作業項目の種類への統合フィールドの追加

[アーティクル]
08/09/2011

Team Foundation ビルド、Microsoft テストマネージャー、および Team Foundation バージョン管理と統合するフィールドを追加して、自動化された処理で生成される情報を含むように作業項目の種類をカスタマイズできます。

このトピックの内容

チームビルドと統合するフィールド
Visual Studio テストツールと統合するフィールド
Team Foundation ソース管理と統合するフィールド

Team Foundation ビルドと統合するフィールド

Team Foundation ビルドは、Team Foundation Server の自動ビルドシステムです。 Team Foundation ビルドを使用して、ビルド処理を構成できます。 Team Foundation ビルドは、ビルドが失敗したときに作業項目を生成できます。また、特定のビルドで解決された作業項目にビルド情報を追加できます。 Team Foundation ビルドでこの処理を実行するには、Found In および Integration Build という 2 つのフィールドが必要です。

Found in フィールドの追加

Team Foundation ビルドは、ビルドが失敗すると作業項目を作成し、失敗したビルドのビルド番号を Found In フィールドに設定します。ビルドが失敗したときに Team Foundation ビルドが作業項目を作成するには、その作業項目の種類に Found In フィールドが存在する必要があります。 Found In フィールドが存在しない場合、Team Foundation ビルドはビルドが失敗したときに作業項目を作成しません。その他の処理は予定どおりに実行されます。

次の表は、Found In フィールド属性の名前と値の一覧です。

属性名	属性値
RefName	Microsoft.VSTS.Build.FoundIn
名前	統合はフィールド名ではなくフィールド参照名に基づいて動作するため、任意の値に設定可能
型	文字列

Found In フィールドの例

<FIELD name="Found In" refname="Microsoft.VSTS.Build.FoundIn" type="String" reportable="dimension">
    <HELPTEXT>Product build number (revision) in which this item was found</HELPTEXT>
</FIELD>

Integration Build フィールドの追加

Team Foundation ビルドは、各ビルドで解決された作業項目を識別し、その作業項目を更新して、解決されたビルドのビルド番号を設定します。ビルド番号は、Integration Build フィールドに設定されます。 Integration Build フィールドが存在しない場合、Team Foundation ビルドは作業項目にビルド番号を格納しません。その他の処理は予定どおりに実行されます。

次の表は、Integration Build フィールド属性の名前と値の一覧です。

属性名	属性値
RefName	Microsoft.VSTS.Build.IntegrationBuild
名前	統合はフィールド名ではなくフィールド参照名に基づいて動作するため、任意の値に設定可能
型	文字列

Integration Build フィールドの例

<FIELD name="Integration Build" refname="Microsoft.VSTS.Build.IntegrationBuild" type="String" reportable="dimension">
    <HELPTEXT>Product build number this bug was fixed in</HELPTEXT>
</FIELD>

Visual Studio テストツールと統合するフィールド

Visual Studio の一部のエディションは、開発環境に統合されたテストツールを備えています。テストツールの機能の 1 つに、テストが失敗したときに作業項目を作成できる機能があります。これを行うには、[テスト結果] ウィンドウで、バグを作成するテスト結果を右クリックし、[作業項目の作成] をポイントし、[バグ] など、作成する作業項目の種類をクリックします。詳細については、「方法 : テスト結果から、作業項目を作成します。」を参照してください。

作業項目がこの方法で作成された場合、3 つのフィールドが自動的に設定され、テストの失敗に関する情報が提供されます。 3 つのフィールドは、TestName、TestId、および TestPath です。テストマネージャーは、この 3 つのフィールドに、失敗したテストの詳細な情報を設定します。作業項目に TestName、TestId、および TestPath フィールドがない場合、フィールドは設定されず、その他すべては予期されるように動作します。

次の表は、この 3 つのフィールドの属性の名前と値の一覧です。

属性名	属性値
RefName	Microsoft.VSTS.Test.TestName、Microsoft.VSTS.Test.TestId、Microsoft.VSTS.Test.TestPath
Name	統合はフィールド名ではなくフィールド参照名に基づいて動作するため、任意の値に設定可能
型	String

TestName、TestId、および TestPath フィールドの例

<FIELD name="Test Name" refname="Microsoft.VSTS.Test.TestName" type="String" reportable="detail">
    <HELPTEXT>The name of the test that found this bug</HELPTEXT>
</FIELD>
<FIELD name="Test Id" refname="Microsoft.VSTS.Test.TestId" type="String" reportable="detail">
    <HELPTEXT>The Id of the test that found this bug</HELPTEXT>
</FIELD>
<FIELD name="Test Path" refname="Microsoft.VSTS.Test.TestPath" type="String" reportable="detail">
    <HELPTEXT>The full pathname of the test that found this bug</HELPTEXT>

Team Foundation バージョン管理と統合するフィールド

Team Foundation バージョン管理で使用できるいずれかの機能によって、コードのチェックイン時に作業項目の関連付けまたは解決ができます。コードの変更時に特定の作業項目を操作していた場合、コードの作業が終了するときに、ソース管理のチェックインウィンドウから、その関連付けを設定できます。

Team Foundation バージョン管理が作業項目を解決するには、その作業項目に特定のアクションが含まれている必要があります。ソース管理システムは、作業項目トラッキングに問い合わせて、作業項目がそのアクションをサポートするかどうかを判断し、そのアクションがサポートされる場合は、遷移の最初と最後の状態についても問い合わせます。アクションが見つかった場合、ソース管理システムは、コードにチェックインするときに設定されている遷移に従って作業項目を遷移します。

注意

Checkin アクションを使用する場合は、適切な "from" 状態と "to" 状態を設定して、目的の状態遷移を反映させる必要があります。

アクションの詳細については、「Associating a State Transition with an Action」および「Transition Action Details」を参照してください。

Checkin アクションの例

<TRANSITION from="Active" to="Resolved">
....
    <ACTIONS>
        <ACTION value="Microsoft.VSTS.Actions.Checkin"/>
    </ACTIONS>
....  
</TRANSITION>

参照