データベースを復元する (Windows SharePoint Services 3.0)
次のデータベースを復元できます。
コンテンツ データベース
検索データベース
注意
検索インデックスは SQL Server には保存されません。SQL Server 2005 ツールを使用して検索をバックアップおよび復元する場合は、データベース復元時にフル クロールを実行する必要があります。詳細については、「保護対象を選択する (Windows SharePoint Services)」の「検索を保護する」を参照してください。
サーバーの全体管理のコンテンツ データベース
構成データベース
注意
構成データベースとサーバーの全体管理のコンテンツ データベースには、コンピュータ固有の情報が含まれています。そのため、すべてのソフトウェア更新プログラム、サーバー名、サーバー数などが完全に同じになるように構成した環境でのみ、それらを復元できます。つまり、構成データベースをバックアップした後で、トポロジやサーバー ロールを変更すると、構成データベースを復元することはできません。
SQL Server を使用してデータベースを復元する方法の詳細については、「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=102629&clcid=0x411) を参照してください。
Windows SharePoint Server 3.0 データベースを復元する
注意
Windows SharePoint Services 3.0 を保護する場合は、サイトおよびアイテムの復元用に復元ファーム (データの復元のみに使用するサブ ファーム) を構成することをお勧めします。復元ファームは、ライブ ファームとしては使用しません。復元ファームをプライマリ ファームと同じハードウェア構成にする必要はありません。シングル サーバー インストールや仮想ファームを使用することをお勧めします。復元ファームの作成の詳細については、「ごみ箱が使用されていない場合のドキュメントの復元 (Windows SharePoint Services 3.0)」を参照してください。
IT 環境で共有サービス プロバイダ (SSP) に関連付けられているデータベースをデータベース管理者 (DBA) が復元する必要がある場合は、バックアップおよび復元の操作について DBA と調整する必要があります。データベースの復元に使用するアカウントは、SQL Server の dbcreator 固定サーバー ロールのメンバである必要があります。
組み込みツールを使用したデータベースの復元
SharePoint 製品とテクノロジに組み込まれたツールを使用してデータベースを復元するには、この手順を使用します。
重要
次の手順を完了するには、ファームの管理者 SharePoint グループのメンバシップが最低限必要です。
ユーザー インターフェイスを使用したデータベースの復元
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [サーバー構成の管理] ページの [バックアップと復元] セクションで、[バックアップからの復元] をクリックします。
[バックアップの場所の選択] ページの [バックアップ ファイルの場所] セクションで、バックアップ フォルダの汎用名前付け規則 (UNC) パスを入力します。
[復元するバックアップの選択] ページで、復元に使用するバックアップ ファイルを選択して、[復元の続行] をクリックします。
[復元するコンポーネントの選択] ページで、復元するデータベースを選択し、[復元の続行] をクリックします。
[復元オプションの選択] ページで、以下を行います。
[復元するコンポーネント] セクションで、選択したデータベースが表示されていることを確認します。
[復元オプション] セクションで、[同じ構成] を選択します。
現在のファームが上書きされることを通知するメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。[新しい名前] セクションで、各コンポーネントの新しい名前と URL を入力するか、または既定値をそのまま使用します。
[OK] をクリックします。
Stsadm コマンドライン ツールを使用してデータベースを復元するには、この手順を使用します。
重要
次の手順を実行するには、少なくともローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。
コマンド ラインを使用したデータベースの復元
SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブ上で、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\Web server extensions\12\Bin ディレクトリに変更します。
復元する特定のバックアップのバックアップ GUID を取得するには、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
stsadm -o backuphistory -directory <UNC パス>
ここで、UNC パスは、バックアップが格納されている共有フォルダへのパスです。
復元するデータベースの名前が不明な場合は、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
stsadm -o restore -showtree -directory <UNC パス> -backupid <backuphistory の GUID>
UNC パスはバックアップが格納されている共有フォルダへのパスで、backuphistory の GUID は復元するバックアップ パッケージの GUID です。
注意
角かっこ ([ ]) で囲まれたアイテムは復元できません。
データベースを復元するには、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
stsadm -o restore -directory <UNC パス> -backupid <backuphistory の GUID> -item <ツリーから作成されたパス> -restoremethod overwrite
UNC パスは、バックアップの共有フォルダへの UNC パス、backuphistory の GUID は復元する特定のバックアップ パッケージの GUID、ツリーから作成されたパスは -showtree パラメータを指定した場合に表示される完全ファーム パス表記です。
選択したすべてのアイテムが上書きされることを示す警告が表示された場合は、「y」を入力して Enter キーを押します。
指示に従って、データベースのユーザー名とパスワードを入力します。
復元が正常に終了すると、コマンド ウィンドウに次のテキストが表示されます。
Completed with 0 warnings. Completed with 0 errors. Restore completed successfully. --------------------------------------------------------- Operation completed successfully.
復元が正常に終了しなかった場合、次のメッセージが表示されます。
The restore job failed. For more information, see the error log that is located in the backup directory.
参照対象エラー ログは、バックアップ共有フォルダの sprestore.log ファイルです。
SQL Server ツールを使用してデータベースを復元する
障害が発生した場合は、バックアップを使用してデータベースを復元する必要があります。次の順序でデータベースを復元します。
可能な場合は、現在のデータベースの使用中のトランザクション ログをバックアップして、前回の完全バックアップ以降に行われた変更が失われないようにします。
前回の完全データベース バックアップを復元します。
前回の完全データベース バックアップ以降の最も新しい差分データベース バックアップを復元します。
前回の完全または差分データベース バックアップ以降のすべてのトランザクション ログのバックアップを復元します。
警告
この手順では、構成データベースを復元できません。構成データベースの復元については、「構成データベースに問題が発生した後にファームを復元する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
重要
次の手順を実行するには、dbcreator 固定サーバー ロールのメンバシップが最低限必要です。
既存のデータベースを復元する
Windows SharePoint Services Timer サービスが実行中の場合は、サービスを停止し、現在実行中のストアド プロシージャが完了するまで数分間待ちます。復元する必要があるすべてのデータベースを復元し終わるまで、サービスを再起動しないでください。Windows SharePoint Services Timer の停止
Microsoft Windows Server 2003 で、サービス スナップインを開始します。
[サービス (ローカル)] で、[Windows SharePoint Services Timer] をクリックします。
[サービスの停止] をクリックします。
この手順を続行する前に、実行中のすべてのジョブが完了したことを確認します。
SQL Server Management Studio を起動し、データベース サーバーに接続します。
オブジェクト エクスプローラで、[データベース] を展開します。
復元するデータベースを右クリックして、[タスク] をポイントします。次に、[復元] をポイントし、[データベース] をクリックします。
復元処理時はデータベースが自動的にオフラインになり、他のプロセスからアクセスできなくなります。
[データベースの復元] ダイアログ ボックスで、復元先と復元用のソースを指定し、復元するバックアップ セット (複数可) を選択します。
復元先と復元用のソースの既定値は、通常、ほとんどの復元シナリオに適しています。
[ページの選択] ウィンドウで、[オプション] をクリックします。
[復元オプション] セクションで、[既存のデータベースを上書きする] のみを選択します。使用する環境またはポリシーが他のオプションを必要とする場合を除いて、このセクションで他のオプションを選択しないでください。
[復旧状態] セクションでは、次のように操作します。
復元する必要があるすべてのトランザクション ログを含めた場合は、[RESTORE WITH RECOVERY] を選択します。
追加のトランザクション ログを復元する必要がある場合は、[RESTORE WITH NORECOVERY] を選択します。
3 つ目のオプションである [RESTORE WITH STANDBY] は、このシナリオでは使用しません。
注意
これらの復元オプションの詳細については、「データベースの復元 ([オプション] ページ)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=114420&clcid=0x411) を参照してください。
[OK] をクリックして、復元処理を完了します。
復元するデータベースごとに、手順 4. ~ 9. を繰り返します。
Windows SharePoint Services Timer サービスを開始します。
Microsoft Windows Server 2003 で、サービス スナップインを開始します。
[サービス (ローカル)] で、[Windows SharePoint Services Timer] をクリックします。
[サービスの開始] をクリックします。
関連項目
概念
コンテンツ データベースをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)
データベースをバックアップする (Windows SharePoint Services 3.0)
DPM を使用してデータベースをバックアップおよび復元する (Windows SharePoint Services 3.0)