Asc 関数、AscW 関数

更新 : 2007 年 11 月

文字に対応する文字コードを表す整数型 (Integer) の値を返します。

Public Overloads Function Asc(ByVal String As Char) As Integer
Public Overloads Function AscW(ByVal String As Char) As Integer
' -or-
Public Overloads Function Asc(ByVal String As String) As Integer
Public Overloads Function AscW(ByVal String As String) As Integer

パラメータ

  • String
    必ず指定します。任意の有効な文字 (Char) または文字列 (String) 式。String が文字列 (String) 式である場合は、文字列の最初の文字だけが入力として使用されます。String が Nothing であるか、または文字を含んでいない場合は、ArgumentException エラーが発生します。

例外

例外の種類

エラー番号

条件

ArgumentException

5

String が空または長さが 0 です。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、"エラー番号" の列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と比較することもできます)。しかし、可能な限り、このエラー処理は Visual Basic の構造化例外処理の概要 で置き換えてください。

解説

Asc は、入力文字に対するコード ポイント (文字コード) を返します。これは、1 バイト文字セット (SBCS: Single-Byte Character Set) 値に対しては 0 ~ 255、2 バイト文字セット (DBCS: Double-Byte Character Set) 値に対しては -32768 ~ 32767 です。

返される値は、System.Globalization 名前空間にある TextInfo クラスの ANSICodePage プロパティに含まれている現在のスレッドのコード ページによって異なります。ANSICodePage を取得するには、System.Globalization.CultureInfo.CurrentCulture.TextInfo.ANSICodePage を指定します。

AscW は、入力文字に対する Unicode コード ポイントを返します。これは 0 ~ 65535 の値です。返される値は、現在のスレッドのカルチャやコード ページ設定には依存しません。

zew1e4wc.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

以前のバージョンの Visual Basic の AscB 関数は、文字ではなくバイトに対するコードを返していました。これは主に、2 バイト文字セット (DBCS) アプリケーションで文字列を変換するために使用します。Visual Basic 2005 から、文字列は Unicode となり、AscB はサポートされなくなりました。

使用例

Asc 関数を使って、各文字列の最初の文字に対応する 整数型 (Integer) (Visual Basic) の文字コードを返す例を次に示します。

Dim codeInt As Integer
' The following line of code sets codeInt to 65.
codeInt = Asc("A")
' The following line of code sets codeInt to 97.
codeInt = Asc("a")
' The following line of code sets codeInt to 65.
codeInt = Asc("Apple")

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic

モジュール : Strings

アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

参照

参照

Chr 関数、ChrW 関数

変換関数 (Visual Basic)

データ型変換関数

整数型 (Integer) (Visual Basic)

System.Globalization

CultureInfo

ANSICodePage

ArgumentException