Windows SharePoint Services 3.0 SP1 をダウンロードし、追加の Web サーバー コンピュータの 1 つで SharePoint.exe を実行します。

  2. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] チェック ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

  3. [インストールの種類を選択してください] ページで、[詳細設定] をクリックします。 [基本] オプションが、スタンドアロン インストール用です。

  4. [サーバーの種類] タブで、[Web フロント エンド] をクリックします。[スタンドアロン] オプションが、スタンドアロン インストール用です。

  5. オプションで、ユーザー設定の場所に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするには、[データの場所] タブを選択し、場所の名前を入力するか、[参照] をクリックして目的の場所を参照します。

  6. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択し、希望するオプションを選択します。 このプログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。 プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  7. 目的のオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  8. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。 [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンであることを確認します。

  9. [閉じる] をクリックし、構成ウィザードを開始します。 このウィザードを完了する手順については、次のセクションで説明します。

追加のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 を構成します。構成ウィザードでは、構成データベースのインストールと構成、Windows SharePoint Services 3.0 サービスのインストールなど、いくつかの構成タスクが自動化されます。以下の手順を使用して、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

  1. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  2. 構成中に一部のサービスの再起動が必要になる場合があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  3. [サーバー ファームへの接続] ページで、[はい、既存のサーバー ファームに接続します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  4. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

  5. [データベース名の取得] をクリックし、[データベース名] リストから、サーバー ファームの最初のサーバーを構成したときに作成したデータベースの名前を選択します。

  6. [ユーザー名] ボックスに、SQL Server を実行するコンピュータへの接続に使用するアカウントのユーザー名を入力します (必ず "DOMAIN\username" の形式でユーザー名を入力してください)。これは、最初のサーバーの構成時に使用したときと同じユーザー アカウントにする必要があります。

  7. [パスワード] ボックスにユーザーのパスワードを入力してから、[次へ] をクリックします。

  8. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  9. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

Windows SharePoint Services 検索サービスを開始する

コンテンツを検索するすべてのコンピュータで、Windows SharePoint Services Search サービスを起動する必要があります。このサービスは、少なくとも 1 台のサーバーで起動する必要があります。

Windows SharePoint Services Search サービスを開始する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページの [トポロジおよびサービス] セクションで [ファーム サーバー] をクリックします。

  3. [ファーム サーバー] ページで、Windows SharePoint Services Search サービスを起動するサーバーをクリックします。

  4. [Windows SharePoint Services Search] の横にある [開始] をクリックします。

  5. [Windows SharePoint Services Search サービス設定の構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、検索サービスの実行に使用するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

  6. [コンテンツ アクセス アカウント] セクションで、コンテンツに対する検索のために検索サービスで使用するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。このアカウントには、検索するすべてのコンテンツに対する読み取りアクセス権が必要です。資格情報を入力しない場合、検索サービスで使用されるアカウントと同じアカウントが使用されます。

  7. [インデックス作成スケジュール] セクションで、既定の設定をそのまま使用するか、コンテンツの検索時に検索サービスで使用するスケジュールを指定します。

  8. すべての設定を構成したら、[開始] をクリックします。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを構成する

サーバー ファームで Web アプリケーションを作成した後で、Windows Server 2008 の [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] を使用して、Web アプリケーションをホストするコンピュータのポートを開く必要があります。

サーバー ファームで Web アプリケーションを作成した後で、Windows Server 2008 の [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] を使用して、Web アプリケーションをホストするコンピュータのポートを開く必要があります。

Web サーバーでは、既定ではポート 80 が開かれますが、他のコンピュータと通信できるようにするには、サーバーの全体管理用のポートを開く必要があります。また、サーバー ファームで追加の Web アプリケーションを作成した場合は、そのアプリケーション用のポートを開く必要もあります。

Windows Server 2008 ファイアウォールの既定の構成では、例外がない限りすべての接続が拒否されます。ポートに変更を加える際には、現在有効になっているプロファイル (プライベート、パブリック、またはドメイン) に対して例外を作成していることを確認してください。不適切なプロファイルに例外を作成すると、例外は正しく機能しません。

注意

IIS のホスト ヘッダを構成する場合、Web アプリケーションのポートは 80 に設定されるので、このセクションの手順を実行する必要がない場合もあります。ただし、Windows SharePoint Services 3.0 でホスト ヘッダ モードを使用し、単一の Web アプリケーションに複数のドメイン名付きサイトを作成する場合は、このセクションの手順を実行して、サーバー ファーム内で Web アプリケーション (サーバーの全体管理を含む) によって使用されるポートを特定する必要があります。

Web アプリケーションによって使用されるポートを特定する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. サーバーの全体管理サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] Web ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションのリスト] をクリックします。

  4. [Web アプリケーションのリスト] Web ページの [URL] 列に、各 Web アプリケーションのサーバー名がポート番号と共に一覧表示されます。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを使用して、「Web アプリケーションによって使用されるポートを特定する」の手順で特定した、サーバー ファームに必要なポートを開く必要があります。

規則の管理を容易にするために、Web アプリケーションごとに 1 つの規則を作成することをお勧めします。または、規則を一元管理するために、すべてのポートを管理する 1 つの規則を作成することもできます。

Web アプリケーションについては、受信接続用のポートを開くための規則を作成するだけでかまいません。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールを構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] をクリックします。

  2. 詳細ウィンドウの [概要] セクションで、ドメイン ネットワークの場所のエントリに [ドメイン プロファイルはアクティブです] と表示されているかどうかを調べ、ドメイン プロファイルがアクティブであることを確認します。

  3. [ドメイン プロファイルはアクティブです] 領域で受信接続の規則がどのように構成されているかに応じて、次の選択肢のどちらかを選びます。

    • [規則に一致しない受信接続は許可されます] の場合は、次の手順を実行する必要はありません。

    • [規則に一致しない受信接続はブロックされます] の場合は、次の手順に進み、Windows SharePoint Services 3.0 のトラフィックを許可するようにファイアウォールを構成する必要があります。

  4. コンソール ツリーの [受信の規則] を選択し、[操作] ウィンドウで [新規の規則] をクリックします。

  5. 次の表の設定を使用して、新規の受信の規則ウイザードの手順を完了します。

    ウィザード ページ 設定

    規則の種類

    [ポート] を選択します。

    プロトコルおよびポート

    • [TCP] を選択します。

    • [特定のローカル ポート] を選択します。[特定のローカル ポート] ボックスに、必要なポート番号をすべて入力します。

    操作

    [接続を許可する] を選択します。

    プロファイル

    • [ドメイン] を有効にします。

    • [プライベート] チェック ボックスおよび [パブリック] チェック ボックスをオフにします。

    名前

    [名前] ボックスおよび [説明] ボックスに、ネットワーク管理者にとってわかりやすい、内容をよく表した情報を入力します。各ファイアウォール規則には、一意の名前を割り当てることをお勧めします。一意の名前を割り当てておくと、netsh コマンドを使用した管理が大いに容易になります。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォールの詳細については、「Windows Firewall (英語)」を参照してください。

追加の構成タスクを実行する

セットアップが終了すると、新しい SharePoint サイトのホーム ページがブラウザのウィンドウに表示されます。サイトへのコンテンツの追加やサイトのカスタマイズを開始することもできますが、まず、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して以下の管理タスクを実行することをお勧めします。

  • 受信メール設定の構成   SharePoint サイトが受信メールを受信およびアーカイブできるように、受信メール設定を構成できます。SharePoint サイトで、電子メール ディスカッションの発生時のアーカイブ、電子メールで受信したドキュメントの保存、および電子メールで受信した会議出席依頼のサイト予定表での表示を行うように受信電子メールの設定を構成することもできます。さらに、電子メールの配布リストの作成と管理をサポートするように SharePoint Directory Management Service を構成できます。詳細については、「受信メールの設定を構成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  • 送信メール設定の構成   簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーからサイト ユーザーに電子メールによる警告を送信し、サイト管理者に通知を送信するように送信電子メール設定を構成できます。送信する警告に表示される "差出人" アドレスと "返信" アドレスの両方を構成できます。詳細については、「送信メール設定を構成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  • 診断ログ設定の構成   トラブルシューティングに役立ついくつかの診断ログ設定を構成できます。これには、トレース ログ、イベント メッセージ、ユーザー モードのエラー メッセージ、およびカスタマ エクスペリエンス向上プログラムのイベントの有効化と構成が含まれます。詳細については、「診断ログ設定を構成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  • ウイルス対策設定の構成   Windows SharePoint Services 3.0 用に設計されたウイルス対策プログラムを使用している場合は、いくつかのウイルス対策設定を構成できます。ウイルス対策設定により、アップロード時またはダウンロード時にドキュメントをスキャンするかどうかや、ユーザーが、ウイルスに感染したドキュメントをダウンロードできるかどうかを制御できます。また、タイムアウトするまでのウイルス対策プログラムの実行時間を指定したり、サーバーでウイルス対策プログラムが使用できる実行スレッドの数を指定したりできます。詳細については、「ウイルス対策設定を構成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

サーバーの全体管理サイトを使用して管理者タスクを実行する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページの [管理者タスク] セクションで、実行するタスクをクリックします。

  3. [管理者タスク] ページで、[操作] の隣のタスクをクリックします。

サイト コレクションと SharePoint サイトを作成する

ここでは、1 つの SharePoint サイトを含む単一のサイト コレクションを作成する手順について説明します。複数のサイト コレクションを作成し、それぞれのサイト コレクションの下に多数のサイトを作成できます。詳細については、「章の概要 : SharePoint サイトを展開および構成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。SharePoint サイトおよびサイト コレクションの計画の詳細については、「Web サイトの構成および公開を計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

サイトまたはサイト コレクションを作成する前に、まず Web アプリケーションを作成する必要があります。Web アプリケーションは、一意のアプリケーション プールがあるインターネット インフォメーション サービス (IIS) サイトから構成されます。新しい Web アプリケーションを作成するときには、新しいデータベースも作成し、そのデータベースに接続するために使用する認証方法を定義します。

さまざまなユーザーが異なるドメインを使用してコンテンツにアクセスする必要があるエクストラネット環境では、別の IIS Web サイトまで Web アプリケーションを拡張することが必要になる場合もあります。この作業では、同じコンテンツをホストする追加の IIS Web サイトを使用して、異なる一連のユーザーに同じコンテンツを公開します。

新しい Web アプリケーションを作成する

  1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] ページにある [SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションで、[Web アプリケーションの作成または拡張] をクリックします。

  2. [Web アプリケーションの作成または拡張] ページの [SharePoint Web アプリケーションの追加] セクションで、[新しい Web アプリケーションの作成] をクリックします。

  3. [新しい Web アプリケーションの作成] ページの [IIS Web サイト] セクションでは、新しい Web アプリケーションの設定を構成できます。

    1. 既存の Web サイトを使用する場合は、[既存の Web サイトを使用する] を選択し、新しい Web アプリケーションをインストールする Web サイトをドロップダウン メニューから選択します。

    2. 新しい Web サイトを作成するには、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択し、[説明] ボックスに Web サイトの名前を入力します。

    3. [ポート] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用するポート番号を入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨ポート番号が表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のポート番号が表示されます。

    4. [ホスト ヘッダ] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用する URL を入力します。この入力フィールドは省略できます。

    5. [パス] ボックスにサーバーのサイト ディレクトリへのパスを入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨パスが表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のパスが表示されます。

  4. [セキュリティの構成] セクションで、Web アプリケーションの認証と暗号化を構成します。

    1. [認証プロバイダ] セクションで、[ネゴシエート (Kerberos)] または [NTLM] のどちらかを選択します。

      注意

      Kerberos 認証を有効にするには、追加の構成を実行する必要があります。認証方法の詳細については、「認証方法を計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

    2. [匿名アクセスを許可する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。匿名アクセスを許可することを選択した場合、この操作によって、コンピュータ固有の匿名アクセス アカウント (IUSR_<computername>) を使用した Web サイトへの匿名アクセスが有効にされます。

      注意

      ユーザーがサイトのいずれかのコンテンツに匿名でアクセスできるようにする場合は、Web アプリケーション全体で匿名アクセスを有効にする必要があります。その後で、匿名アクセスをサイト内でどのように使用するかをサイトの所有者が構成できます。匿名アクセスの詳細については、「使用するセキュリティ グループを選択する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

    3. [SSL (Secure Sockets Layer) を使用する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。Web サイトに対して SSL を有効にするように選択する場合は、SSL 証明書を要求およびインストールして、SSL を構成する必要があります。

      重要

      SSL を使用する場合は、IIS 管理ツールを使用して、各サーバーに適切な証明書を追加する必要があります。SSL の使用の詳細については、「サーバー ファーム内でセキュリティ保護された通信を計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  5. [負荷分散される URL] セクションで、ユーザーがこの Web アプリケーションでアクセスするすべてのサイトのドメイン名に対応する URL を入力します。この URL ドメインは、Web アプリケーション内のページに表示されるすべてのリンクで使用されます。このボックスには既定で、現在のサーバー名とポートが自動的に入力されます。

    新しい Web アプリケーションの場合、[領域] ボックスは自動的に [既定] に設定されるので、このページからは変更できません。Web アプリケーションの領域を変更するには、「Web アプリケーションを作成または拡張する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

  6. [アプリケーション プール] セクションで、この Web アプリケーションのために既存のアプリケーション プールを使用するか、新しいアプリケーション プールを作成するかを選択します。既存のアプリケーション プールを使用する場合は、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択します。次に、使用するアプリケーション プールをドロップダウン メニューから選択します。

    1. 新しいアプリケーション プールを作成するには、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択します。

    2. [アプリケーション プール名] ボックスに、新しいアプリケーション プールの名前を入力するか、既定の名前をそのまま使用します。

    3. [このアプリケーション プールのセキュリティ アカウントを選択してください] セクションでは、既存のアプリケーション プールのセキュリティ アカウントを使用する場合は [定義済み] を選択し、ドロップダウン メニューからセキュリティ アカウントを選択します。

    4. 既存のアプリケーション プールで現在セキュリティ アカウントとして使用されていないアカウントを使用する場合は、[構成可能] を選択します。[ユーザー名] ボックスに、使用するアカウントのユーザー名を入力し、[パスワード] ボックスにアカウントのパスワードを入力します。

  7. [インターネット インフォメーション サービスのリセット] セクションで、Windows SharePoint Services が他のファーム サーバー上で IIS を再起動することを許可するかどうかを選択します。このプロセスを完了するには、ローカル サーバーを手動で再起動する必要があります。このオプションを選択せず、ファーム内に複数のサーバーが存在する場合は、すべてのサーバー上に IIS Web サイトが作成されるまで待機し、各 Web サーバーで iisreset/noforce を実行する必要があります。新しい IIS サイトは、この操作が完了するまで使用できません。ファームに含まれるサーバーが 1 台のみの場合、ここで選択操作を行うことはできません。

  8. [データベース名と認証] セクションで、新しい Web アプリケーションのデータベース サーバー、データベース名、および認証方法を選択します。

    項目 操作

    データベース サーバー

    使用するデータベース サーバーおよび Microsoft SQL Server インスタンスの名前を <*サーバー名*\*インスタンス*> の形式で入力します。既定のエントリを使用することもできます。

    データベース名

    データベースの名前を入力するか、既定のエントリを使用します。

    データベース認証

    Windows 認証 (推奨) を使用するか、SQL 認証を使用するかを選択します。

    • Windows 認証を使用する場合は、このオプションを選択したままにします。

    • SQL 認証を使用する場合は、[SQL 認証] を選択します。[アカウント] ボックスに、Web アプリケーションが SQL Server データベースに対する認証に使用するアカウントの名前を入力し、[パスワード] ボックスにそのパスワードを入力します。

  9. 新しい Web アプリケーションを作成する場合は [OK] をクリックし、処理をキャンセルして [アプリケーション構成の管理] ページに戻る場合は [キャンセル] をクリックします。

サイト コレクションを作成する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションの作成] をクリックします。

  3. [サイト コレクションの作成] ページの [Web アプリケーション] セクションで、サイト コレクションをホストする Web アプリケーションを [Web アプリケーション] ボックスの一覧から選択します。

  4. [タイトルと説明] セクションで、サイト コレクションのタイトルと説明を入力します。

  5. [Web サイトのアドレス] セクションで、URL の種類 (個人用またはサイト) を選択し、次にサイト コレクションの URL を入力します。

  6. [テンプレートの選択] セクションで、タブ付きテンプレート コントロールからテンプレートを選択します。

  7. [サイト コレクションの管理者] で、サイト コレクションの管理者にするユーザーのユーザー アカウントを指定します。テキスト ボックスの右側の [ブック] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを参照することもできます。テキスト ボックスの右にある [名前の確認] アイコンをクリックすると、ユーザー アカウントを確認できます。

  8. オプションとして、[サイト コレクションの代理の管理者] で、サイト コレクションの代理の管理者にするユーザーのユーザー アカウントを指定します。テキスト ボックスの右側の [ブック] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを参照することもできます。テキスト ボックスの右にある [名前の確認] アイコンをクリックすると、ユーザー アカウントを確認できます。

  9. [作成] をクリックしてサイト コレクションを作成します。

SharePoint サイトを作成する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションのリスト] をクリックします。

  3. [サイト コレクションのリスト] ページの [URL] 列で、サイトを追加するサイト コレクションの URL をクリックします。サイト コレクションの完全な URL パスが [URL] ボックスに表示されます。

  4. 完全な URL パスをコピーしてブラウザに貼り付けます。続いて、サイト コレクションのトップ レベル サイトのホーム ページで、[サイトの操作] メニューから [作成] をクリックします。

  5. [ページの作成] で、[Web ページ] セクションの [サイトとワークスペース] をクリックします。

  6. [新しい SharePoint サイト] ページの [タイトルと説明] セクションで、サイトのタイトルと説明を入力します。

  7. [Web サイトのアドレス] セクションで、サイトの URL を入力します。

  8. [テンプレートの選択] セクションで、タブ付きテンプレート コントロールからテンプレートを選択します。

  9. 他の設定を変更するか、[作成] をクリックしてサイトを作成します。

  10. 新しいサイトが表示されます。

サイトを作成した後、代替アクセス マッピングを構成できます。 代替アクセス マッピングは、Windows SharePoint Services 3.0 との通信中 (Windows SharePoint Services 3.0 Web サイトのホーム ページの参照中など) にユーザーを正しい URL に転送します。 代替アクセス マッピングによって、Windows SharePoint Services 3.0 は Web 要求を正しい Web アプリケーションおよびサイトにマップでき、Windows SharePoint Services 3.0 は正しいコンテンツをユーザーに提供できます。 詳細については、「代替アクセス マッピングを計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

トレース ログを構成する

トレース ログは、発生する可能性がある問題の分析に役立ちます。トレース ログに書き込まれるイベントを利用して、問題が発生する前に、Windows SharePoint Services 3.0 に加えられた構成の変更を特定できます。

既定では、Windows SharePoint Services 3.0 は 2 日間のイベントをトレース ログ ファイルに保存します。つまり、2 日より古いイベントを含むトレース ログ ファイルは削除されます。Windows SharePoint Services Search サービスを使用する予定の場合は、7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを構成することをお勧めします。

サーバーの全体管理の [診断ログ] ページを使用することで、保持するトレース ログ ファイルの最大数と、各ログ ファイルにイベントを記録する時間 (分単位) を構成できます。既定では、96 個のログ ファイルが保管され、各ログ ファイルには 30 分間のイベントが格納されます。

96 個のログ ファイルに、ファイルあたり 30 分間のイベントが格納されると、2,880 分間 (2 日間) のイベントが記録されることになります。

また、ログ ファイルを書き込む場所を指定することも、既定のパスをそのまま使用することもできます。

7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを構成する

  1. サーバーの全体管理の [サーバー構成の管理] タブの [ログおよびレポートの作成] セクションで、[診断ログ] をクリックします。

  2. [診断ログ] ページの [トレース ログ] セクションで、以下の作業を行います。

    • [ログ ファイル数] ボックスに「336」と入力します。

    • [1 つのログ ファイルを使用する時間 (分)] ボックスに「30」と入力します。

      ヒント

      10,080 分間 (7 日間) のイベントを保存するために、ログ ファイルの数と、各ログ ファイルにイベントを格納する時間 (分) を任意に組み合わせることができます。

  3. [パス] ボックスで指定したパスに、追加ログ ファイルを保存するのに十分な空き領域があることを確認します。十分な空きがなければ、パスを別の場所に変更します。

    ヒント

    ログ ファイルは、ログ ファイルのみを格納するハード ドライブ パーティションに格納することをお勧めします。

  4. [OK] をクリックします。

トレース ログ ファイルは、Windows SharePoint Services Search サービスの構成の変更に関連する問題のトラブルシューティングに役立ちます。構成の変更に関連する問題はすぐに検出されるとは限らないので、いずれかの検索サービスに関連する構成を変更した日にシステムで作成されたトレース ログ ファイルはすべて保存しておくことをお勧めします。これらのログ ファイルは、上書きされない安全な場所に長期間保存します。上記の手順 3. を参照し、使用中のシステムでトレース ログ ファイルが格納される場所を確認してください。

Windows Server バックアップを構成する

Windows SharePoint Services 3.0 と共に Windows Server バックアップを使用する場合は、次のレジストリ キーを構成する必要があります。これらのレジストリ キーを構成しないと、Windows Server バックアップは Windows SharePoint Services 3.0 と正常に連携しません。

重要

レジストリを編集するには、ローカル サーバー コンピュータで Administrators グループのメンバとしてログオンしている必要があります。レジストリを正しく編集しないと、システムが正常に動作しなくなる場合があります。レジストリを変更する前に、コンピュータ上の重要なデータのバックアップを作成する必要があります。

Windows Server バックアップのレジストリ キーを構成する

  1. [スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスに「regedit」と入力して [OK] をクリックします。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスで [続行] をクリックして、レジストリ エディタを開きます。

  3. 次のパスに移動します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\

  4. [編集] メニューで [新規]、[キー] の順にクリックします。

  5. WindowsServerBackup」と入力して、Enter キーを押します。

  6. [WindowsServerBackup] キーを選択し、[編集] メニューで [新規]、[キー] の順にクリックします。

  7. Application Support」と入力し、Enter キーを押します。

  8. [Application Support] キーを選択し、[編集] メニューで、[新規]、[キー] の順にクリックします。

  9. キー名として「{c2f52614-5e53-4858-a589-38eeb25c6184}」と入力し、Enter キーを押します。

    これが、WSS ライタの GUID です。

  10. 新しいキーを選択し、[編集] メニューで [新規]、[文字列値] の順にクリックします。

  11. 新しい値名として「Application Identifier」と入力し、Enter キーを押します。

  12. [Application Identifier] 値を右クリックして、[修正] をクリックします。

  13. [値のデータ] ボックスに「Windows SharePoint Services」と入力し、[OK] をクリックします。

  14. [編集] メニューで [新規] をクリックし、[DWORD (32 ビット) 値] をクリックします。

  15. 新しい値名として「UseSameVssContext」と入力し、Enter キーを押します。

  16. [UseSameVssContext] 値を右クリックして、[修正] をクリックします。

  17. [値のデータ] ボックスに「00000001」と入力し、[OK] をクリックします。

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のトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Windows SharePoint Services のダウンロード可能なコンテンツ」を参照してください。