dtsrun オプションと dtexec オプションのマッピング

SQL Server Integration Services では、SQL Server 2000 データ変換サービス (DTS) で使用されていた dtsrun コマンド プロンプト ユーティリティ (dtsrun.exe) に代わり、dtexec コマンド プロンプト ユーティリティ (dtexec.exe) が使用されています。

このトピックでは、dtsrun のオプションと Integration Servicesdtexec ユーティリティのオプションを対応させて説明します。これまで DTS の dtsrun ユーティリティを使用していた場合は参考にしてください。

dtsrun コマンド ラインを変換するには、各コマンド ライン オプションを対応する dtexec オプションにマップします。ただし、両方のユーティリティですべてのコマンド ライン オプションを使用できるわけではありません。

  • dtsrun コマンド ライン オプションには、dtexec に同じ機能が存在するものがあります。たとえば、サーバー名またはパッケージ名を指定するためのオプションや、変数の値を設定するためのオプションには、同じ機能の dtexec オプションが存在します。

  • dtsrun コマンド ライン オプションには、dtexec に同じ機能が存在しないものもあります。たとえば、信頼関係接続を指定する dtsrun コマンド ライン オプションは暗黙の既定値となり、リポジトリから読み込む dtsrun コマンド ライン オプションはサポートされなくなりました。

  • Integration Services の dtexec には、新機能をサポートする新しいコマンド ライン オプションがあります。たとえば、接続文字列で渡すオプションや、チェックポイントを管理するオプションは、新しいオプションです。

dtexec のコマンド オプションの詳細および dtexec 構文の例については、「dtexec ユーティリティ (SSIS ツール)」を参照してください。

ユーザー インターフェイスを使用して新しいコマンド ラインを視覚的に作成する場合は、パッケージ実行ユーティリティ (dtexecui.exe) を使用します。このユーティリティでは、使用できるすべてのオプションが表示され、正しい構文でコマンド ラインを作成できます。

注意

Integration Services では、DTS dtsrunui ユーティリティ (dtsrunui.exe) に代わり、パッケージ実行ユーティリティ (dtexecui.exe) が導入されています。

dtsrun のオプション (対応する dtexec のオプションがあるもの)

dtsrun のオプション

dtexec のオプション

説明

/?

/? または /H[ELP]

オプションの一覧を表示します。

/S

/Ser[ver]

サーバー名を指定します。

/U

/U[ser]

ユーザー名を指定します。

/P

/P[assword]

ユーザー パスワードを指定します。

/N

/SQ[L]

/D[ts] – package store

MSDB でのパッケージ名を指定します。

/G

/VerifyP[ackageID]

パッケージの GUID を指定します。

/V

/VerifyV[ersionID]

/VerifyB[uild]

パッケージのバージョンとビルドを指定します。

/M

/De[crypt]

パッケージのパスワードを指定します。

/F

/F[ile] – file system

/D[ts] – package store

パッケージのファイル名を指定します。

/A

/Set

変数の値を指定します。

/L

/L[ogger], /Cons[oleLog]

ログ ファイルまたはログ プロバイダーに記録します。

/W

/L[ogger], /Cons[oleLog]

イベント ログに記録します。

dtsrun のオプション (対応する dtexec のオプションがないもの)

dtsrun のオプション

dtexec のオプション

説明

/E

(ユーザー名とパスワードは省略)

信頼関係接続を使用します。

/R

(リポジトリはサポートされていない)

リポジトリのデータベース名を指定します。

/Z

暗号化されたコマンド ラインで受け渡しを行います。

/!X

暗号化されたコマンド ラインを作成するときに実行をブロックします。

/!D

(Dtutil.exe を使用)

MSDB データベースからパッケージを削除します。

/!Y

暗号化されたコマンド ラインを実行せずに表示します。

/!C

コマンド ラインをクリップボードにコピーします。

新しい dtexec のオプション (対応する dtsrun のオプションがないもの)

dtsrun のオプション

dtexec のオプション

説明

/CheckF[ile]

チェックポイント ファイルを指定します。

/CheckP[ointing]

チェックポイントの使用を切り替えます。

/Com[mandFile]

追加のコマンド ライン オプションを含むファイルを指定します。

/Conf[igFile]

構成ファイルを指定します。

/Conn[ection]

パッケージ内の接続マネージャー用の接続文字列を指定します。

/M[axConcurrent]

同時実行するファイルの最大数を設定します。

/Rem

コメントを入力します。

/Rep[orting]

レポートのレベルを設定します。

/Res[tart]

チェックポイントの処理方法を指定します。

/Su[m]

行数を表示します。

/Va[lidate]

実行せずに検証します。

/VerifyS[igned]

署名がない場合は失敗します。

/W[arnAsError]

警告をエラーおよび検証失敗として扱います。

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