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方法 : Team Foundation Server の構成ツールを使用して Team Foundation Server をアップグレードする

更新 : 2010 年 10 月

ここでは、構成ツールを使用して、以前のバージョンの Visual Studio Team Foundation Server からアップグレードする方法について説明します。 アップグレードする Team Foundation Server のバージョンに合わせて、以下の手順に従います。

注意

Team Foundation Server のインストールの最後にチェック ボックスをオンにして構成ツールにアクセスした場合は、[スタート] メニューから構成ツールにアクセスする手順を省略してください。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、サーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 レポートを構成する場合は、SQL Server Reporting Services を実行しているコンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要もあります。

[スタート] メニューから Team Foundation Server の構成ツールにアクセスするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。

    Team Foundation 管理コンソールが表示されます。

  2. [アプリケーション層] をクリックし、[インストールされた機能の構成)] をクリックします。

    Team Foundation Server の構成ツールが表示されます。

Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server または Visual Studio 2005 Team Foundation Server のアップグレード

この手順に従うと、Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server (Service Pack 1 (SP1) 適用済みまたは適用なし) または Visual Studio 2005 Team Foundation Server SP1 からアップグレードできます。

重要

Visual Studio 2005 Team Foundation Server からアップグレードする場合は、この手順を実行する前に、インターネット インフォメーション サービス (IIS) から古い Web サイトを削除する必要があります。

Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server または Visual Studio 2005 Team Foundation Server からアップグレードするには

  1. Team Foundation Server 構成ツールで、[アップグレード] をクリックし、[ウィザードの開始] をクリックします。

    Team Foundation Server のアップグレードの構成ウィザードが表示されます。

  2. [ようこそ] 画面を読み、[次へ] をクリックします。

  3. 以前のバージョンの Team Foundation Server のデータをホストする SQL Server インスタンスの名前を入力し、[利用可能なデータベースの一覧表示] をクリックします。

    ウィザードで、アップグレードできる Team Foundation Server の配置が一覧表示されます。 複数の配置が表示されている場合は、アップグレードする配置をクリックします。

    ヒント

    Visual Studio Team Foundation Server 2010 の Beta 2 またはリリース候補の配置をアップグレードするには、このトピックの次の手順に従う必要があります。

  4. [現在のバックアップがある場合は、このボックスをオンにする] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  5. [サービス アカウント] で、ビルトイン アカウントを使用する場合は [システム アカウントを使用する] を、ドメイン アカウントまたはローカル アカウントを使用する場合は [ユーザー アカウントを使用する] をクリックします。 ユーザー アカウントを使用する場合は、そのパスワードを入力する必要があります。 オプションとして、ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

    このサービス アカウント (TFSSERVICE) の既定値は Network Service です。

  6. [認証方法] で、[NTLM] または [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    • [NTLM] をクリックした場合は、NTLM 認証が使用されます。 このオプションは既定の設定です。

    • [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックした場合は、Kerberos 認証が最初に試行されます。 この認証に失敗した場合は、NTLM 認証が使用されます。

  7. [Web サイト] で、[新しいサイトを作成する] または [既存のサイトを使用する] をクリックします。

    • サイトを作成する場合は、[Web サイト名] に名前を入力し、[ポート] にポート番号を入力します。 これは、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) に表示される名前と、Team Foundation Server への接続に使用されるポート番号です。

      [Web サイト] の既定値は Team Foundation Server および 8080 です。

    • 既存の Web サイトを使用する場合は、一覧でそのサイトをクリックします。

  8. [IIS 仮想ディレクトリ] で、既定値の tfs を使用するか、必要に応じて仮想ディレクトリ名を入力します。 既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドを空白にできません。

  9. [Web サイト] で、Team Foundation Server サイトの URL を確認します。この URL は、[Web サイト] および [IIS 仮想ディレクトリ] の入力に基づいて動的に作成されます。 クライアントは、この URL を使用して Team Foundation Server に接続します。 [次へ] をクリックします。

    クライアント オペレーティング システムの場合は、手順 12. に進んでください。 クライアント オペレーティング システムでは、SharePoint 製品、または Team Foundation Server のレポート機能の構成 (手順 10. と 11.) を実行できません。

  10. [Team Foundation Server のレポートを構成します。] ページを使用して、レポートの使用を有効にするか無効にするかを選択します。 レポートを使用する場合は [Team Foundation Server で使用するレポートを構成する] チェック ボックスをオンにし、レポートを使用しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    ヒント

    アップグレードされたプロジェクトのデータをレポートに表示する必要がないことが確実でない限り、このセクションはスキップしないでください。 詳細については、「シナリオ : Team Foundation Server のアップグレード」を参照してください。

    ヒント

    レポートを使用しないで、後でアップグレード時に追加する場合は、ウェアハウス データベース (TFS_Warehouse) と SQL Server Analysis Services データベース (TFS_Analysis) に別の名前を使用することが必要になる場合があります。 または、古いレポート データベースを削除することもできます。この場合は、既定の名前を使用して新しいデータベースが作成されます。

    1. [Reporting Services のインスタンス] に、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[URL の設定] をクリックします。 

      レポート サーバーおよびその管理サイトの URL が、[レポート サーバーの URL] および [レポート マネージャーの URL] のドロップダウン リストに表示されます。

    2. Team Foundation Server に使用する URL をクリックし、[次へ] をクリックします。

    3. [SQL Analysis Services のインスタンス] に SQL Server Analysis Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

      オプションとして、SQL Server への接続をテストする場合は [テスト] をクリックします。

    4. データ ソース アカウント (TFSREPORTS) の名前およびパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。 手順 5. で Team Foundation Server のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定していて、この手順では別のアカウントを使用する場合は、[Team Foundation Server のサービス アカウントとは異なるアカウントをレポート リーダー アカウント用に使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。

      オプションとして、ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

  11. [Team Foundation Server の SharePoint を構成します。] ページを使用して、SharePoint 製品を使用するかどうかを指定します。 SharePoint 製品を構成する場合は [Team Foundation Server で使用する SharePoint を構成する] チェック ボックスをオンにし、構成しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    ヒント

    アップグレードされたプロジェクトでポータルを使用しないことが確実でない限り、このセクションはスキップしないでください。 詳細については、「シナリオ : Team Foundation Server のアップグレード」を参照してください。

    SharePoint 製品を構成する場合は、SharePoint Web アプリケーションと SharePoint 管理サイトの URL を入力し、[次へ] をクリックします。 これらの URL への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。

    ヒント

    以前のインストールでカスタム サイト テンプレートを使用していた場合に Windows SharePoint Services 3.0 の新規インストールに移行するには、そのテンプレートを新規インストールに手動で移行する必要があります。 そうしないと、Team Foundation Server のアップグレード検証チェックに失敗する可能性があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Windows SharePoint Services 3.0 のアプリケーション テンプレートをインストールする」を参照してください。

  12. プロジェクト コレクションの名前および説明の既定値を受け入れるか、必要に応じて新しい名前と説明を入力し、[次へ] をクリックします。

  13. [レビュー] ページで設定を確認し、[次へ] をクリックします。

    ウィザードによって構成が検証されます。

  14. [構成] をクリックします。

    ウィザードによって構成設定が適用されます。

  15. [次へ] をクリックします。

    データがアップグレードされるため、進行状況レポートが表示され、実行されている手順の詳細が表示されます。

  16. [次へ] をクリックします。

  17. 最後の概要の画面を読み、[閉じる] をクリックします。

    注意

    アップグレードが失敗した場合は、概要の画面で [完全なログを開くには、ここをクリックします] をクリックして詳細なログ ファイルを確認します。 ログ ファイルで特定された未解決の問題を解決したら、[Team Foundation 管理コンソール] を使用してアップグレードを再開できます。 [チーム プロジェクト コレクション][状態] タブで、[コレクションの作成] をクリックし、[ジョブの再実行] をクリックします。

  18. [閉じる] をクリックします。

Visual Studio Team Foundation Server 2010 の Beta 2 またはリリース候補バージョンからのアップグレード

Beta 2 またはリリース候補 (RC) バージョンからアップグレードする方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「TFS 2010 Beta2 to RC Upgrade Guide (TFS 2010 の Beta 2 または RC からのアップグレード ガイド)」を参照してください。

Visual Studio Team Foundation Server 2010 の Beta 2 または RC リリースからアップグレードする場合は、remapDBs コマンドを使用して、追加構成が必要になることがあります。

このコマンドを使用する必要があるのは、構成データベースをホストしているサーバーとは異なるサーバーでホストされているデータベースをリダイレクトする必要がある場合のみです。 たとえば、チーム プロジェクト コレクションのデータベースまたはウェアハウス データベースは、構成データベースをホストしているインスタンスとは別の SQL Server インスタンスでホストされている場合があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「RemapDBs Command (RemapDBs コマンド)」を参照してください。

データベースが同じサーバーでホストされている場合は、このコマンドを使用する必要はありません。

Visual Studio Team Foundation Server 2010 の Beta 2 または RC リリースからアップグレードするには

  1. Team Foundation Server 構成ツールで、[アップグレード] をクリックし、[ウィザードの開始] をクリックします。

    Team Foundation Server のアップグレードの構成ウィザードが表示されます。

  2. [ようこそ] 画面を読み、[次へ] をクリックします。

  3. 以前のバージョンの Team Foundation Server のデータをホストする SQL Server インスタンスの名前を入力し、[利用可能なデータベースの一覧表示] をクリックします。

    ウィザードで、アップグレードできる Team Foundation Server の配置が一覧表示されます。 複数の配置が表示されている場合は、アップグレードする配置をクリックします。

    ヒント

    Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server または Visual Studio 2005 Team Foundation Server の配置をアップグレードするには、このトピックの前の手順に従う必要があります。

  4. [現在のバックアップがある場合は、このボックスをオンにする] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  5. ビルトイン アカウントを使用する場合は [システム アカウントを使用する] をクリックし、ドメイン アカウントまたはローカル アカウントを使用する場合は [ユーザー アカウントを使用する] をクリックします。 ユーザー アカウントを使用する場合は、そのパスワードを入力する必要があります。 オプションとして、ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

    このサービス アカウント (TFSSERVICE) の既定値は Network Service です。

  6. [認証方法] で、[NTLM] または [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    • [NTLM] をクリックした場合は、NTLM 認証が使用されます。 このオプションは既定の設定です。

    • [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックした場合は、Kerberos 認証が最初に試行されます。 この認証に失敗した場合は、NTLM 認証が使用されます。

    クライアント オペレーティング システムの場合は、手順 9. に進んでください。 クライアント オペレーティング システムでは、SharePoint 製品、または Team Foundation Server のレポート機能の構成 (手順 7. と 8.) を実行できません。

  7. [Team Foundation Server のレポートを構成します。] ページを使用して、レポートの使用を有効にするか無効にするかを選択します。 レポートを使用する場合は [Team Foundation Server で使用するレポートを構成する] チェック ボックスをオンにし、レポートを使用しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    ヒント

    レポートを使用しないで、後でアップグレード時に追加する場合は、レポート ウェアハウス データベース (TFS_Warehouse および TFS_Analysis) に別のデータベース名を使用することが必要になる場合があります。 または、古いレポート データベースを削除することもできます。この場合は、既定の名前を使用して新しいデータベースが作成されます。

    1. [Reporting Services のインスタンス] に、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[URL の設定] をクリックします。 

      レポート サーバーおよびその管理サイトの URL が、[レポート サーバーの URL] および [レポート マネージャーの URL] のドロップダウン リストに表示されます。

    2. Team Foundation Server に使用する URL をクリックし、[次へ] をクリックします。

    3. ウェアハウス データベースをホストするためにデータベース エンジンおよびフルテキスト検索を実行しているサーバーの名前を入力し、[利用可能なデータベースの一覧表示] をクリックします。

      ウィザードで、アップグレードできる、利用可能なウェアハウス データベースが一覧表示されます。 アップグレードするデータベースをクリックし、[次へ] をクリックします。

      SQL Server への接続をテストする場合は、[テスト] をクリックします。 

    4. [SQL Analysis Services のインスタンス] に SQL Server Analysis Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

      オプションとして、SQL Server への接続をテストする場合は [テスト] をクリックします。

    5. レポート リーダー アカウント (TFSREPORTS) の名前およびパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。 手順 5. で Team Foundation Server のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定していて、この手順では別のアカウントを使用する場合は、[Team Foundation Server のサービス アカウントとは異なるアカウントをレポート リーダー アカウント用に使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。

      ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

  8. [Team Foundation Server の SharePoint を構成します。] ページを使用して、SharePoint 製品を使用するかどうかを指定します。 SharePoint 製品を構成する場合は [Team Foundation Server で使用する SharePoint を構成する] チェック ボックスをオンにし、構成しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    SharePoint 製品を構成する場合は、次のいずれかの手順を実行します。

    • [現在の SharePoint の設定を使用する] をクリックして SharePoint 製品の設定を保持し、[次へ] をクリックします。

      通常、このオプションは、既存のポータルを引き続き使用する場合に使用します。既存のポータルには、Windows SharePoint Services の新しい Team Foundation Server 拡張機能がインストールおよび構成されている必要があります。 アップグレードするサーバー上にポータルがある場合は、新しい拡張機能が自動的に構成されます。

    • [SharePoint の既存のサーバー ファームを使用する] をクリックし、SharePoint Web アプリケーションと SharePoint 管理サイトの URL を入力し、[次へ] をクリックします。 これらの URL への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。

      通常、このオプションは、新しいポータルに移行する場合に使用します。新しいポータルには、SharePoint 製品の移行されたデータが格納されている必要があります。

  9. [レビュー] ページで設定を確認し、[次へ] をクリックします。

    ウィザードによって構成が検証されます。

  10. [構成] をクリックします。

    ウィザードによって構成設定が適用されます。

  11. [次へ] をクリックします。

    データがアップグレードされるため、進行状況レポートが表示され、実行されている手順の詳細が表示されます。

  12. [次へ] をクリックします。

  13. 最後の概要の画面を読み、[閉じる] をクリックします。

    注意

    アップグレードが失敗した場合は、概要の画面で [完全なログを開くには、ここをクリックします] をクリックして詳細なログ ファイルを確認します。 ログ ファイルで特定された未解決の問題を解決したら、[Team Foundation 管理コンソール] を使用してアップグレードを再開できます。 [チーム プロジェクト コレクション][状態] タブで、[コレクションの作成] をクリックし、[ジョブの再実行] をクリックします。

  14. [閉じる] をクリックします。

参照

参照

チェックリスト: 複数のサーバーでの Team Foundation Server のアップグレード

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 10 月

レポートとポータルを使用する場合のヒントを追加。

情報の拡充

2010 年 8 月

カスタム サイト テンプレートに対する検証チェックについてのヒントを追加。

カスタマー フィードバック

2010 年 6 月

アップグレード時にレポートを使用しない場合のヒントを追加。

カスタマー フィードバック