Visual Studio Application Lifecycle Management

Visual Studio Premium および Visual Studio Ultimate の各種ツールを Visual Studio Team Foundation Server と組み合わせて使用すると、実績のある手順に基づいてアプリケーションのライフ サイクルを管理できます。 これらのツールを使用することで、チームは顧客のニーズを理解できるため、コードの効果的な設計、実装、配置を行うことができます。 たとえば、チェックインされたコード、ビルド、およびテスト結果に対する要求をトレースできます。 これらの手順を採用すると、チームは、顧客に高く評価され、高速に動作し、信頼性の高いソフトウェアを作成することができます。これらのツールは、次のような成果を達成するために使用できます。

  • プロジェクトを計画および追跡します。 顧客の要求に基づいて正しく機能するソフトウェアを作成できるように、プロセスを実行し、その品質を監視します。

  • 既存の資産に機能を追加する場合も、最初から作成する場合も、チームのソフトウェアに関する重要な情報を伝達するためにアーキテクチャの図を使用しながら、機能を設計します。

  • アプリケーションのライフ サイクルの他の部分と統合されたツールを使用して、アプリケーションの記述、単体テスト、デバッグ、分析、およびプロファイリングを行います。これにより、自分の進行状況がどのようにプロジェクトに貢献しているかを、チームで把握できるようになります。 バージョン コントロールを使用して、ソース コードとその他のファイルを管理します。

  • 統合されたビルド システムを使用して、アプリケーションをビルドします。これにより、チームでは、品質ゲートが確実に満たされる状態を保ち、各ビルドでどの要件が達成されたかどうかを確認できます。

  • 手動テストまたは自動テストを、パフォーマンス テストやストレス テストも含めて実行することで、アプリケーションをテストします。 特定の日付におけるソフトウェアの品質をチームが把握できるように、テストを系統的に管理します。

  • 仮想環境に配置して、より高度な開発およびテストを実行できるようにします。

これらのツールの使用を開始する方法の詳細については、「Visual Studio のアプリケーション ライフサイクル管理の概要」を参照してください。

これらのツールと Eclipse を併用する方法の詳細については、「Team Foundation Server Plug-in for Eclipse」を参照してください。

Visual Studio の以前のリリース以降に追加された機能の詳細については、「Visual Studio 2010 のアプリケーション ライフサイクル管理に関する新機能」を参照してください。

Team Foundation Server を管理する方法については、「Team Foundation Server の管理」および「Team Foundation のテクニカル リファレンス」を参照してください。

Team Foundation Server

Microsoft Visual Studio Team Foundation Server は、Visual Studio ソリューションの中核を成す、アプリケーション ライフ サイクル管理用のコラボレーション プラットフォームです。 Team Foundation Server には、バージョン コントロール、作業項目およびバグの追跡、ビルドの自動化、データ ウェアハウスなどの基本的なサービスが用意されています。 高性能のレポート ツールやダッシュボードで傾向の履歴やプロジェクト全体の状況を把握できます。リアルタイムで計測値が得られるため、問題発生の可能性をいち早く知り、データに基づいて的確な意思決定と軌道修正ができます。 また、アジャイル計画ツールも付属し、Microsoft Project および Project Server との統合も可能なため、プロジェクトの計画管理に役立ちます。

Team Foundation Server は、サーバー/クライアント アクセス ライセンス (CAL: Server/Client Access License) モデルでの提供となります。 組織内で Team Foundation Server を実行するコンピューターごとにライセンスが必要です。また、一部例外はありますが、Team Foundation Server にアクセスするユーザーまたはデバイスごとに Team Foundation Server 2010 CAL が必要となります。 クライアント アクセス ライセンス (CAL) があれば、Team System Web Access、Visual Studio、その他の統合開発環境を使用して、データを表示および更新できます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Microsoft Visual Studio 2010 and MSDN Licensing White Paper (Microsoft Visual Studio 2010 および MSDN ライセンス ホワイト ペーパー)」を参照してください。

Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理

Team Foundation Server のクライアントの詳細については、「Team Foundation クライアントの操作」を参照してください。

Visual Studio のアプリケーション ライフサイクル管理

Visual Studio Premium および Visual Studio Ultimate の他の製品を 1 つ以上使用することで、アプリケーション開発ライフ サイクルのその他の側面を Team Foundation Server に統合できます。

  • Microsoft テスト マネージャー では、Visual Studio の外部でのテスト ケースの管理と実行、および物理環境や仮想環境の作成と管理を実行できます。

  • Visual Studio Premium には、アプリケーションのビルド タスクを簡素化できる完全な開発ツールセットが用意されています。 高度なコーディング、デバッグ、データベース、およびテスト ツールによって、チームでは拡張性が高く、優れた品質のアプリケーションを配信できます。

  • Visual Studio Ultimate では、設計および開発からテストおよび配置に至るまで、ライフサイクルのあらゆるステージに合ったツールを提供することで、ソリューション開発の簡素化、リスクの低減、リターンの拡大を実現できます。 UML でのアプリケーションの設計、または既存のソフトウェア資産の分析を実行できます。 ソフトウェア アーキテクチャを定義し、チームが Team Foundation Server でチェックインおよびビルドを行ったときに、その設計を検証できます。

次の表に、これらのツールがアプリケーションのライフ サイクル全体でどのように使用されるかを示します。

アプリケーションのライフ サイクル

Team Foundation Server

Microsoft テスト マネージャー

Visual Studio Premium

Visual Studio Ultimate

計画と追跡

チェック マーク

設計

チェック マーク

開発

チェック マーク

チェック マーク

チェック マーク

テスト

チェック マーク

チェック マーク

チェック マーク

チェック マーク

ビルド

チェック マーク

これらのバージョンの Visual Studio で利用できる機能の詳細については、「Visual Studio 2010 のアプリケーション ライフサイクル管理機能」を参照してください。

参照

その他の技術情報

Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) の用語集