ODBC クラス
これらのクラスは ODBC (Open Database Connectivity) ドライバーを利用できる広範囲なデータベースへの簡単なアクセスを提供するために、ほかのアプリケーション フレームワークのクラスと共に動作します。
ODBC データベースを使うプログラムには、少なくとも、1 つの CDatabase オブジェクトと 1 つの CRecordset オブジェクトがあります。
CDatabase
データ ソースへの接続をカプセル化します。これを通じてデータ ソース上で操作を行うことができます。CRecordset
データ ソースから選択された 1 組のレコードをカプセル化します。 レコードセットは、レコードからレコードへのスクロール、レコードの更新 (レコードの追加、編集、および削除)、フィルターを使った選択の修飾、選択の並べ替え、実行時に取得または計算された情報で選択をパラメーター化することなどを有効にします。CRecordView
レコードセット オブジェクトに直接接続されたフォーム ビューが用意されています。 ダイアログ データ エクスチェンジ (DDX: dialog data exchange) 機構は、レコードセットとレコード ビューのコントロールとの間でデータを交換します。 フォーム ビューのように、レコード ビューはダイアログ ボックス テンプレートをもとにします。 レコード ビューは、また、レコードセット内のレコード間の移動、レコードの更新、レコード ビューがクローズされるときの関連するレコードセットのクローズなどをサポートします。CDBException
データ アクセス処理の失敗の結果である例外。 このクラスはクラス ライブラリの例外処理機構のほかの例外クラスと同じ目的を持っています。CFieldExchange
レコード フィールド エクスチェンジ (RFX: record field exchange) をサポートするためのコンテキスト情報を供給します。これは、レコードセット オブジェクトのフィールド データ メンバーやパラメーター データ メンバーと、データ ソースの対応するテーブルの列との間でデータを交換します。 ダイアログ データ エクスチェンジ (DDX: dialog data exchange) で同じように使われる CDataExchange クラスに類似しています。
関連クラス
CLongBinary
ビットマップのようなバイナリ ラージ オブジェクト (BLOB: Binary Large Object) のストレージへのハンドルをカプセル化します。 CLongBinary オブジェクトはデータベース テーブルに格納される大きなデータ オブジェクトを管理するために使われます。CDBVariant
値のデータ型を考慮せずに、値を格納できます。 CDBVariant は、共用体に格納された現在の値のデータ型を追跡します。