サービスの品質 (QoS) の計画

 

トピックの最終更新日: 2011-09-30

サービスの品質 (QoS) を有効にする各通信の種類では、重複しないポート範囲をトラフィックで使用する必要があります。Microsoft Lync Server 2010 をインストールすると、音声ビデオ用の重複しないポート範囲が既定で設定されます。この範囲は、必要に応じて変更できます。

次の表は、Lync Server 2010 の既定のポート範囲を示しています。1024 ~ 65535 の範囲内の任意のポートを実際に使用できます。前に説明したように、DSCP マーキングは既定で無効化されています。アプリケーション共有で QoS を使用している場合は、互いに重複しないようにポート範囲を調整する必要があります。既定値は次のとおりです。

通信の種類 ポートの範囲

音声

49152 ~ 57500

ビデオ

57501 ~ 65535

アプリケーション共有

49152 ~ 65535

クライアント上の音声ビデオ トラフィックでは、音声用の 20 ポートとビデオ用の 20 ポートの、最小でも 40 ポートが必要です。既定では、クライアントにおけるすべての通信の種類で 1024 ~ 65535 のポート範囲全体が使用されるため、QoS を有効にするにはこのポート範囲を変更する必要があります。クライアントのポート範囲が、同じ通信の種類のポート範囲内にあれば管理は簡単ですが、各サーバーおよび各クライアントが重複しないポート範囲を持つことが唯一の要件です。

次のワークシートを使用して、QoS を有効にするために必要なすべての情報が揃っていることを確認できます。

コンポーネント 通信の種類 実行可能ファイル名 DSCP 値 優先順位

音声ビデオ会議サービス

音声

AVMCUSvc.exe

ビデオ

AVMCUSvc.exe

音声ビデオ エッジ サービス

音声

MediaRelaySvc.exe

ビデオ

MediaRelaySvc.exe

アプリケーション共有

MediaRelaySvc.exe

ピアツーピアのファイル転送

MediaRelaySvc.exe

アプリケーション共有サービス

アプリケーション共有

ASMCUSvc.exe

仲介サーバー

音声

MediationServerSvc.exe

応答グループ アプリケーション

音声

OcsAppServerHost.exe

会議アナウンス サービス

音声

OcsAppServerHost.exe

UCMA アプリケーション

音声

OcsAppServerHost.exe

Lync 2010

音声

Communicator.exe

ビデオ

Communicator.exe

アプリケーション共有

Communicator.exe

ピアツーピアのファイル転送

Communicator.exe

Lync 2010 Attendant

音声

Communicator.exe

Lync 2010 Phone Edition

音声

Communicator.exe