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コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群のトラブルシューティング

更新 : 2007 年 11 月

ここでは、Visual Studio 2005 Team Test Load Agent でコントローラやエージェントを使用するときに発生する一般的な問題について説明します。

エージェント コンピュータのパフォーマンス カウンタの値を収集できない

コントローラ コンピュータのログ レベルの設定

コントローラのネットワーク アダプタへのバインド

エージェント コンピュータのパフォーマンス カウンタの値を収集できない

ロード テストを実行するとき、エージェント コンピュータに接続してパフォーマンス カウンタのデータを取得しようとすると、エラーが表示されることがあります。パフォーマンス カウンタのデータをリモート コンピュータに提供するサービスは、リモート レジストリ サービスです。既定では、Windows Vista を実行するコンピュータで、リモート レジストリ サービスは自動的に起動しません。この問題を解消するには、リモート レジストリ サービスを手動で開始します。

ms404660.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

リモート レジストリ サービスには、コントロール パネルの管理ツールのサービス アプリケーションからアクセスできます。

これ以外の原因として、パフォーマンス カウンタを読み取るために必要なアクセス許可がない場合もあります。ローカル テストの実行では、テストを実行するユーザーのアカウントが、Power Users グループ (以上) または Performance Monitor Users グループのメンバである必要があります。リモート テストの実行では、コントローラの実行に使用するよう構成されているアカウントが、Power Users グループ (以上) または Performance Monitor Users グループのメンバである必要があります。

コントローラ コンピュータのログ レベルの設定

コントローラ コンピュータのログ レベルを制御できます。これは、リモート テスト マシン群でのロード テストの実行に関する問題を診断するのに役立ちます。

コントローラ コンピュータでログ レベルを設定するには

  1. コントローラ サービスを停止します。コマンド プロンプトで「net stop vsttcontroller」と入力します。

  2. QTController.exe.config ファイルを開きます。このファイルは、コントローラのインストール ディレクトリにあります。

  3. このファイルの system diagnostics セクションの EqtTraceLevel スイッチのエントリを編集します。コードは、次のようになります。

    <system.diagnostics>
        <trace autoflush="true" indentsize="4">
            <listeners>
                <add name="myListener" type="System.Diagnostics.TextWriterTraceListener" initializeData="d:\VSTestHost.log" />
            </listeners>
        </trace>
        <switches>
            <!-- You must use integral values for "value":
                    0 = off, 
                    1 = error,
                    2 = warn,
                    3 = info, 
                    4 = verbose. -->
            <add name="EqtTraceLevel" value="4" />
        </switches>
    </system.diagnostics>
    
  4. ファイルを保存します。

  5. コントローラ サービスを開始します。コマンド プロンプトで「net start vsttcontroller」と入力します。

これは、コントローラ、エージェント サービス、およびエージェントの各プロセスに適用されます。問題を診断する場合は、この 3 つのプロセスすべてのログを有効にすることが役立ちます。ログ レベルの設定手順は、3 つのプロセスすべてにおいて上記のコントローラの場合と同じです。エージェント サービス プロセスとエージェント プロセスのログ レベルを設定するには、構成ファイル QTAgentService.exe.config および QTAgent.exe.config を使用します。

コントローラのネットワーク アダプタへのバインド

エージェントをセットアップするときに、次のエラーが表示されることがあります。

Error 8110. Can not connect to the specified controller computer or access the controller object.

このエラーは、ネットワーク アダプタが複数あるコンピュータにコントローラをインストールしたことが原因で発生する場合があります。

ms404660.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

エージェントのインストールには成功しており、テストを実行するまで問題が発覚しなかったということも考えられます。

このエラーを解消するには、コントローラをネットワーク アダプタのいずれかとバインドする必要があります。まずコントローラの BindTo プロパティを設定し、次にコントローラの参照に名前ではなく IP アドレスを使用するようエージェントを変更する必要があります。この手順について、次に説明します。

ネットワーク アダプタの IP アドレスを取得するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

    [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. 「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。

    コマンド プロンプトが表示されます。

  3. 「ipconfig /all」と入力します。

    ネットワーク アダプタの IP アドレスが表示されます。コントローラにバインドするネットワーク アダプタの IP アドレスを控えておきます。

コントローラをネットワーク アダプタにバインドするには

  1. コントローラ サービスを停止します。コマンド プロンプトで「net stop vsttcontroller」と入力します。

  2. QTController.exe.config ファイルを開きます。このファイルは、コントローラのインストール ディレクトリにあります。

  3. BindTo プロパティのエントリをアプリケーション設定に追加します。コントローラにバインドするネットワーク アダプタの IP アドレスを指定します。コードは、次のようになります。

    <appSettings>
        <add key="LogSizeLimitInMegs" value="20" />
        <add key="AgentSyncTimeoutInSeconds" value="120" />
        <add key="ControllerServicePort" value="6901" />
        <add key="ControllerUsersGroup" value="TeamTestControllerUsers" />
        <add key="ControllerAdminsGroup" value="TeamTestControllerAdmins" />
        <add key="CreateTraceListener" value="no" />
        <add key="BindTo" value="<YOUR IP ADDRESS>" />
    </appSettings>
    
  4. ファイルを保存します。

  5. コントローラ サービスを開始します。コマンド プロンプトで「net start vsttcontroller」と入力します。

バインドされたコントローラにエージェントを接続するには

  • エージェントのインストールを再実行します。ここで、コントローラ名ではなく、コントローラの IP アドレスを指定します。

これは、コントローラ、エージェント サービス、およびエージェントの各プロセスに適用されます。ネットワーク アダプタが複数あるコンピュータで実行する各プロセスについて、BindTo プロパティを設定する必要があります。BindTo プロパティの設定手順は、3 つのプロセスすべてにおいて上記のコントローラの場合と同じです。エージェント サービス プロセスとエージェント プロセスのログ レベルを設定するには、構成ファイル QTAgentService.exe.config および QTAgent.exe.config を使用します。

参照

処理手順

Test Edition でのトラブルシューティング

Web テストのトラブルシューティング

ロード テストのトラブルシューティング

コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群のトラブルシューティング

概念

コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群の概要

コントローラとエージェントの機能の設定